2025.03.10
琉球、4位で終了、4Q残り13秒で逆転3Pシュートを許す
リードして4Q終盤を迎えるも逆転負け
マカオ特別行政区のスタジオシティで開催されたEASL 2024-25 Final 4。3月9日、琉球ゴールデンキングス(グループB1位)とニュータイペイキングス(グループB2位)が3位決定戦で対戦した。終始拮抗した展開となった試合、琉球は2点リードで4Q残り1分を迎えたが、残り13秒で逆転シュートを許して80-84で敗戦。4位でFinal 4を終えた。
琉球は前々日に行われた準決勝で、グループA2位の桃園パウイアンパイロッツと対戦。9点ビハインドで迎えた後半に一旦逆転したものの、勝負所で3Pシュートの確率が上がらず、64-71で惜敗した。一方、ニュータイペイは後半、広島ドラゴンフライズ(グループA1位)のディフェンスに苦しんで65-81で敗れている。グループステージでの対戦成績は1勝1敗。12月25日、沖縄アリーナ(現沖縄サントリーアリーナ)で行われた試合は終了間際に3点差まで追い上げられた中、#14岸本隆一が3Pシュートを沈めて琉球が8点差で逃げ切り。一方、1月8日のアウェーゲームでは前半のビハインドが響いて63-99で敗れた。
琉球の先発は#14岸本、#12ケヴェ・アルマ、#15松脇圭志、#18脇真大、#53アレックス・カーク。ニュータイペイ#1ジョセフ・リンに、いきなり3Pシュートを決められたが、琉球もすぐに#12アルマが3Pシュートを入れ返した。その後、琉球は#45ジャック・クーリーを投入し、ビッグラインナップを形成。リバウンドで優位に立ち、積極的にインサイドを攻めた。
1Q残り4分強、琉球は#15松脇が右ウイングから3Pシュートを射抜くと、#12アルマもフローターを沈めて15-14に。しかし、ニュータイペイはNBAチャンピオンの経験を持つ#7ジェレミー・リンが、投入後すぐにミドルシュートを成功させる。均衡した試合展開になった。そのまま僅差で進み、19-20で1Qを終えた。#12アルマは1Qだけで11得点、7リバウンドの活躍。チームとしてリバウンドは琉球が11、ニュータイペイが6と琉球が上回った。

2Q序盤も一進一退となったが、先に流れを掴んだのは琉球。#47平良彰吾が見事なハンドリングでディフェンスをかき乱すと#53カーク、#10荒川颯のフィールドゴール、#12アルマのシュートと着実に得点。さらに#14岸本にこの試合初の3Pシュートが飛び出して残り3分55秒で36-25と2桁差にした。しかしニュータイペイは#31サニ・サカキニのパワープレーで連続失点を止めると#7リンが2本の3Pシュートを成功。41-39と琉球2点リードでハーフタイムを迎えた。琉球は#12アルマが16得点、#53カークが10得点と2人2桁得点をマークしている。ハーフタイム中のインタビューで、桶谷大HCは「ジャック(クーリー)が3ファウルとなっている中で、2点リードしているのを前向きに捉えて、後半もエネルギーを出して戦いたい」と語った。
ニュータイペイへの大きな声援に負けじと“GO!GO! KINGS!”コールが飛ぶ中、後半がスタート。琉球は#12アルマ、#53カークがオフェンスを引っ張るが、ニュータイペイもすぐに入れ返す展開となり、引き離すことができない。それでも58-57で迎えた残り1分6秒、#34小野寺祥太が3Pシュートを沈め3Qを終えた。

勝負の4Q、#53カークがまずゴール下で決めて6点差とした琉球だが、引き離すことができない。それでも#53カーク、#12アルマがリバウンドで頑張ってセカンドチャンスを与えなかった。70-67で迎えた残り5分半、琉球は#53カークがオフェンスリバウンドから3ポイントプレー。6点差としたが、その約1分後にニュータイペイは#25オースティン・デイがコーナー3Pシュートを射抜いて3点差となる。決められたら決め返す。そんな白熱した展開が続く中、琉球は#53カークがフリースローを決め、78-74で残り2分を迎えた。
そして残り1分半、琉球は#10荒川がファウルをもらって得点。再び6点差にしたが、ニュータイペイはここで#25デイがトップから3Pシュートを沈めると、#55ケニー・マニゴーがリバウンドから決め1点差として残り1分を切る。この後のオフェンスで、琉球は得点できず、残り31.1秒でポゼッションを得たニュータイペイは、#7リンのパスから#17スー・スーシュエンが3Pシュートを成功。残り13秒でニュータイペイが82-80とリードを奪った。

ここで琉球はタイムアウトを取り、#14岸本が右ウイングからプルアップ3Pシュートを放ったが、リングに弾かれた。さらにニュータイペイは、#55マニゴーがフリースローを2本成功。残り5.2秒、琉球はインバウンズプレーから#45クーリーが3Pシュートを放ったもののリングには入らず。80-84で敗れた。
琉球は#53カークが27得点、12リバウンド、#12アルマも25得点、14リバウンドと2人がダブルダブルをマーク。2Pシュート成功率で66.67%(24/36)-52.78%(19/36)、リバウンドで43-29とニュータイペイを上回ったものの、悔しい敗戦になった。
協力:Bリーグ

記事提供:月刊バスケットボール