B2福島が現京都の渡邉拓馬GMを招聘…山根GMは退任、新体制で巻き返しへ
B2東地区の福島ファイヤーボンズは4月21日、山根謙二ゼネラルマネージャーが契約満了のため2024-25シーズン限りで退任すると発表。また、現京都ハンナリーズGMの渡邉拓馬氏と2025-26シーズンのGM契約を締結したこともあわせて発表した。
山根GMは北海道出身の57歳。東海大学からマツダオート東京(現さいたまブロンコス)に加入し2000年に現役を引退すると、その後はさいたまのヘッドコーチや東海大のサポートコーチなどを歴任。2024-25シーズン開幕前に福島のGMに就任していた。
新任の渡邉氏は福島県出身の46歳。拓殖大学からトヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)に加入し、アテネ2004オリンピック予選やアジア大会の日本代表にも選出された実績を持つ。Bリーグ開幕前の2016年6月に現役を引退し、トヨタアルバルク東京アシスタントGM・普及マネージャーとしてフロント入り。2021-22シーズンから京都のGMを務めていた。
今シーズンの福島は、開幕直後から黒星が先行。特に外国籍選手を中心に負傷離脱が響き、クラブ史上ワーストの勝率(.250/15勝45敗)でB2東地区の最下位に低迷した。4月に改修を終えた宝来屋ボンズアリーナでフルシーズンを戦う来シーズンは、新体制での巻き返しが期待される。
今回の発表に際して、両者が寄せたコメント全文は以下の通り。
◆■コメント
▼山根謙二氏
「まずはパートナー企業・株主の皆様、ブースターの皆様、関係者の皆様にシーズンを通し苦しい思いをさせてしまい大変申し訳ございませんでした。約10カ月と短い期間ではありましたが、私にとって信頼した社員、チームスタッフ、選手と共に戦ったプロセスはとても大切なものとなりました。選手、チームスタッフがパフォーマンスを最大限発揮できるよう最高のステージを作ってくれたパートナー企業の皆様、ボランティアの皆様、演出チームの皆様、そして社員の皆様には感謝しかありません。また、苦しい状況の中でも選手たちが顔を上げて戦うことができたのは、会場で最高の声援、応炎で後押しをし続けてくれたブースターの皆様のおかげです。先日の宝来屋ボンズアリーナで聞いたあの歓声は、一生忘れることはないと思います。最後となりますが、引き続き福島ファイヤーボンズへのご支援、ご声援をどうぞよろしくお願いします」
▼渡邉拓馬氏
「以前はユースチームのアドバイザーとして関わらせていただいたことがありましたが、高校卒業後は選手としても福島に戻るチャンスがなく恩返しをする機会に恵まれませんでした。今回こうしてトップチームに関わらせていただくチャンスをクラブオーナー、西田社長にいただき、故郷である福島に約30年ぶりにしっかりと関わらせていただく機会をいただいたことにとても感謝しており、この責任が自分の使命だと感じています。これからの福島県のために、福島ファイヤーボンズのために、覚悟を持って任務を全うしたいと思います。また、福島ファイヤーボンズの存在で福島県全体を盛り上げ、さらなる復興のキッカケをつくっていきたいと思います。来シーズンより、よろしくお願い申し上げます」