「B.LEAGUE SCS推進チーム」の体制拡張と リーグ統一のメンタルヘルスケアへの取り組み実施のお知らせ
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ (東京都文京区、チェアマン:島田慎二 以下「B.LEAGUE」) は、B.LEAGUE 2023-24シーズンより始動しております「B.LEAGUE SCS推進チーム(以下「SCS推進チーム」)について、その領域と体制の拡張を行い、さらに来季よりメンタルヘルスケアに関するB.LEAGUE統一の取り組みを実施することと致しましたのでお知らせします。
今回の取り組みでは、「トータルコンディショニング」、「メンタル」、「内科」および「食品栄養」の領域を追加・拡張いたしました。メディカル・フィジカルパフォーマンスに関し、より包括的且つ充実した取り組みを訴求できる体制としており、また各チーム内での体制構築やスタッフのスキル向上等へ取り組むための整備を行っております。
その中で、特に不安・抑うつ症状等を含むメンタルヘルスに関しては、アスリートにおける発生率が一般に比べても高いという事実も踏まえ、B.LEAGUEでは選手のメンタルヘルスケアについて、全クラブと統一的な取り組みを実施することと致しました。この取り組みは、メンタルヘルスの維持および向上だけではなく、パフォーマンスの向上にも寄与するものと捉えております。具体的な開始時期はB.LEAGUE 2024-25 SEASONからを予定しておりますが、それに先駆けてスタッフへの支援体制の構築や、定期チェック・緊急時対応体制構築などを進め、今後は選手への啓発等も行っていきます。
さらにメンタルヘルスケアの取り組みのためには、スポーツ業界内外にある「スティグマ(偏見)」を排除していくことが不可欠です。フィジカルコンディションを維持することと同様に、健康的なメンタルを維持することの重要性の背景には、選手やチームスタッフの中に取り組むべき内的・外的課題が多く存在している事実があります。メンタルの不調に関する問題は、フィジカルな外傷・障害の受傷と何ら変わらず、またそのリスクは一般に比べアスリートは高いとされています。B.LEAGUEでは本取り組みに際し、メンタルヘルスに関する内外のスティグマ排除にも合わせて取り組み、所属する選手やチームスタッフが適切に相談を求められる環境の構築から、ストレスを軽減し、活躍していけるリーグを目指し、整備していきます。そのプロセスは、B.LEAGUEのみならず、一般的なストレス対処や精神疾患への理解にも繋がりうるものと思っており、社会全体の課題解決に貢献するものと考えております。
■B.LEAGUE SCS推進チーム 概要
※SCSとは、命を守る(Safety)、選手稼働の最大化(Condition)、パフォーマンスの向上(Strength)の頭文字
・協賛:株式会社ユーフォリア
・取組期間:2023年7月1日~2024年6月30日(以降継続的な活動を予定)
・活動理念:① 命を守る / ② 選手稼働の最大化 / ③パフォーマンス向上
・メンバー:以下のとおり(順不同)
専門 | 氏名 | 所属 | 備考 |
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トータルコンディショニング※追加 | 酒井 リズ 智子 | トータル・コンディショニング・コーディネーター | |
メンタル ※追加 | 伊豫 雅臣 | 千葉大学大学院医学研究院精神医学・教授 | 日本スポーツ精神医学会評議員 |
内科 ※追加 | 小松 孝行 | 順天堂大学医学部 スポーツ医学研究室 准教授 | JBAスポーツ医学委員会 委員 |
食品栄養 ※追加 | 大塚製薬株式会社 | 担当:小﨑 順平 | |
整形外科 | 金 勝乾 | 順天堂大学医学部附属練馬病院 整形外科・スポーツ診療科 診療科長 |
JBAスポーツ医学委員会 委員長 |
脳神経外科 | 中山 晴雄 | 東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科 / 院内感染対策室・副室長 |
脳神経外科および感染症を兼任 |
感染症 | 中山 晴雄 | 東邦大学医療センター大橋病院 脳神経外科 / 院内感染対策室・副室長 |
脳神経外科および感染症を兼任 |
アスレティック トレーナー | 吉岡 淳平 | 川崎ブレイブサンダース フィジカルパフォーマンスマネージャー |
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ストレングス&コンディショニング | 吉田 修久 | 千葉ジェッツ ディレクター・オブ・スポーツパフォーマンス&プレイヤーディベロップメント |
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スポーツ セーフティー | 佐保 豊 | NPO法人スポーツセーフティージャパン 代表理事 | |
外傷障害 調査研究 | 株式会社 ユーフォリア | 担当:前山 幹 / 山中 美和子 |