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2018.05.04

B.LEAGUEアナリスト 佐々木クリスの第32節展望

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第32節の見どころをB.LEAGUE 公式アナリスト 佐々木クリスの眼で要チェック!

B1各試合のみどころ

■B1各試合のみどころ
名古屋Dvs栃木

シーズンを通して序盤に苦しみ、後半戦に盛り返しチャンピオンシップ進出を勝ち取ったチーム。
既にクォーターファイナルで昨季チャンピオンシップでも激闘を繰り広げた三河との対戦が決定している栃木。30節から復帰した#13 ボーズマンの他に#30 山崎の起用も増えている。チャンピオンシップでの出番は分からないが本人も「まずはディフェンスから入って流れを持ってくることが大事だと思うので、得意な3Pシュートよりまずはディフェンスで貢献したい」と栃木のメンバーらしいコメント。ただし前節A東京戦は#4 ギブスの18P以外2桁ポイントをあげる選手がなく、得点力での貢献も+だ。
対する名古屋Dは前節三河に敗れるも、新潟が富山に敗れて無事チャンピオンシップ出場が決まった。ゲームは後半の入りから3Q一時12-4の攻勢、そして4Qには再び#9 安藤の3Pシュートで1点差に迫るも地区王者に一歩及ばなかった。しかし#21 笹山が体調不良で欠場する中、バックアップの#1 藤永が32分の出場で13得点4アシストと期待に応えた。栃木同様貴重な底力アップの戦いを今節も出来るだろうか。

試合日時 会場  
5月4日(金) 14:05 ドルフィンズアリーナ →B.LEAGUEチケット
5月5日(土) 14:05 ドルフィンズアリーナ →B.LEAGUEチケット
滋賀vs富山

終盤に至り、残留プレーオフの最後の1枠をめぐる争いを繰り広げる両チームの対戦がレギュラーシーズン最終戦となる。
前節新潟のチャンピオンシップ進出を阻んだ富山、そのフィニッシュブローは決して得意とは言えない#11 宇都が放った88点目のジャンパーとアンスポーツマンライク・ファウルから獲得したFTだった。9日間で5試合をこなすと言うハードスケジュールの中40分フル出場だったエースPGがどの様な状態で土曜日の試合に入れるか… 
一方の滋賀は既に残留プレーオフの決まっているチームを相手に前節黒星を増やしてしまった。後半だけで51失点を喫した内容にHCは「ハートを持ってプレーできていなかった」とコメント。それでも今節は残留プレーオフに「恐れを多く抱きすぎずに挑みたい」とホーム最終節に臨む。キーマンである#7 並里は大舞台でも活躍が期待出来る。もうひとりの柱でありながらファウルの多い#40 フィッシャーも平静を保てるか。スモールラインナップが多い富山だけに帰化選手の#3 サンバもシーズンの全てをぶつけたい。

試合日時 会場  
5月5日(土) 14:05 ウカルちゃんアリーナ →B.LEAGUEチケット
5月6日(日) 14:05 ウカルちゃんアリーナ →B.LEAGUEチケット
千葉vs琉球

今季、東地区チャンピオンシップ進出チームとの対戦は4勝4敗と五分になっている琉球。前節では残留プレーオフ争いから抜け出そうと決死の覚悟をみせる大阪相手に延長に持ち込まれると、幸先良く#14 岸本の3Pシュートでこの時間に先制したものの、そこから3連続ターンオーバーを犯して崩れてしまった。4Q残り5分となって残り時間の大部分を#8 二ノ宮にPGを任せるも、チームとしてシーズンを通じてのターンオーバー数がリーグで最も多い事にも一抹の不安が残る。
特にホームの千葉は東地区優勝までマジック1と鼻息が粗い上に、相手のターンオーバーからの得点16.6点がリーグ1位、速攻からあげる得点13点も1位の超高速オフェンスが絶大な威力を誇る。共にハーフコートに入ってはピック&ロールを主要の武器としているが、ディフェンスがより個人への注力を上げてくるチャンピオンシップの前哨戦としては、エースPG#2 富樫と#14 岸本それぞれの出来はBリーグファン誰もが気になるところ。そして千葉はハイスコアリングな前節川崎戦で4Q一時13点ビハインドから詰め寄る流石の爆発力をみせたが、許した16本のオフェンスリバウンドが痛かった。今節ではキッチリ修正したい。

