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2025.03.27

新野楓果のBestスコア③「会場も試合も楽しめた『アダストリアみとアリーナ』での茨城×A東京」

  • 月刊バスケットボール

試合開始2時間前に行ってもすごく楽しめたアダストリアみとアリーナ


こんにちは、Rain Treeの新野楓果です。

3月23日に行われたBリーグ・茨城ロボッツ×アルバルク東京の試合を見に行ったので、そのレポートを書きたいと思います。

会場の「アダストリアみとアリーナ」は、とても綺麗で広々としていて、会場内外には数多くの飲食店が出店されており、がっつりご飯から軽食、選手の皆さんが考えたメニューなどたくさんの種類の食べ物が販売されていました! 私は試合開始の2時間前くらいには会場に到着していたのですが、何を食べようかワクワクして回っていたら時間があっという間に過ぎました! それくらい充実していて楽しかったです。

アリーナ天井から吊り下げられた超大型LEDビジョンは縦5m×横15mと日本最大級! 映し出される映像が鮮明で、表示内容をはっきり確認することができとても見やすかったです。茨城のダンスチーム「RDT」によるオープニングショーは光と音を駆使したダイナミックな演出で、迫力満点。また、会場内で販売されている音連動ペンライトは、オープニングやハーフタイムで会場に流れる音楽に合わせてペンライトの光が自動で変化する仕組みになっていて、さらに盛り上がりが増していました。



この日の来場者数は4692人と、ほぼ満席状態。茨城のブースターは試合前から会場で配られたタオルを掲げたり、グッズの名前入りタオルやうちわで応援をしていたりと、熱い方が多い印象です。試合前、LEDビジョンに選手がクラップをする映像が流れると、それに合わせて会場全体が大きなクラップ。選手一人ひとりがニックネームとともに紹介される映像もあるので、何もわからない状態で応援にきても選手を知ることができたり、会場と一体になって楽しんで応援ができたりする仕組みが素敵でした。

一方、A東京ブースターは、茨城ブースターに比べて人数が少なかったのにも関わらず、大声援でしっかり対抗。お互いが応援しているチームの勝利を願っているような熱い声が響き渡っていました。

活躍していたA東京の安藤選手と小酒部選手


試合はオーバータイムまでもつれ込む激戦となりましたが、90-86でA東京が勝利。A東京はピックアンドロールでボールを回し、相手のズレを作って攻めるプレーがとてもうまかったです。競っている場面で、プレッシャーがあるなかでもフリースローや3Pを絶対に決め切る勝負強さが今回の勝利につながったと思います。


安藤選手はこの日16点と大活躍を見せてくれました

プレーで目をひいたのが、安藤周人選手と小酒部泰暉選手です。安藤選手はこの日16点と大活躍。3Pの成功率も高く、相手に流れを持っていかせないタイミングでシュートを確実に決めていました。メンバーチェンジで入ってきただけで、相手にプレッシャーを与えるような存在感のある選手で、チームにとってかなりの強みだと思います。

小酒部選手はディフェンスの鬼ですね。茨城のスコアラーである中村功平選手が前半あまり得点できなかったのは、小酒部選手が低い姿勢でぴったりとつき、スティールを狙う激しいディフェンスしていたからかなと思いました。軸がしっかりしているので相手にフィジカル負けしない強さがありますし、ファイトオーバーもうまくて、自分がプレーする側だったら、絶対つかれたくないなと思う選手の一人。とにかくディフェンスがうますぎました!


小酒部選手はディフェンスの鬼でした

茨城の注目は久岡選手と駒沢選手、3rdユニフォームもかっこよかった


茨城はいつもよりチームプレーが多かった印象です。中にドライブして相手を引き寄せ、ノーマークになった選手にボールを回すプレーでA東京の激しいディフェンスにもうまく対応していました。守備ではゾーンディフェンスのときに守り切れる場面が多く、すごく良かったです。あと4点が届かなかったのはフリースローを落としたのが痛かったかなと。フリースローの1点の重みを感じた試合でした。


久岡選手は流れを変えるプレーを見せてくれました

茨城で気になったのは、久岡幸太郎選手と駒沢颯選手です。久岡選手はこの日12得点5アシストを記録。3Qでは果敢にドライブに切り込み、バスケットカウントを決めてチームの流れを変えました。オフェンスもディフェンスもスピードの強弱のつけ方がうまく、相手の動きをよく見ている印象です。4Q残り6秒では久岡選手からエリック・ジェイコブセン選手にアシストが通り、バスケットカウントで同点に。このときは会場が沸きました。冷静な判断で自らのシュートではなく、アシストにもっていったのは素晴らしかったです。


プレーに華がある駒沢選手

駒沢選手は高さのある3Pが武器で、プレーに華があり、今後もっと活躍するんだろうなとずっと注目しています。前日もかなりの距離からのディープスリーを決めていて、思わず「やばー!」と声が出てしまったくらい。あの距離を決めるのは普通じゃないです。また、華麗なドリブルワークでリングに向かうドライブからのキックアウトが何度もあり、中からも外からも攻められる選手だと思いました。フェイクやノールックパスも自然とできる選手なので、これからもチームにとって頼れるポイントガードになってほしいです!

今回、茨城の3rdユニフォームを見ることができてうれしかったです。「伝統を胸に、未来を切り拓く茨城ロボッツ」を表現したいという想いから、未来を作っていく若い世代の学生がデザインしたユニフォームだそうです。黒いユニフォームはがらっと雰囲気が変わりますし、サイドのグラデーションも綺麗でした。選手の皆さんにとても似合っていて、かっこよかったです!





新野楓果(にいの・ふうか)
2025年1月29日にキングレコードよりメジャーデビューした、秋元康総合プロデュースの17人組ガールズグループRain Treeのメンバー。身長167㎝、バスケ歴9年。ドリブルと3Pシュートが得意で茨城県の県南選抜に選出されたこともある。
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