B.革新の競技に関する制度概要が決定 ~サラリーキャップやドラフトの対象・方式等の詳細が決定~
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(東京都文京区、チェアマン:島田 慎二 以下「B.LEAGUE」)は、2026-27シーズンからスタートする「B.革新」の競技まわりに関わる制度設計詳細について本日発表し、以下の通りお知らせいたします。
B.LEAGUE PREMIERはオンザコートフリーで決定し、サラリーキャップの金額、ドラフトの開催時期(毎年1月)や方式等詳細も決定いたしました。
B.LEAGUE PREMIERのクラブ上限数撤廃により、2026-27シーズンのクラブ数が未確定のためクラブ数が決定次第、議論を行い、内容が一部変更となる可能性もございます。
■制度設計(競技関連)詳細
1.サラリーキャップ
※金額(税込)/クラブ
ディビジョン | キャップ | フロア | |
---|---|---|---|
B.LEAGUE PREMIER | 8億円 | 5億円 | |
B.LEAGUE ONE | 本ライセンス | 4億円 | 1.5億円 |
仮ライセンス | 4億円 | 1億円 | |
B.LEAGUE NEXT | 設定なし |
※税金や為替について計算方法等詳細は今後検討
※特例条項:「スター選手条項」
登録選手の内1名(日本人・帰化・外国籍問わず)が1.5億円(税込)以上の報酬であったとしても、当該選手は1.5億円(税込)までを計上する
※監査体制を強化し、違反した場合は除名や活動停止などの厳罰を検討
※キャップ:最高値 フロア:最低値
2.オンザコート
<B. LEAGUE PREMIER>
高い競技環境の実現、個の成長を促す。
オンザコートフリーとして決定。登録/外国籍・帰化、アジア特別枠の選手をエントリーで調整。
分類 | 上限 | |
---|---|---|
登録 | 登録可能数 | 14名 |
外国籍 | 3名 | |
帰化/アジア特別 | 1名 | |
エントリー | 可能数 | 12名 |
外国籍 | 3名 | |
帰化/アジア特別 | 1名 | |
出場 | 外国籍 | 制限なし |
帰化/アジア特別 |
<B.LEAGUE ONE/NEXT>
バスケットボールの普及/育成を促進。日本人選手の出場機会の確保。
※B.LEAGUE PREMIERのクラブ数の上限撤廃で2026-27シーズンのクラブ数が未確定。
そのため、B.LEAGUE ONE/NEXTのオンザコートの制度については外国籍選手の枠等を再検討予定。
3.選手流動性
B.LEAGUE PREMIER内の移籍も想定した制度、より移籍を柔軟に行えるルールを導入検討予定。
①短期契約の導入 ※B.LEAGUE PREMIERのみ
・最低2週間の契約を可能とする(日本人・帰化/アジア特別枠・外国籍選手に限らず)。
・1クラブの内10名をシーズン契約とし、短期契約は10名を除いた選手のみ可能。
②育成契約制度(仮称)
・登録数14名のうち、2名を上限に移籍についてクラブが自由に決定することができる育成契約を可能とする。
・現契約を維持したまま当該選手を期限付き移籍することが可能とする。
③再登録制度の撤廃
・同シーズン中であっても同一クラブの再登録を可能とする。
4.ドラフト
項目 | 詳細 | |
---|---|---|
対象 | 日本高校卒/海外高校卒/日本大学在学中/海外大学在学中/日本大学卒/海外大学卒 | |
方式 | ウェバー(指名)方式 | ドラフト指名順位はシーズン順位の下位からの指名になるため、順位=指名順にならない仕組みとして指名順抽選を実施する。 |
申請期間・リスト公示 | 毎年9月1日~12月上旬 | |
開催時期 | 毎年1月 例:2026-27シーズンは2026年1月 |
高校・大学ともに集大成の大会の結果を反映しやすい。 ドラフトの注目は高いが、進路決定が遅くなるため、早めの申請期間を設けることで、その期間中に進路の方向性を把握することが可能。 |
契約期間 | 3年保証 2年+PO(プレイヤーオプション) |
2年のシーズン終了時にプレイヤーオプションも行使できる。選手が希望すれば退団も継続も契約交渉も可能。 |
金額 | 1巡目 日本・海外の高校卒:年俸1400万 (※1 別紙) | |
契約・環境改善 | 選手の権利/練習環境/生活環境で一定の環境を整わないクラブについてはドラフト参加権なしとする。 | |
補足 | ・自クラブのユース選手とドラフト1巡目最高金額を上限に交渉可能。その交渉が決裂したユース選手含めてドラフトを実施する。 ・選手が指名されたクラブとの契約を拒否した場合、そのシーズンはB.LEAGUE PREMIERクラブと契約はできない。 ・B.LEAGUE PREMIERクラブに初めて入団する選手は高校・大学卒業後3年間と大学在学期間中に他連盟登録の選手はドラフト対象とし、B.LEAGUE PREMIER以外のクラブ(海外含む)に入団した選手は、ドラフト対象期間中はB.LEAGUE PREMIERに完全移籍できない。 |
