2024.12.24
優勝への道を切り拓くのはどこだ? インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024熱戦展開中
SR渋谷U18、千葉J U18、名古屋D U18が開幕3連勝
10月6日にスタートした「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」は、12月15日までに、EASTで10試合、WESTで7試合を消化。スタートダッシュに成功したチーム、まだ実力を発揮しきれていないチームなど明暗が出始めている。
「インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024」は、前回開催から4チーム増えて合計12チームが出場。EAST、WESTの2地区に分かれて1月下旬まで1回戦総当たりのリーグ戦を実施。各地区1位は『インフロニア B.LEAGUE U18 INTERNATIONAL CUP 2025』への出場権を獲得する。
現在の順位は下記のとおり。EASTはサンロッカーズ渋谷 U18、千葉ジェッツ U18が無傷の3連勝。12月28日には直接対決があるだけに、注目したい。一方、WESTでは「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024」で悲願の初制覇を果たした名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18が開幕3連勝と好スタートを切っている。
■インフロニア B.LEAGUE U18 ELITE LEAGUE 2024
<EAST順位(12/15消化時点)>
1位:サンロッカーズ渋谷 U18(3勝0敗)
2位:千葉ジェッツ U18(3勝0敗)
3位:レバンガ北海道 U18(2勝1敗)
4位:宇都宮ブレックス U18(1勝2敗)
5位:仙台89ERS U18(1勝3敗)
6位:横浜エクセレンス U18(4敗)
<WEST順位(12/15消化時点)>
1位:名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18(3勝0敗)
2位:滋賀レイクス U18(1勝0敗)
3位:琉球ゴールデンキングス U18(1勝1敗)
4位:ファイティングイーグルス名古屋 U18(1勝2敗)
5位:富山グラウジーズ U18(1勝2敗)
6位:熊本ヴォルターズ U18(2敗)
今回の原稿では12月に行われた注目の3試合のレポートをお届けする。
Pick up games-01
王者・名古屋D U18が修正力の高さを示して大会3勝目
「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024」王者の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ U18と同ベスト4の琉球ゴールデンキングス U18が12月8日、沖縄アリーナで相まみえた。先の大会でケガをした名古屋D U18#2若野瑛太はベンチに入ったものの出場はせず。そんな中、まずリードを奪ったのはホームの琉球 U18。#77佐取龍之介がインサイドでリバウンドを頑張ると、3Pシュートを4本沈めて1Q20-9という好スタートを切る。しかし、修正が早いのが名古屋D U18の強み。2Qに入ると、ディフェンス強度がアップ。トランジションから早い展開で得点を重ねると#20稲垣翔空が3本の3Pシュートを射抜くなど2Qだけで28得点(琉球 U18は14得点)。3点リードで後半を迎えた。
3Qはリードを奪い合う一進一退の攻防が繰り広げられたが、名古屋D U18#7今西優斗は残り3分から10得点を挙げる活躍。56-48とリードして4Qを迎えると名古屋D U18がリバウンドで優位に立って主導権を離さず。このクォーター、ターンオーバー0とし、#7今西や#6小川莞大、#14川邉蒼侑が着実に得点。84-61として勝利し、大会3勝目を挙げた。
◯琉球 U18 61(20-18 / 14-19 / 15-19 / 12-28)84‐名古屋D U18●
■トップパフォーマー
<名古屋D U18>
#7今西優斗/26得点、10リバウンド、9アシスト、5スティール
