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2025.01.19

高いディフェンス強度を見せたB.WHITEが勝利、富樫が2度目のMVPに「楽しさが詰まった2日間だった」[Bリーグオールスター]

  • 月刊バスケットボール

B.WHITEがディフェンスで主導権を握る


1月19日、LaLa arena TOKYO-BAYで「りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME 2025」が開催。前日会見で、#7篠山竜青(川崎)が言っていたとおり、序盤から高いディフェンス強度を見せたB.WHITEが一貫して主導権を握って119-114で2年連続の勝利。MVPには#2富樫勇樹(千葉J)が選ばれた。

スタメン紹介でまず一盛り上がりがあった。ワイヤーで吊るされたB.WHITEの#7篠山が天井から降りてきたのだ。丸い耳のカチューシャ、シルバーのジャケットをまとった篠山は、あのキャラクター風の声で「夢とエンターテイメントの世界へようこそ」と呼びかけた。さらにB.BLACKでは、氣志團・綾小路翔風のかつら、サングラスをつけた#9辻直人(群馬)が登場。#7篠山が使ったワイヤーを使って上昇しながら「One Night Carnival」を熱唱した。続いて#18馬場雄大(長崎)、#99川真田紘也(長崎)、#6比江島慎(宇都宮)、#8ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)も氣志團風のかつら、サングラスをつけて登場した。そして、今季がラストシーズンとなるB.WHITE #4ジェフ・ギブス(越谷)を称える時間が設けられた。

B.BLACKはファーストオフェンス、#18馬場のロブパスに反応し、#99川真田がタップシュートを成功。対するB.WHITEは、#7篠山を中心に強度の高いディフェンスを見せて会場を沸かせると、#1渡邊雄太、#2富樫の千葉Jデュオが3Pシュート。加えて#4ギブスがアイソレーションからダンクを、#10吉井裕鷹(三遠)が速い展開からダンクを決める。対するB.BLACKは#99川真田がダンクを連発すると、#8ホーキンソンも速い展開から決めてB.WHITEを追う。B.WHITEは残り3分半に、#2富樫のアシストで#1渡邊がダンクを披露。さらに#5マット・ボンズ(大阪)がバックボードに当てたボールを拾った#45ジャック・クーリー(琉球)がダンクと得点を重ねた。B.BLACKは#25D.J・ニュービル(宇都宮)がブザービーターとなるハーフコートショットを決めたが、B.WHITEの31-26で1Qを終えた。



2Q前半、B.WHITEは、#9ヤン・ジェミン(仙台)、#24田代直希(千葉J)が、B.BLACKは#2齋藤拓実(名古屋)、#14岸本隆一(琉球)、#13須田侑太郎(三河)が3Pシュートを決める。その後、B.WHITEはまたもターンオーバーを引き出すディフェンスを披露。得点につなぎ、残り5分で50-37とした。ここからB.WHITEは千葉J4選手が同時にコートに立つと、#31原修太(千葉J)と#24田代直希(千葉J)が公約にあった船橋トラップを披露した。その後、B.BLACK#99川真田とB.WHITE#1渡邊がゴール下で攻防を見せて盛り上げた。クォーター後半、B.WHITEは#7篠山が何本もダッシュを見せて盛り上げるが、疲れ切ってハーフコートで動けなくなる。結局、B.WHITEが62-48でハーフタイムを迎えた。



B.BLACKは3Q、#13ドウェイン・エバンス(広島)が#11セバスチャン・サイズ(A東京)のダンク、#8ホーキンソンの3Pシュートを演出するなど、点差を詰めていく。7点差まで詰めたが、B.WHITEは#2富樫が3Pシュートを連発するなどで簡単に詰めさせない。それでも、#11サイズ、#13エバンス、#25ニュービルの活躍などもあってB.BLACKは3Q34-28として点差を詰め、B.WHITEの90-82で3Qを終えた。

4Q、B.WHITEは#3安藤誓哉(島根)のレイアップ、#13須田の3Pシュートで得点を伸ばすと、B.BLACKは#0藤井祐眞(群馬)の3Pシュート、#24田中大貴(SR渋谷)の連続得点を見せていく。残り6分を切ったところ、元千葉JのB.BLACK#15大倉颯太(A東京)に対して船橋トラップが炸裂し、会場が笑いに包まれた。



引き離されたB.BLACKは地元出身の#7遠藤祐亮(宇都宮)にボールを回し、3Pシュートを放っていく。1本を決めたが、その後が決まらず。残り5分でB.WHITEの104-97となった。B.BLACKは#9辻がここに来てレイアップ、3Pシュートと得点源となる。それでも、B.WHITEはコンスタントに得点を挙げる。B.BLACKは#2富樫をベンチに幽閉するパワープレーに出たが、B.WHITEが119-114で2年連続の勝利を挙げた。

B.WHITEは#13須田が3P5本を決めて21得点、#1渡邊が16得点、#2富樫が15得点。#4ギブスは7得点、12リバウンド、8アシストをマーク。B.BLACKは#11サイズが19得点(11リバウンド)、#25ニュービルが18得点、#99川真田が15得点、#9辻が11得点と4人が2得点をマークした。



MIP賞に選ばれたのはB.BLACK #99川真田。続いて#1渡邊、#2富樫、#10吉井、#13須田がMVP候補に選ばれて投票時間に。

この間に#2富樫が「手応えがなさすぎて笑 楽しくできたので十分です。(篠山選手からディフェンスしないと言われた)、結構頑張ったと思う。チャージングも取ったし、けっこうディフェンスがよかったと思います」と語ると、#1渡邊は「楽しんでやれたかなと思います。(ホームコートで)今日はさすがに緊張しませんでした。富樫勇樹に清き1票をお願いします(笑)」とコメント。さらに#10吉井が「終始、僕がインテンシティを上げたかなと思います。今回、MVPの賞金欲しいんですけど、全然いいですよ。吉井に投票してくれてもいいですけど、今回はおちび先輩にあげてもいいですよ笑」と、#13須田は「もうね、手応えありありですけど、ここはin船橋ということで、どうかな?笑 (3P5/8)レギュラーシーズンより入っていますね(笑) 雰囲気最高でした。何回か出させてもらいましたが、一番良かったです。MVP欲しいですが、富樫勇樹に清き一票を」と続けた。

結果、最多55%の票を得た#2富樫が、2017年開催以来2度目のMVPに選ばれた。賞金100万円を授与されると、まず「船橋ということで、僕が選ばれると思っていました」と答えて爆笑を誘う。

続けて「MVPというよりはLaLa arenaでオールスターができて幸せです。これだけのお客様が駆けつけてくれて、昨日を含めて楽しさが詰まった2日間だったなと思います。たくさんの応援、投票ありがとうございました。本当に楽しい2日間成功できたことを嬉しく思います。もっとBリーグが盛り上がるように、後半戦も頑張っていきたいと思います」とスピーチした。