試合日時 会場  
5月5日(土) 15:05 船橋アリーナ →B.LEAGUEチケット
5月6日(日) 14:05 船橋アリーナ →B.LEAGUEチケット
三河vs川崎

今季のリーグ連戦GAME2の勝率81.5%がリーグ1位の三河がリーグ2位77.8%の川崎をホームに迎えての最終節となる。シーズンを通じて他のクラブとの同一カード負け越しもないという共通点も持つ両チームがチャンピオンシップでも優勝候補に含まれる事は間違いないだろう。
千葉とのハイスコアリング・ゲームを前節に制した川崎。キャプテン#7 篠山が欠場。代わりに先発を務めた#0 藤井にもファウルが嵩むとステップアップしたのは特別指定選手#4 青木だった。千葉の#2 富樫に1対1で3Pシュートを沈められるなど洗礼を浴びたが、出場時間帯にリードが大きく縮まる事なく、再び#0 藤井に繋いだ。また帰化デビューした#22 ファジーカスも流石の活躍。要所で3Pシュートも沈め43.6%の長距離砲を誇示してこの日は3/3。
三河は前節から#6 比江島がコートに帰ってきた。3Q残り28.9秒に3Pシュート、残り2秒には”比江島ステップ”からの連続得点で58-50と名古屋Dを引き離し、3QにFGが27.8%とチームが苦しんだ中貴重なショットメイクをみせる。すると4Qなかなか食い下がらない名古屋Dを引き離すのはやはり#6 比江島、#14 金丸、#32 桜木だった。メンバーも揃い最終節相手にも不足はない。

試合日時 会場  
5月5日(土) 15:35 ウイングアリーナ刈谷 →B.LEAGUEチケット
5月6日(日) 15:05 ウイングアリーナ刈谷 →B.LEAGUEチケット
A東京vs京都

このままの順位で行けばチャンピオンシップ1回戦でぶつかる両チーム。しかし京都は怪我人も多く、オンザコート0の時間もありながらここ2節を戦っており、まずはフルメンバーでチャンピオンシップに臨める事が最優先課題だろう。前節は出場機会の少なかった#45 頓宮、#14 坂東にも多くのプレータイムが与えられ、#3 伊藤の出場はものの5分半だった。最終節をアウェイで戦う京都は勝敗で順位の変動もなく、あくまでもチャンピオンシップを見据えた戦いになるだろう。
一方前節でSR渋谷を相手にディフェンシブな戦いに勝ち切ったA東京は、ロースコアの展開ながらも5人が2桁得点、3Pシュートも41.2%の高確率で決め切った。最終節で2連勝し、東地区1位の千葉が2連敗すればまだ地区優勝もあるだけに、相手がスモールラインナップでくれば、#24 田中、#6 馬場、#10 バランスキーが持ち合わせる圧倒的なウィングでのサイズの優位性で粉砕したい。

試合日時 会場  
5月5日(土) 17:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
5月6日(日) 15:05 アリーナ立川立飛 →B.LEAGUEチケット
三遠vs西宮

混戦の中地区でチャンピオンシップ進出争いをしていた三遠は一転、残留プレーオフの最後の一枠を巡る熾烈な争いに巻き込まれている。残り2試合となったリーグ戦のラストで対戦するのは既に残留プレーオフ出場が決定している西宮。実力を発揮出来れば三遠有利だが、今季の浮き沈みは昨季の安定からはほど遠くなってしまっている。また今節は神様仏様大口様の引退セレモニーも予定されている。猿飛佐助の異名も持った全盛期時代を知るファンは勿論、出場機会が減った後も常にチームを支えてきたメンターにクラブとファン一体となって勝利をプレゼントしたい。
対する西宮は前節京都戦にて、B1チーム最多得点差23で勝利、気分良く浜北総合体育館に乗り込む事だろう。前節出場1分あたり1得点のペースで得点を量産した#2 バーンズの出場時間は今節も多くなるだろう。シーズン締めくくりのコンディショニングと上昇気流の捉え方のバランスが鍵となりそうだ。

