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2025.03.13

宇都宮・比江島慎が月間MVP受賞「ケビンが築き上げてくれたこのスタイルで優勝したい」

  • バスケットボールキング

 Bリーグは3月13日、宇都宮ブレックスの比江島慎が2月度の月間MVP「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便 2024-25」に選出されたと発表した。宇都宮所属選手の受賞は、11月度のD.J・ニュービルに続き今シーズン2度目となった。

 現在34歳の比江島は、191センチ88キロのシューティングガード。2月は4試合全てに先発出場し、15.8得点7.0リバウンド5.8アシスト、3ポイント成功率65.2パーセントを記録し、チームの4戦全勝に貢献した。

 今回の受賞に際して、比江島は「2月度 月間MVPに選出していただきありがとうございます。一人の力で受賞できるものではないので、いつも自分のことを支えてくれるすべての方に感謝しています。自分の役割としてはドライブやアシスト、シュートを決めてチームに勢いを与え、勝利に導くことだと思っています。難しい状況ですが、ケビン(・ブラスウェルHC)が築き上げてくれたこのスタイルでチーム一丸となって優勝したいと思います。BREX NATIONの皆さん、これからもともに戦ってください」とコメントした。

 月間MVPは、かつてファン投票により選出されていたが、2022-23シーズンから選考委員会を設置。選考委員長の佐々木クリス氏、選考員の石崎巧氏、松島良豪氏、田村大氏、「B MY HERO!」特派員というメンバー構成で、毎月最も活躍した選手1名が選出される。

 佐々木委員長は「2月を無傷の4連勝で駆け抜けた宇都宮は試合毎に活躍選手が変わる層の厚さ。それを裏付けるように月間得失点差は+71。特に比江島選手は4試合で+56という個人得失点差+/-がそのコート上での存在感を物語っており、勝利への貢献が高く評価されました」と、選出理由を説明。

 石崎選考委員は、変幻自在な緩急で繰り出す“比江島ステップ”を技術的に分析しつつ、「年々充実を見せるアウトサイドシュートが比江島選手の価値をさらに高めています。誰もが後ずさりたくなるドライブ能力と、それを許さない正確な3ポイントシュートは、マッチアップする選手、そして相手チームのスカウティンググループにとっての大きな悩みの種となっていることでしょう。ディフェンスの努力によって比江島選手を抑え込むことのできる日は、まだまだ遠い未来になりそうです」と、そのオフェンス能力の高さを評価した。

 また、松島選考委員は、日本出身選手が今シーズン初受賞したことにも言及し、「宇都宮にとってこのタイミングで比江島選手の月間MVP受賞はチームをさらに勢い付けるきっかけとなると思います!後半戦地区優勝やりそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25争いにむけてクロスゲームが多くなると予想されます。クラッチタイムに強い比江島選手に今後も期待しています」と、さらなる活躍に期待を寄せた。