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日本生命 B.LEAGUE FINALS 2020-21

MAY 29-JUN 1, 2021

KEYS TO THE GAME

勝利へのカギ

KEY POINT 1

千葉の得点が80点を超えるか

リーグ1位のディフェンスレーティングを誇る宇都宮とリーグ1位のオフェンスレーティングを誇る千葉。今年のファイナルはリーグベストのディフェンスとオフェンスの対決となる。
そのうえで注目したいポイントは千葉の得点が80点を超えるか否か。宇都宮はリーグ戦で相手を80失点未満に抑えた試合では勝率が92%と非常に高いのに対し、80失点以上では勝率が36%まで落ちる。対する千葉も80得点以上の試合では勝率が83%に対し、80点未満では56%まで下がる。
今季の対戦でも千葉が80点を超えた試合では千葉が勝利、それ以外は宇都宮が勝利という結果となっている。千葉が80点を下回れば、ディフェンスに長けた宇都宮のペース。80点を超えればオフェンスに長けた千葉のペースと見れるだろう。

KEY POINT 2

オフェンスリバウンドで勝るのはどちらか

両チーム共に今季はオフェンスリバウンドが好調。宇都宮は昨シーズンのオフェンスリバウンド獲得率が31.4%でリーグ7位だったが、今シーズンはリーグ1位の36.2%まで跳ね上がり、CSではさらに45.2%という驚異的な数字を叩き出している。一方の千葉も昨シーズンの31.9%から、今シーズンは35.9%で順位も6位から3位に上昇。CSでも宇都宮に次ぐ39.4%を記録し、こちらもオフェンスリバウンドで強さを見せる。今季の宇都宮は#40スコット選手、千葉は#22サイズといったリバウンドに長けた選手を獲得し、この効果がスタッツにもはっきりと表れている。
また、今季ここまでのCSではオフェンスリバウンド数が勝敗を分ける重要な要素となっており、レギュラーシーズンではオフェンスリバウンド数で上回ったチームが勝利する確率は54%だったのに対し、CSでは86%と非常に高い。オフェンスリバウンドに強さを見せる両チームだが、ファイナルの舞台ででどちらのオフェンスリバウンド数が上回るかは重要なキーとなりそうだ。

KEY POINT 3

CSで調子を上げるベンチ陣の活躍に注目

CSでは両チーム共にベンチプレイヤーの活躍が光っている。レギュラーシーズンでは宇都宮のベンチプレイヤーは平均32.6点、3P成功率32.6%を記録していたが、CSでは平均33.0点、3P成功率は46.3%。特に3P成功率の精度が際立っている。対する千葉のベンチプレイヤーもレギュラーシーズンの平均31.8点、3P成功率32.2%から、CSでは平均39.4点、3P成功率38.3%に数字を伸ばしており、ベンチプレイヤーが試合の流れを変える重要な役割を果たしている。
そのベンチプレイヤーの中でも、宇都宮は#13渡邉が平均5.5得点、3P成功率は46.2%と非常に高確率でシュートを決めている。一方の千葉は#4フリッピンが平均7.8得点、FG成功率は61.9%と躍動し、ベンチのキーマンとなっている。ファイナルでも#13渡邉・#4フリッピンを中心としたベンチプレイヤーがどんな活躍を見せるか注目だ。

GAME PREVIEW

ゲームプレビュー

初年度の栄光を取り戻したい宇都宮か、三度目の正直にすべてを捧げる千葉か

今季の直接対決は宇都宮が3勝、千葉が1勝という成績。
初戦は宇都宮#22ロシターが37得点と大暴れを見せるも、22得点の#12ショーターを筆頭に5人が二桁得点と、オフェンスのバランスの良さが光った千葉が勝利を収めた。
しかし、残りの3戦はいずれも宇都宮が二桁点差をつけての快勝。リーグトップクラスの攻撃力を誇る千葉を平均70点以下に抑えるなど、鉄壁の守備が光った。
ただし、CSでの通算対戦成績は2勝2敗と五分の数字。はたして決戦を制し栄冠を手にするのはどちらのチームか。

これまでのレギュラーシーズン対戦成績 | 勝利数

宇都宮ブレックス

千葉ジェッツ

自地区1位/二地区間1位

自地区2位/二地区間1位

15

TOTAL
WON

12

TOTAL
WON

2020-21

3

1

2019-20

3

0

2018-19

3

3

2017-18

2

4

2016-17

4

4

2020-21SEASON
スタッツ比較

(1試合平均)

得点 / 失点

平均得点

81.3

CS出場クラブ内 8位

89.0

CS出場クラブ内 2位

平均失点

70.9

CS出場クラブ内 1位

78.2

CS出場クラブ内 4位

ショットチャート
※エリア別の試投割合

3P
シュート

34.9%

36.1%

ミドル
ショット

14.6%

15.5%

ペイント
エリア

50.5%

48.4%

シュート成功率

3ポイントシュート

34.1%

平均試投数 23.3本

34.9%

平均試投数 23.8本

2ポイントシュート

51.9%

平均試投数 43.4本

55.1%

平均試投数 42.2本

ファストブレイク(得点)

11.8

CS出場クラブ内 4位

12.5

CS出場クラブ内 2位

オフェンスリバウンド(本数)

13.8

CS出場クラブ内 2位

12.9

CS出場クラブ内 4位

ピックアッププレーヤー

プレーヤー画像
#22 PF/C ライアン・ロシター
プレーヤー画像
#21 PF ギャビン・エドワーズ

注目は宇都宮#22ロシターと千葉#21エドワーズ。共に帰化枠のビッグマンでチームにとって貴重な存在だ。 CSでのスタッツを見ると#22ロシター選手は平均12.5点、#21エドワーズは平均14.4点と高い数字を残しているが、得点以外での貢献も目立つ。 平均リバウンドは総数では#22ロシター選手が上回る一方、オフェンスリバウンドは#21エドワーズが上回っている。両者によるゴール下での戦いは両チームのオフェンスリバウンド数を左右する重要なポイントとなるだろう。 アシストは#22ロシターが平均7.8というPG顔負けの数字を残し、CSではより一層自身の得点以上にチームメイトの得点機会を創出していることが伺える。 セカンドチャンスポイントは#21エドワーズが4.8点を記録しており、得点の約3分の1がオフェンスリバウンドからのもの。#21エドワーズがゴール下で奮闘し、セカンドチャンスをもぎ取ればチームも勢いに乗るはずだ。

チャンピオンシップ平均得点(得点)

12.5

14.4

チャンピオンシップ平均リバウンド数
(オフェンス/ディフェンス)

8.3

(2.3 / 6.0)

7.2

(3.6 / 3.6)

チャンピオンシップ平均アシスト数

7.8

2.0

セカンドチャンスポイント(得点)

3.0

4.8