河村勇輝がけん引した横浜BCの快進撃も…Bリーグ“CS初出場クラブ”の歴代戦績
◆■18クラブ目の“CS初出場”
4月27日、「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B1第35節が行われ、群馬クレインサンダーズがクラブ史上初となるチャンピオンシップ(CS)出場を決めた。
Bリーグでは新型コロナウイルスの影響でシーズン中止となった2019-20シーズンを除き、開幕1年目の2016-17シーズンから上位8チームによるCSを毎年開催。過去7大会で17クラブが参戦しており、群馬は18クラブ目の“CS初出場”となる。
1年目から8大会連続出場を果たしている千葉ジェッツと琉球ゴールデンキングスも含め、どのクラブも経験した“CS初出場”。今回は各クラブの初出場時のCS戦績がどのようなものだったのか振り返る。
◆■記憶に新しい快進撃

[写真]=B.LEAGUE
2022-23シーズンは2チームが初進出。特に横浜ビー・コルセアーズは、このシーズンの新人王とMVPをダブル受賞した河村勇輝(現メンフィス・グリズリーズ)を中心に見せた快進撃が話題となった。33勝27敗の中地区2位でCS初進出を果たした横浜BCは、シーズン終盤に負傷した河村のプレータイムに制限がありながらも、勢いそのままに敵地で川崎ブレイブサンダースを連破。琉球ゴールデンキングスとのセミファイナルでは70-86、84-88で2連敗に終わったが、堂々たる戦いぶりを披露した。
また、2021-22シーズンの島根スサノオマジックも、西地区2位でCSに初参戦し、セミファイナルにコマを進めた実績を持つ。CSではペリン・ビュフォード、安藤誓哉、白濱僚祐、ニック・ケイらを主軸に、ホーム開催のクォーターファイナルでアルバルク東京を撃破。こちらもセミファイナルで琉球に阻まれたが、現在も指揮をとるポール・ヘナレヘッドコーチ1年目のシーズンから上々の成績を残した。
ただ、全チームが“初進出”となる2016-17シーズンを除く2年目以降に限れば、初出場9クラブのうち7クラブがクォーターファイナルで敗退。横浜BCと島根以外にセミファイナルに進んだチームはない。昨シーズンにワイルドカードから下剋上を果たした広島ドラゴンフライズも、2度目のCS挑戦で成し遂げた初優勝だった。
各ラウンド2戦先勝方式の短期決戦で、歴史を変える快進撃は起こるのか。注目の「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」は5月9日(金)からスタートする。
◆■2023-24シーズン
初出場チームなし
◆■2022-23シーズン

[写真]=B.LEAGUE
●横浜ビー・コルセアーズ(準決勝/中地区2位)
└QF 川崎 2勝0敗
└SF 琉球 0勝2敗
●広島ドラゴンフライズ(準々決勝/ワイルドカード下位)
└QF 千葉J 1勝2敗
◆■2021-22シーズン

[写真]=B.LEAGUE
●島根スサノオマジック(準決勝/西地区2位)
└QF A東京 2勝1敗
└SF 琉球 0勝2敗
●秋田ノーザンハピネッツ(準々決勝/ワイルドカード下位)
└QF 琉球 0勝2敗
◆■2020-21シーズン

[写真]=B.LEAGUE
●大阪エヴェッサ(準々決勝/西地区2位)
└QF 川崎 0勝2敗
◆■2019-20シーズン
新型コロナウイルスの影響でシーズン中止
◆■2018-19シーズン

[写真]=B.LEAGUE
●新潟アルビレックスBB(準々決勝/中地区1位)
└QF A東京 0勝2敗
●富山グラウジーズ(準々決勝/ワイルドカード下位)
└QF 千葉J 0勝2敗
◆■2017-18シーズン

[写真]=B.LEAGUE
●名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(準々決勝/中地区2位)
└QF 琉球 1勝2敗
●京都ハンナリーズ(準々決勝/西地区2位)
└QF A東京 0勝2敗
◆■2016-17シーズン

[写真]=B.LEAGUE
●宇都宮ブレックス(優勝/東地区1位)
└QF 千葉J 2勝0敗
└SF 三河 2勝1敗
└F 川崎 1勝
※当時のチーム名は「栃木ブレックス」
●川崎ブレイブサンダース(決勝/中地区1位)
└QF SR渋谷 2勝0敗
└SF A東京 2勝1敗
└F 栃木 1敗
●シーホース三河(準決勝/西地区1位)
└QF 琉球 2勝0敗
└SF 栃木 1勝2敗
●アルバルク東京(準決勝/東地区2位)
└QF 三遠 2勝0敗
└SF 川崎 1勝2敗
●三遠ネオフェニックス(準々決勝/中地区2位)
└QF A東京 0勝2敗
●琉球ゴールデンキングス(準々決勝/西地区2位)
└QF 三河 0勝2敗
●千葉ジェッツ(準々決勝/ワイルドカード上位)
└QF 栃木 0勝2敗
●サンロッカーズ渋谷(準々決勝/ワイルドカード下位)
└QF 川崎 0勝2敗