5.カーディング
※2023年7月発表時より変更なし
<B.LEAGUE PREMIER>
リーグ戦:60試合
週末同一開催(金土日):28試合
週分散単一開催(日~土):32試合
<B.LEAGUE ONE/NEXT>
B.LEAGUE PREMIERのクラブ数上限撤廃に伴う想定クラブ数変更のため、再検討。
6.ポストシーズン
※2023年7月発表時より変更なし
以下形式にて実施。
B.LEAGUE PREMIER | B.LEAGUE ONE | ||
---|---|---|---|
QUARTERFINALS/SEMIFINALS | FINALS | ||
出場クラブ数 | 8クラブ | - | 16クラブ |
方式 | 2戦先勝 | 3戦先勝 | 2戦先勝 |
開催場所 | PS進出上位クラブのホーム開催 | HOME/ AWAY方式 | PS進出上位クラブのホーム開催 |
開催間隔 | 1日おきに3試合想定(金日火等) | - | 今後決定 |
※B.LEAGUE NEXTは現行のB3通り
■「B.革新」について
B.LEAGUE が「バスケで日本を元気に」を実現するため、また、クラブがステークホルダーや地域の皆さまを幸せにできる存在となるためには、クラブが今以上に経営力をつけ、長期的視野で成長のための投資を行うことができる環境を作ることが不可欠です。
“世界一型破りなライブスポーツエンタメ”の実現を目指し、B.LEAGUEは、「強化」「経営」「社会性」の3つの軸に沿って、2026年からのリーグ構造の変更を伴う、大きな変革を行います。
【特設サイト】
https://www.bleague.jp/new-bleague/
【時期】
2026-27シーズン始動(2026年秋頃)
【トピックス】
・競技成績による昇降格の廃止。エクスパンション型リーグへ移行
・ライセンス基準の引き上げ
・ロゴやディビジョン名称の変更
・アグレッシブな制度設計
【新ディビジョン】
・B.LEAGUE PREMIER (略称「B.PREMIER」)
・B.LEAGUE ONE (略称「B.ONE」)
・B.LEAGUE NEXT (略称「B.NEXT」)
(※1別紙)
2年契約+POオプション
2年契約 +POオプション |
日本の高校 海外の高校 |
日本の大学 海外大学(NCAA除く) 在学/中退/卒業 |
NCAA在学/中退/卒業 B.LEAGUE ONE経験 |
A代表経験あり 海外リーグ(NBA除く) 2年以内 |
---|---|---|---|---|
年俸 | 年俸 | 年俸 | 年俸 | |
スペシャル ※ | - | - | - | 1億円 |
1巡目 | 1,400万円 | 1,800万円 | 3,000万円 | 3,500万円 |
2巡目 | 1,100万円 | 1,400万円 | 1,800万円 | 2,500万円 |
それ以降 | 800万円 | 1,000万円 | 1,400万円 | 1,800万円 |
3年契約
3年契約 | 日本の高校 海外の高校 |
日本の大学 海外大学(NCAA除く) 在学/中退/卒業 |
||
---|---|---|---|---|
契約金 | 年俸 | 契約金 | 年俸 | |
スペシャル ※ | - | - | - | - |
1巡目 | 2,400万円 | 600万円 | 3,000万円 | 800万円 |
2巡目 | 1,800万円 | 500万円 | 2,400万円 | 600万円 |
それ以降 | 1,200万円 | 400万円 | 1,800万円 | 400万円 |
3年契約 | NCAA在学/中退/卒業 B.LEAGUE ONE経験 |
A代表経験あり 海外リーグ(NBA除く) 2年以内 |
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---|---|---|---|---|
契約金 | 年俸 | 契約金 | 年俸 | |
スペシャル ※ | - | - | 1.5億円 | 5,000万円 |
1巡目 | 4,500万円 | 1,500万円 | 6,000万円 | 1,500万円 |
2巡目 | 3,000万円 | 800万円 | 4,500万円 | 1,000万円 |
それ以降 | 2,400万円 | 600万円 | 3,000万円 | 800万円 |
※スペシャル:NBA(Gリーグとの2way契約除く)契約選手、世界大会(FIBA W杯、オリンピック本戦)出場平均15分以上の選手が対象