2025.02.13
千葉ジェッツ・渡邊雄太選手、子どもたちと触れ合った充実の時間「微力ですけど力になりたい」
――多くの子どもたちの笑顔を目にすることができた時間になりました。
渡邊)本当に、多くの元気とエネルギーを受け取れた時間になりました。子どもたちと接することは、僕たち選手にとってモチベーションになるものです。次の試合、練習をまた頑張ろうと思えるので、とても充実した時間を持てました。
――どんなメッセージを伝えたいと思っていましたか?
渡邊)今日は限られた時間ですが、とにかく楽しい時間を過ごしてほしいと思っていました。そう思ってもらえたなら、僕たちはうれしいですね。シュート競争にじゃんけん大会、写真撮影などを通じて直接交流でき、みんなの笑顔を目にすることができて、本当にうれしかったです。
――選手として、社会貢献活動をやる意義、重要性を教えて下さい。
渡邊)少しでもきっかけにつながる機会になればと思っています。これを機に、バスケットボールをやりたいと思ってくれる子もいるかもしれませんし、そういう何かのきっかけになったらうれしいです。僕も小さいころ、“新聞で見たことがある!”という選手と触れ合った時にすごく楽しめた記憶があります。 僕らをニュースやテレビで見たことあるという子にとって、そういう時間になってくれていたらいいですね。
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――子ども時代にバスケットボール選手と触れ合った際は、どんな経験でしたか?
渡邊)小学生の時、香川にチームが来て有名な選手がクリニックを開いてくれました。一緒に選手入場をしたこともあります。短い時間でしたが、すごくうれしかった記憶があります。
――今回は児童施設の子どもたちと触れ合う機会でした。何か発見はありましたか?
渡邊)僕は病院を訪問したり、バスケットボールのクリニックをしたり、子どもたちと触れ合う機会を何回かいただいているのですが、いつも笑顔が心に残っています。今回触れ合った中には、大変な思いをしている子もいるはずですし、シャイな性格の子も多いと聞いていたのですが、まったくそんなことを感じさせることはなく、逆にパワーをもらったという体験でした。子どもたちからしたら、こんな大きい人に会うということが多分ないと思います。普段生活していて、身長が高いとあまりいいことないですけど、こういう機会では、大きなインパクトがあると思うので、身長でかくてよかったなと思います(笑)
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――アメリカでも社会貢献活動を行っていましたか?
渡邊)大学時代からやっていましたよ。NBAに入ってからも年に何回か活動させてもらっていました。特にNBAは、地域に対してしっかり恩返しをすることに力を入れています。B.LEAGUEでもこういう機会を設けていて、同様に力を入れているという印象です。日本でもこういう活動を続けられるのはありがたいことです。
――「元気とエネルギーをもらった時間になりました」ということでしたが、活動を通して選手が得られるものは大きいですか?
渡邊)養護施設もそうですし、入院中の子どもたちにも大変な事情があります。触れ合う中で、当たり前にあることに対して、改めて感謝するきっかけになりますよね。どちらの子どもたちも、自分たちではどうしようもない問題です。僕たちが多少なりとも、いい影響を与えることができたらと思います。今日をきっかけに『自分もバスケットボールを始めてみようかな』と思ってくれる子がいれば、よりうれしいですよね。
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――気持ちはあっても、なかなか活動に踏み出せていない選手もいるかもしれません。アドバイスするとしたらどんな言葉になりますか?
渡邊)自分がこういうことをやりたいと意思表示をすることが大切です。クラブやB.LEAGUEには、そういったリソースは必ずあると思います。意欲があるのであれば、そこに繋げてほしいですね。今回で言うなら、子どもたちが喜んでくれて僕もパワーをもらうことができる。そういうウィンウィンの機会ですから意思表示して、機会を作ってくれればと思います。
――今後こんなことやりたいといった思いがあったら教えて下さい。
渡邊)他のことというよりは、子どもたちと触れ合う活動を続けたいという思いがあります。微力ですけど力になりたいですよね。どうしても、シーズン中は時間が作りにくいですが、オフシーズンは機会も作りやすくなります。今日みたいに子どもたちと触れ合う活動を積極的にこれからも取り組んでいきたいです。
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取材協力:Bリーグ
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記事提供:月刊バスケットボール