三遠のメイテンがBリーグ月間MVP選出…佐々木クリス氏絶賛「パーフェクトに極限まで近づくパフォーマンス」
Bリーグは2月20日、三遠ネオフェニックスのヤンテ・メイテンが1月度の月間MVP「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便 2024-25」に選出されたと発表した。12月度のデイビッド・ヌワバに続き、リーグトップの勝率を誇る三遠から2カ月連続での選出となった。
アメリカ出身で現在28歳のメイテンは、201センチ109キロのパワーフォワード。2022-23シーズンから三遠に加入し、在籍3年目となる今シーズンも平均14.8得点7.9リバウンドと活躍。1月度の対象期間内では、1試合平均15.8得点9.3リバウンド、出場中の得失点差を表すプラスマイナスは+23.7という驚異的なスタッツを残し、1月無敗の三遠をけん引した。
今回の受賞に際して、メイテンは「月間MVP賞をいただけてとても光栄に思います。また、活躍する機会を与えてくれた神様に感謝し、私を信頼し、より良い選手へと導いてくれたコーチ陣とチームメイトにも感謝しています。コーチ陣の戦略、準備と細かいところまでこだわりながらプレーする選手のおかげで、私たちは良いプレーができています。この賞は三遠ネオフェニックスに関わる全ての人へ贈る賞です。そして素晴らしいリーグを作り上げてくださったBリーグにも感謝しています。Bリーグで働く皆さまのご活躍をお祈りしております。最後に、私たちを応援してくださるブースターの皆さん、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。いつもありがとうございます」とコメントした。
月間MVPは、かつてファン投票により選出されていたが、2022-23シーズンから選考委員会を設置。選考委員長の佐々木クリス氏、選考員の石崎巧氏、松島良豪氏、田村大氏、「B MY HERO!」特派員というメンバー構成で、毎月最も活躍した選手1名が選出される。
佐々木委員長は「メイテン選手はパーフェクトに極限まで近づくパフォーマンスでチームに力を与えました。個人的にはオフェンスシステムを支えるスクリーンをかけるために移動するスピード、かけるタイミング、角度、位置が芸術的とも言える精度で繰り返されており、チームのダイナミックさをさらに引き出すと同時に、これまで以上に『困った時のヤンテ』感が最も感じられた月でもありました」と、随所に存在感を示していたメイテンのパフォーマンスを絶賛。
また、石崎選考委員も「わかりやすいインパクトとともに直接的な結果をもたらす選手がいる一方で、スタッツでは判断できない分野における能力に秀でたプレーヤーは多数存在し、メイテン選手もそのうちの一人だと思っています」と、その働きぶりを評価した。
さらに、松島選考委員はリバウンドとファウルドローンの能力に注目し、「メイテン選手のファウルドローンに関しては、三遠の速くて爆発力のあるオフェンスの象徴ともいっても良いかもしれません。ファウルでしか止められない、力強いリムアタックの素晴らしさにみなさん注目してみてください。三遠の爆発力のあるオフェンスはメイテン選手のディフェンスリバウンドに始まります。シュートが外れたとしてもオフェンスリバウンドで何度もオフェンスチャンスを作るメイテン選手の仕事っぷりには、惚れ惚れします」と、手放しで称賛した。