2025.01.31
明日開幕!「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」横浜BC、琉球、SR渋谷、静岡と海外勢が頂点を争う
B.LEAGUEU16と海外勢が激突!
2月1日、2日、国立代々木競技場第二体育館を舞台に「インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025」が開催される。この大会は、B.LEAGUEユースチームと海外チームとの交流を通して、世界に挑戦する意識を高めるとともに「世界に通用する選手やチームの輩出」に向けた育成強化の礎を形成する機会を提供することを目的として創設されたものだ。今回は、「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」の上位4チームと韓国、フィリピンのチームが参加。初日は3チーム毎に分かれて予選リーグを実施してグループ順位を決定。2日目は順位決定戦を行なってチャンピオンを決める。
「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」が行われたのは昨年3月。約10ヵ月の期間があるため、各クラブのチーム力はさらに磨きがかかっている。また今大会のエントリー区分はU16であるため、早生まれの高校2年生までが出場可能。その分、競争力の高いバスケが展開されることになる。
そんな中、B.LEAGUEユース勢で最も注目されるのは、琉球ゴールデンキングス U16だ。年始の2024年度第5回全国U15選手権大会(京王Jr.ウインターカップ2024-25)では準決勝で、全中3連覇を果たした前年王者の四日市メリノール学院中(三重)を撃破。決勝こそRIZINGS徳島(徳島)に敗れてしまったものの、2点差と僅差での決着だった。
末広朋也HCが掲げるのは、“超高速バスケ”。磨いてきたハーフコートでのディフェンスで相手の出鼻をくじくと、オフェンスでは#54越圭司、#29宮里俊佑、#56友寄快星ら、非凡な得点力を持つメンバーが次々とゴールにアタックしていく。特に顕著なのが試合の入りで京王Jr.ウインターカップ2024-25では1Qだけで平均8.5得点(19.8得点、11.3失点)のリードを奪っていた。「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」、京王Jr.ウインターカップ2024-25と準優勝に終わっているだけに、今度こそという思いも強いはずだ。
#29宮里俊佑(写真左)と#54越圭司(写真右)
続いて紹介するのは、サンロッカーズ渋谷 U16。「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」(3位)時のメンバーが6選手も残っていることは、大きなアドバンテージとなる。中でも楽しみなのが、オールラウンドな活躍を見せる司令塔の#21岸歩武だ。姉は先のウインターカップで決勝進出を果たした慶誠高(熊本)のポイントガード、岸希である。ハンドリングに安定感があり、華麗なパスで得点を演出できる一方、独特のリズム、一瞬の速さを生かして得点。さらにリバウンドにも積極的に絡むなど、コートのあらゆるところで存在感を発揮するプレーヤーである。さらに、中学2年生のPG、#47山野井皓も楽しみな存在だ。#21岸同様にオールラウンドな活躍ができるガードで、昨夏にはU14ナショナル育成センターキャンプに招集されるなど注目度も高い。経験値が高いメンバーが揃うだけに、その戦いが楽しみである。
#47山野井皓(写真左)と#21岸歩武(写真右)
B.LEAGUE U15創設期から育成に力を入れている代表的なクラブである横浜ビー・コルセアーズ U16は、「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」のチャンピオンとして大会へ臨むことになる。渡邊聖(現藤枝明誠)ら優勝の立て役者となったメンバーはいないが、B.LEAGUEユースでも屈指の高さは健在。201cmの#15アダム・エルマスリ、江原信太朗(滋賀)を兄に持つ193cmの#14江原行佐など、180cm超が7選手と多いだけに、フィジカルなゲームにも対抗できそうだ。
180cm超が7選手と多い横浜ビー・コルセアーズ U16だけに、フィジカルなゲームにも対抗できそうだ
もう1チームは、「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」でクラブ初のベスト4進出を果たしたベルテックス静岡。同大会では試合毎に勢いを増すような戦いを見せたが、象徴的だったのは準々決勝の岩手ブックブルズ U15戦だ。粘りを見せて延長までもつれると、56-56で迎えたラストオフェンスで3Pシュートを決めて勝利をもぎ取った。そのゲームウィナーを射抜いたのが#7森田悠月だ。彼は#17小林千泰と共に今季、「B.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2024」にも3試合出場。それぞれ2桁得点をマークするなど高い得点力を披露している。個々のステップアップによって、チーム力では「B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024」を上回る可能性もある。同様の快進撃を期待したい。
確かなシュート力を持つ#7森田悠月(写真左)と#17小林千泰(写真右)、U18でも見せつけた得点力に期待
来日する海外勢は、Far Eastern University-affiliated high school U16 (フィリピン)とUlsan Hyundai Mobis Phoebus U15 (韓国)の2チーム。Far Eastern University-affiliated high school U16は、平均187.3cmとサイズを揃えながら、スピーディーな展開で得点できることが強みだと主張する。200cmながら機動力もある#26プリンス・カリーノらをB.LEAGUEユース勢はどう対抗するだろうか?
そして、Ulsan Hyundai Mobis Phoebus U15は「ディフェンスこそがチームカラー」だとアピールする。マンツーマン、ゾーンディフェンスと展開によって変えられるというから、攻める方としてはやりづらそうだ。一方、オフェンスでは190cmの#3ユン・ジョンフンを軸にしたインサイドゲームが中心である。横浜BC U15は昨夏、敵地で対戦して69-74で敗れているだけに、リベンジに燃えていることだろう。
韓国、チェコのチームが参加して行われた前回大会。名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U16は、予選グループ戦で敗れたCZ Academy U15(チェコ)に逆転勝利して優勝した。果たして、今年はどのような熱戦が繰り広げられるだろうか?
■インフロニア B.LEAGUE U16 CHALLENGE CUP 2025大会概要
【開催日程】2025年2月1日(土)~2月2日(日)
【会場】国立代々木競技場 第二体育館(東京都渋谷区)
【出場チーム】
<グループA>
横浜ビー・コルセアーズ U16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 1位)
ベルテックス静岡 U16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 4位)
Far Eastern University-affiliated high school U16 (フィリピン)
<グループB>
琉球ゴールデンキングスU16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 2位)
サンロッカーズ渋谷 U16 (B.LEAGUE U15 CHAMPIONSHIP 2024 3位)
Ulsan Hyundai Mobis Phoebus U15 (韓国)
【大会形式】 2グループ(1グループ3チーム)に分かれて予選リーグを開催。予選リーグの順位をもとに順位決定戦を実施。
【配信】B.LEAGUE公式YouTube
【試合スケジュール】
2月1日(土)
No.試合開始時間グループ対戦カード
[9:30~]<グループA>静岡 U16×FEU U16(フィリピン)
[11:15~]<グループB>SR渋谷 U16×Mobis U15(韓国)
[13:00~]<グループA>横浜BC U16×静岡 U16
[14:45~]<グループB>琉球 U16×SR渋谷 U16
[16:30~]<グループA>FEU U16(フィリピン)×横浜BC U16
[18:15~]<グループB>Mobis U15(韓国)×琉球 U16
2月2日(日)
No.試合開始時間~ラウンド対戦カード
[11:00~]<5位決定戦>Aグループ 3位×Bグループ3位
[12:45~]<3位決定戦>Aグループ 2位×Bグループ2位
[14:30~]<決勝>Aグループ 1位×Bグループ1位
【大会公式サイト】https://www.bleague.jp/u16-challengecup-2025/
記事提供:月刊バスケットボール