PREVIEW
見どころ解説
小細工なしの真っ向勝負!前人未到の三冠か、悲願の初優勝か
史上初の三冠か、待望の初優勝か――。
横浜アリーナでの「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23」へ駒を進めたのは、千葉ジェッツと琉球ゴールデンキングスだ。
「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022-23」では東地区を制した千葉Jが全体1位、西地区6連覇を達成した琉球が全体2位での出場。両者は「第98回天皇杯全日本バスケットボール選手権大会」のファイナリストでもあり、2022-23シーズンのベストチームが勝ち上がってきたと言えるだろう。
レギュラーシーズンの対戦は1勝1敗。天皇杯決勝では千葉Jが接戦を制す。
千葉Jは4度目となる決勝の舞台。琉球の強みであるフィジカルと高さにも対抗できる戦力をそろえ、前人未到の天皇杯と地区優勝、そしてリーグ制覇の三冠へ視界は良好だ。
リーグ優勝と天皇杯を獲得している千葉Jに対し、Bリーグ発足後の琉球は未だ日本一に届いていない。昨シーズンのファイナルは2連敗で準優勝。今シーズンの天皇杯決勝でも千葉Jに敗れているため、並々ならぬ思いで2年連続の大舞台に挑む。そのため、千葉Jが偉業を達成するには、心のすきをなくし、相手よりも強い意志を示すことが重要になる。
勝敗を分かつのは互いの3ポイントシュートか。
琉球が最も警戒しなければならないのは、千葉Jの3ポイントシュートだ。選手全員が迷わず射抜いてくる長距離砲は、チャンピオンシップの直近5試合で計72本記録しており、成功率も40.2パーセントを誇る。琉球としては「3失点よりも2失点」という意識で守り、攻撃ではクラッチタイムでの岸本隆一、今村佳太の勝負強さが問われるだろう。
頂点をかけた最後の戦いは、小細工なしの真っ向勝負。“あと2勝”をつかむために、ココロを、想いを、持てるものすべてをぶつける。