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2025.02.21

過去最大の全8チームが集結!「インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025」プレビュー

  • 月刊バスケットボール
222日(土)~24日(月)、国立代々木競技場第二体育館で開催される「インフロニア Bリーグ U18 インターナショナルカップ 2025」。
 
この大会の目的は、Bリーグ U18チームと海外チームの交流を通して、世界に挑戦する意識を高め、世界に通用する選手の輩出に向けた育成・強化の礎を形成する機会を提供すること。昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響を乗り越え、初めて海外チームの招へいが実現した。そして今年度は、ドイツから前回王者のSKYLINERS U18が2年連続の出場、オーストラリアからビクトリアビクトリア州選抜チームが初出場。さらにBリーグ U18の大会としては初めて高校部活動のチームから美濃加茂高等学校が出場することになり、ここにBリーグ U18選抜チームを加えて、過去最大の全8チームが集結することになった。
 
8チームは2つのグループに分けて2日間にわたり予選リーグを実施。最終日に7位決定戦から決勝戦までの順位決定戦を実施する。
 
この記事では、注目チームの特徴や見どころ、試合スケジュールなどを紹介しよう。

Bリーグ U18チーム、高校界から強豪チームが参戦



まず見逃せないのは、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18。昨年12月の「インフロニア Bリーグ U18 チャンピオンシップ 2024」では、決勝で千葉ジェッツ U18を下し、4度目の挑戦で悲願の初優勝を飾り今大会への出場権を手にした。名古屋D U18は今シーズン、Bリーグ U18 リージョナルリーグ(西地区)、U18日清食品 東海ブロックリーグ、インフロニア Bリーグ U18 チャンピオンシップ、インフロニア Bリーグ U18 エリートリーグ(西地区)と、ここまでのタイトルを総なめ。5つ目の栄冠を勝ち取ることができるか注目が集まる。
 
キャプテンの#7今西優斗は「海外のチームと対戦できる機会でもあるので、ワクワクする気持ちも大きいです。このチームで戦えるのも最後の大会なので、楽しむことをまず意識してやりたいと思います」と意気込みをコメント。チャンピオンシップではケガで不完全燃焼に終わった2年生エース、#2若野瑛太の活躍にも注目したい。
 
チャンピオンシップでは名古屋D U18に惜敗したものの、準優勝となった千葉J U18も実力を持つチーム。エリートリーグの東地区では5戦全勝と、安定した強さを見せた。東地区MVPに選出されたのが、すでにB1デビューも果たしているPG#00関谷間。高校生離れした筋骨隆々の肉体を持ち、身長184cmながらボースハンドダンクもできる身体能力を誇る選手。今大会も、自らの武器である力強いドライブを披露することだろう。また、チャンピオンシップでMIPに輝いた好ガード、#30小倉貴志の3Pシュートにも注目だ。

また、エリートリーグで千葉Jに次ぐ東地区2位となり、出場権を獲得したのがサンロッカーズ渋谷 U18。一つ下のカテゴリーのSR渋谷 U16が先日行われた「インフロニア Bリーグ U16 チャレンジカップ 2025」で準優勝という好成績を残し、勢いに乗ってこの大会に挑む。多彩な得点パターンと力強いリバウンド力を誇る196cmのオールラウンダー、#13井伊拓海がチームを引っ張るだろう。



 
エリートリーグ西地区
2位で出場権を手にしたのが琉球ゴールデンキングス U18。チャンピオンシップでは4位に終わったものの個々のスキルが高く、アップテンポなスタイルを得意とする爆発力のあるチームだ。U16チームが「京王Jr.ウインターカップ2024-25」で創部初の準優勝を成し遂げており、U18チームも大きな刺激を受けたはず。注目は2025-26シーズンよりU22枠で琉球のトップチームに加入することが決定していて、現在はユース育成特別枠として活動に参加している#77佐取龍之介。オールラウンドなプレーが持ち味で、勝負のカギを握る存在だ。
 
Bリーグ U18選抜チームには、惜しくも出場を逃したチームから有力選手たちが集結する。レバンガ北海道 U18、仙台89ERS U18、秋田ノーザンハピネッツ U18、宇都宮ブレックス U18、滋賀レイクス U18、鹿児島レブナイズ U186チームの混成チームで11人が出場。ここでしか見れない共闘をチェックしたい。
 
そして、高校部活動のチームから初めて出場するのが美濃加茂。同チームは昨年のインターハイで創部初の準優勝を果たしたことが記憶に新しい。新人戦も行われてすでに新チームに代替わりしているが、今大会には#4藤田大輝や#5後藤宙、#7関健朗、#8深見響敏といった卒業間近の3年生たちもロスター入り。高校最後に、息の合った美しい連係プレーを披露するか。