試合日時 会場  
5月5日(土) 17:05 浜北総合体育館(グリーンアリーナ) →B.LEAGUEチケット
5月6日(日) 14:05 浜北総合体育館(グリーンアリーナ) →B.LEAGUEチケット
SR渋谷vs大阪

前節、SR渋谷はハーフタイムを同点で迎えた接戦で東地区5位を争う北海道を5点差で下した。そして今節は既に今季2勝をあげている相手。GAME1では#6 サクレが23得点、GAME2では#9 ベンドラメが26得点と、SR渋谷の両輪が活躍しただけにシーズンフィナーレで圧倒的パフォーマンスをファンの前で披露したいところ。
対する大阪は、接戦ののちに西地区優勝決定の琉球を延長の末、見事に打ち破り破り残留プレーオフを回避する金星。4Q残り3.4秒で 同点に追いつく#17 木下、#8 ギブソンのホットラインは勿論、延長では3連続ターンオーバーを誘い、最後には#8 ギブソンが琉球#33 ブラウンのダンクをブロック!今節でもディフェンシブな戦いは必至。#34 ベンソンの貢献も欠かせない。

試合日時 会場  
5月5日(土) 18:05 青山学院大学青山キャンパス 青山学院記念館 →B.LEAGUEチケット
5月6日(日) 14:05 青山学院大学青山キャンパス 青山学院記念館 →B.LEAGUEチケット
島根vs横浜

残留プレーオフで相見えるかも知れない両クラブの対戦。島根は前節滋賀戦で戻ってきて3試合目、オフェンスリバウンド6を含む16リバウンド、20得点、モンスター級の#40 スコットがいよいよフル回転。チームでも28本のFG成功に26アシストが付く好循環。「良い方向に確実に向かっている」と#0 佐藤キャプテンが言う様にレギュラーシーズンを良い形で締めくくり残留プレーオフを勝ち抜く追い風にしたい。
翻って横浜は#34 サビートを擁しながら、前節は外角主体の三遠にペイントエリア内で50得点を献上。FG成功率も58%を許してしまった。しかし、押し込まれたというより機動力にかく乱されたと思えば今節の方が相性は良いかも知れない。きっちり勝ち切って島根相手にシーズン・スイープ(全勝)をあげたい。

試合日時 会場  
5月5日(土) 18:35 松江市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
5月6日(日) 13:35 松江市総合体育館 →B.LEAGUEチケット
北海道vs新潟

チャンピオンシップ進出は叶わなくなった新潟だが#3 畠山の欠場もあって#7 五十嵐は37分以上、その他の35歳以上のベテラン#11 鵜澤に#31 城宝も鍵となる場面でコートに立って奮起した。#30今村のビッグ3Pシュートがあればオフェンスリバウンドからフィニッシュする得点王#54 ガードナーとその戦い振りは間違いなくファンの胸に刻まれた事だろう。
同じくチャンピオンシップ進出が潰えた北海道だが得点ランキング3位#15 トラソリーニを中心にホームのファンに今季への感謝と来季への期待をプレゼント出来るか。平均集客数もリーグ有数のクラブに成長し、#1 関野、#3 牧、#17 川邉、#21 田原はみな25歳以下と伸び代ある若手も多い。はつらつとした締めくくりに相応しいゲームを両チームから期待したい。

試合日時 会場  
5月6日(日) 14:05 北海きたえーる →B.LEAGUEチケット
5月7日(月) 19:05 北海きたえーる →B.LEAGUEチケット