2025.02.25
ブラスウェル氏の急逝を受けて母校、元チームが哀悼の意
早すぎる死を悼む
宇都宮ブレックスが2月24日に伝えたケビン・ブラスウェルヘッドコーチの逝去。その知らせは、母国アメリカやプレー経験のあるオーストラリアにも伝わり、早すぎる死に対して哀悼の意を示している。
ブラスウェル氏は1月17日に緊急搬送されると心臓疾患が判明。緊急手術を受けて成功したものの、その後も合併症と闘うことになり、2月24日に逝去した。
出身校であるジョージタウン大のバスケ部は、「卒業生、ケビン・ブラスウェルの家族に祈りを捧げます。いなくなることは寂しいです。彼は永遠にホヤであり続けます」とSNSに投稿。ブラスウェル氏は同大学で4シーズン、全試合スタメンで出場。2年生時、3年生時にはビッグイースト・カンファレンスでスティール数1位をマークするなど、名門大学の歴史にその名を刻む貢献を見せた。
Prayers to the family of Georgetown men’s basketball alum Kevin Braswell.
— Georgetown Hoops (@GeorgetownHoops) February 24, 2025
He will be missed - forever a Hoya. #HoyaSaxa pic.twitter.com/yijNePvPBK
ジョージタウン大卒業後、ブラスウェル氏はラプターズやヒートでプレシーズンゲームに出場。NBA Dリーグのフロリダ・フレームズ、コロンバス・リバードラゴンズに所属した後、活躍の場を海外に広げる。トルコやボスニア・ヘルツェゴビナなどヨーロッパを中心にプレーすると、2010年にはオーストラリアNBLのニュージーランド・ブレーカーズと契約。優勝に貢献すると、2018年にはブレーカーズのヘッドコーチを務めた。
そのブレーカーズもSNSで当時の写真を投稿。「レジェンドであるブラスウェル氏の逝去に深い哀悼の意を表します。選手としてチャンピオンに輝いてMVPを受賞し、ヘッドコーチとしても戦ってくれたブラズウェル氏が亡くなりました。彼の家族に対し、心からお悔やみ申し上げます」と綴った。さらに、同じくNBLで所属したサウスランド・シャークスもSNSで「昨夜、彼の悲報に接し、私たちの心は深く傷つきました。彼がサウスランドで過ごした時間は、かけがえのないものです。どんな意味を持つのか、表現することもできません。ブラズウェル氏がいたからこそ、今の私たちがあります。永遠に感謝します」と哀悼の意を捧げている。
46歳という若さでこの世を去ったブラスウェル氏。彼が歩んだ道は、選手としても指導者としても多くの人々に影響を与えたことは間違いない。その遺産は、これからもバスケットボール界の中で生き続けることになる。
記事提供:月刊バスケットボール