サイズとタフさを誇るドイツ&オーストラリア勢も必見

次に海外代表の2チームを見ていこう。

まず、ドイツのSKYLINERS U18は、先述したように昨年大会の覇者。高さと運動能力を兼ね備えたチームで、チームオフェンスの完成度が高いのが特徴だ。厚い選手層を誇り、バランスの取れたロスターの強みを生かして、ボールスクリーンを多用し、ピック&ロールやピック&ポップを駆使するオフェンスを展開する。課題はディフェンス面の強化で、よりアグレッシブに守り、ディフェンスからの速攻につなげることがカギとなる。

キャプテンの#13イヴァン・ツルンヤツは204cmのウイングプレーヤーで、シュート力とパスセンスに優れ、FIBA U17 ワールドカップ 2024にもドイツ代表として出場したキャリアを誇る。副キャプテンの#6ナモリ・オモクはクイックなPGで、鋭いドライブと1on1のディフェンス力が持ち味。さらに、チーム最年少の#5ジェイミー・エドーカは193cmの長身とフィジカルを誇り、コンボガードとしてオールラウンドな活躍が期待される。

写真は前回大会より
前回優勝のSKYLINERS U18

次に、オーストラリアから参戦するビクトリアビクトリア州選抜
U18は初出場。「チームバスケット」を強みとし、ボールムーブメントとタフなディフェンスを武器に戦う。個々の能力だけでなく、組織的なバスケットボールを展開する点が特徴だ。

注目は207cmのセンター、#15ハリー・ニールセン。リングを背にしたパワフルなプレーが武器で、インサイドの要となる存在だ。ガードの#4オーステン・フォックスウェルは賢く器用なプレーメーカーで、チームを的確にコントロールする。また、199cm#10ブローディ・ハルは運動能力が高く、スラッシャーとして得点力を発揮する。

以上、日本、ドイツ、オーストラリアから注目の8チームが集結する今大会。全試合無料で観戦できるほか、Bリーグ公式YouTubeでも配信がある。戦いの模様をぜひチェックしよう!

 


 
【大会概要】

インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025 

・開催日程:2025222日(土)~24日(月)

・会場:国立代々木競技場 第二体育館東京都渋谷区)
・出場チーム:

<グループA

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(インフロニア Bリーグ U18 チャンピオンシップ 2024 優勝)

サンロッカーズ渋谷 U18(インフロニア Bリーグ U18 エリートリーグ 2024 東地区)

B.LEAGUE U18選抜チーム

SKYLINERS U18(ドイツ)

<グループB

千葉ジェッツ U18(インフロニア Bリーグ U18 チャンピオンシップ 2024 準優勝)

琉球ゴールデンキングス U18(インフロニア Bリーグ U18 エリートリーグ 2024 西地区)

美濃加茂高等学校

ビクトリア州選抜 U18(オーストラリア)

 ・大会形式:2グループ(1グループ4チーム)に分かれて予選リーグを開催。予選リーグの順位をもとに順位決定戦を実施。

・配信: B.LEAGUE公式YouTube

 ・大会公式サイト:https://www.bleague.jp/u18-Internationalcup/2025/

・試合スケジュール:

222日(土)>

9:30[グループA]名古屋D U18 vs SR渋谷 U18

11:15[グループB]千葉J U18 vs琉球 U18

13:00[グループA] Bリーグ U18選抜vs SKYLINERS U18

14:45[グループB]美濃加茂vs ビクトリアビクトリア州選抜 U18

16:30[グループA]SR渋谷 U18 vs Bリーグ U18選抜

18:15[グループB]琉球 U18 vs美濃加茂

 

223日(日)>

9:30[グループA]SKYLINERS U18vs名古屋D U18

11:15[グループB]ビクトリアビクトリア州選抜 U18vs千葉J U18

13:00[グループA]名古屋D U18 vs Bリーグ U18選抜

14:45[グループB]千葉J U18 vs 美濃加茂

16:30[グループA]SR渋谷 U18 vs SKYLINERS U18

18:15[グループB]琉球 U18 vs ビクトリアビクトリア州選抜 U18

 

224日(月)>

9:30[7位決定戦]グループA4vsグループB4

11:15[5位決定戦]Aグループ3vs Bグループ3

13:00[3位決定戦]Aグループ2vs Bグループ2

14:45[決勝]Aグループ1vs Bグループ1