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2025.02.08

アルティーリ千葉、最短で2月9日(日)にB2プレーオフ進出決定の可能性

  • 月刊バスケットボール

28日(土)、9日(日)に第21節を迎えるB2で、ここまで352敗でリーグ最高勝率(.946)を残しているアルティーリ千葉が早くもプレーオフ進出を決めようとしている。

現在9連勝中のA千葉は今節アウェイで福島ファイヤーボンズと対戦するが、そこで福島をスウィープできればプレーオフ進出が決まる。これには、ワイルドカード下位争いで激闘のさなかにある青森ワッツと山形ワイヴァンズ(ともに15勝22敗、勝率.405)が同日に直接対決することが影響している。戦況のポイントをまとめると以下のとおりだ。

A千葉は現時点ですでに、今季の最終成績で神戸ストークス、バンビシャス奈良、熊本ヴォルターズ(以上いずれも1225敗、勝率.324)、福島ファイヤーボンズ(829敗、勝率.216)、愛媛オレンジバイキングス(334敗、勝率.081)の5チームを上回ることが確定済み(→9位以上が確定済み)
・直接対決する青森と山形は、9日には必ずどちらかの負け数が23(スプリットの場合=両チーム1623敗となる)もしくは24(スウィープの場合=2勝した方は1722敗、2敗した方は1524敗)に達する
追記 スウィープの場合、A千葉は9日の勝敗によらずプレーオフ進出決定
・福島戦連勝時点で372敗となるA千葉は、青森と山形の両チームに対して直接対決で今季中の勝ち越しを決めてタイブレーカーを保持(どちらにも4勝0敗で今季残りの対戦は2試合)しており、仮に第22節以降全敗で最終成績37勝23敗となったとしても両チームのどちらかを上回ることが確定

これらの要素により、青森か山形のどちらか、負け数が23以上に達した方のチームはA千葉より下位になることが確実となり、A千葉のワイルドカード下位以上が決まる。


2月2日の神戸ストークス戦で得点を狙うデレク・パードン。15.2得点のアベレージはチームトップ、11.1リバウンドはチームトップでリーグ5位、そしてこの日を終えた時点での3.5アシストもリーグ10位タイにランクインとバランスの良い貢献ぶりでA千葉の快進撃を支えている(写真/©B.LEAGUE)

ちなみにB2東地区は現時点で49勝が優勝ラインなので、A千葉は福島戦GAME1を前にした現時点で東地区3連覇マジックが14(地区優勝確定)ということになる。また、3季連続B2最高勝率達成とプレーオフ全体のホームコートアドバンテージ獲得には現時点だと51勝が必要なので、そのマジックは16(同じく51勝で確定)だ。レギュラーシーズンは残り23試合で、ライバルチームの勝敗により確定ラインは下がる可能性がある。

ただし、その23試合は信州ブレイブウォリアーズ、富山グラウジーズ(ともに2512敗、勝率.676)と4試合ずつ、福井ブローウィンズ(2314敗、勝率.622)、ライジングゼファー福岡(2710敗、勝率.730)と2試合ずつ、鹿児島レブナイズ(2611敗、勝率.703)と1試合というように、現時点での上位チームとの対戦が多い。これらのチームがどのような戦いを見せるかは、今後のB2の大きな見どころだ。A千葉に故障者が多くなっている現状からも、地区優勝とリーグ最高勝率達成は決して簡単にできることではないだろう。

また、A千葉が今節プレーオフ進出を決めるかどうかによらず、逆に今節でプレーオフ進出の可能性を絶たれるチームはない。青森と山形のデッドヒートを含めプレーオフスポット争いが激しさを増す後半戦、B2の戦況から目が離せなくなってきた。