43歳のマイケル・パーカーが史上初の快挙…個人通算15000得点を達成
3月1日、群馬クレインサンダーズのマイケル・パーカーがオープンハウスアリーナ太田で行われた仙台89ERSとの「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B1第22節第1戦で個人通算15000得点を達成した。
節目の記録達成まで「9」で仙台戦に臨んだパーカーは、第2クォーターに2得点、第3クォーターに6得点をマーク。すると、第4クォーター残り2分20秒にゴール下でケーレブ・ターズースキーからパスを受け、ジャンプショットを沈めた。試合を通じて18分31秒のプレータイムで10得点7リバウンド2ブロックの活躍。チームは81-74で勝利を収め、パーカーの快挙に花を添えた。
日本国籍を持つパーカーは、200センチ102キロのパワーフォワード。2008年に日本でのキャリアを始めると、島根スサノオマジックやトヨタ自動車アルバルク東京(現アルバルク東京)などにも在籍し、千葉ジェッツでBリーグ開幕を迎えた。2020-21シーズンから群馬でプレー。2024-25シーズンは1日時点で1試合平均5.1得点4.9リバウンド1.4アシスト1.2スティールを記録する。
群馬は公式HPにカイル・ミリングヘッドコーチ、パーカーのコメントを掲載。指揮官は快挙を成し遂げた43歳を次のように評価した。
「マイクがいい選手っていうのはもちろん皆さん分かっていると思うのですが、ただバスケットボールが上手い選手っていうわけではなくて、毎日練習でしっかり走るし、日々のハードワークを必ず欠かさずにする選手であって、自分のやるべきことをやってくれる上でチームに貢献してくれているというのが、自分たちにとってすごくいいところかなと思いますし、その姿勢を他の選手に見せられるというのが、チームにマイクがいる強みだと思っています。マイクが良い通算記録を作ったり、長くプレーできている理由の中で自分がすごいなと思っているのが、ベテランの選手になってくると、例えばちょっと調整で別メニューだったり、練習中にちょっとどこか一人休む時間があったりすることがあると思うのですが、マイクは必ず全部のメニューを他の若手の選手と同じだけしっかりこなしますし、別メニューということもしたことがないですし、あの年齢でもすべて他の選手と同じレベルでできるというのが、彼のキャリアを支えてる一つの秘訣かなという風にも思っています」
パーカーは「こういった得点の記録というのは、この前いつ取ったかもあまり覚えてないですし、気にしてはいなかったですが、1点1点というのを繋げていけたのが良かったかなと思います」と振り返りつつ、日本、群馬でのキャリアについて言及した。
「小さい頃からバスケットボール選手になりたいと思ってましたが、日本でプレーするとは思ってもなかったので、自分が日本でこれだけプレーができて、これだけ長いこと続けられていることは本当に嬉しく思ってます。自分とトレイがサンダーズに来た時は、太田ではなくて別の市で、B2から勝たないとB1に上がれないという状況ではあったのですが、アリーナが建つことも分かって、入ってくる選手もコーチもスタッフもみんな変わっていって、今、サンダーズがやりたいバスケットボールと選手がこれだけ集まってきて、太田にバスケットボールの文化もどんどん根付いていくという、群馬のバスケットボールの歴史みたいなのも感じながら、ここに5年間トレイと一緒にいるので、そういう昔の思い出話をすることもあります。 本当にそういった形で、今この群馬に自分がいられることも嬉しいですし、他の選手と一緒にバスケットボールができることも本当に楽しく思ってます」
【動画】マイケル・パーカーが決めた節目の得点