#20稲垣翔空/15得点(3P4/6)
#9春田結斗/12得点
#6小川 莞大/11得点、8リバウンド、3スティール
<琉球 U18>
#11平良南海輝/19得点(3P5/12)、3スティール
#3嶺井俊弥/18得点(2P6/6、3P2/3)
#88奥間翔/9得点、14リバウンド
Pick up games-02
千葉J U18がビッグクォーターを作り、無傷の3連勝
「インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2024」で初の決勝進出を果たした千葉ジェッツ U18と同ベスト8の仙台89ERS U18が12月14日、LaLa arena TOKYO-BAYで対戦した。いいスタートを切ったのは仙台 U18。エース#96阿部真冴橙がリバウンドからジャンパーを沈めると、続いて速い展開から3Pシュートを沈めるなど7-0とした。それでも千葉J U18は自慢の得点能力を徐々に発揮。15-18で2Qを迎えると互いにいいプレーを見せて競り合うが、残り5分から千葉J U18が3Pシュート攻勢を見せる。#00関谷間がトップからプルアップ3Pシュート沈めると、#18セリンムル タラ クーリバリはキャッチ&スリーで追加点。さらに#94橋倉誠人、#27イェ ジフも3Pシュートを射抜いて、このクォーターだけで34-14。49-32として前半を終えた。
STAR JETS ユースによるハーフタイショーが行われたあと、後半がスタート。巻き返ししたい仙台 U18は、積極的に3Pシュートを放っていく。#96阿部が2本の3Pシュート、さらに#7板垣奏志、#51高嶋大翔も沈めていくと残り1分を切ったところで55-67としたが、1桁差が遠い。4Q、仙台 U18は#4遠藤充基の連続得点で11点差とすると、ここで千葉J U18はエース#00関谷間が左足を痛めてコートの外へ。仙台 U18が一気に差を縮めるかと思われたが、千葉J U18はここで#18クーリバリ、#17佐藤亮太がステップアップ。#30小倉貴志の3Pシュートも飛び出すなどで再びリードを広げて89-69。無傷の3連勝を果たした。
◯千葉J U18 90(15-18 / 34-14 / 20-23 / 21-23)78 仙台 U18●
■トップパフォーマー
<千葉J U18>
#18セリンムル タラ クーリバリ/28得点、13リバウンド、5アシスト
#00関谷間/22得点、10リバウンド、5アシスト
#17佐藤亮太/14得点、11リバウンド、4ブロック
30小倉貴志/10得点
<仙台 U18>
#96阿部真冴橙/32得点、9リバウンド、5アシスト
#4遠藤充基/15得点、6リバウンド
#7板垣奏志/11得点
Pick up games-03
接戦を制したのはFE名古屋 U18、熊本 U18も意地を見せる
12月15日、熊本県立総合体育館でU18はB.LEAGUE U18 REGIONAL LEAGUE 2024南地区2位の熊本ヴォルターズ U18と同西地区3位のファイティングイーグルス名古屋 U18が大会初勝利を懸けて対戦した。
ホームの熊本 U18は#18鍛島将和がリバウンドから決めると、#67田部圭識が右ウイングからプルアップで3Pシュートを射抜くなど9-2というスタートを切る。しかし、直後に連続してターンオーバーを犯すと、FE名古屋 U18に流れが移る。スピードが身上の#1髙橋伶弥がレイアップを成功させると、#4佐藤弥咲のジャンプシュート、#1髙橋、#3野田晃正の3Pシュートと連続得点につなげて逆転に成功。17-15として2Qを迎えると7点差までリードを広げたが、勢いをキープできない。熊本 U18は#7髙木銀は一瞬の速さを見せて技ありレイアップを決めると、#10黒木慎之介がアーリーオフェンスからレイアップ。さらに#7髙木のトリッキーなムーブから#18鍛島将和のアシストを決めるなどで3点差まで縮める。その後は一進一退の攻防となってFE名古屋の39-32でハーフタイムを迎えた。
3QはFE名古屋の20-12。59-44と2桁の点差を迎えた4Qだったが、熊本 U18はホームチームの意地がある。クォーター開始直後、#7髙木が3Pシュートを射抜くと、速い展開から#10黒木慎之介が連続得点。さらに#7高木の3Pシュートと続くなど、7分半で12-0のラン。一気に3点差まで迫った。苦しい時間が長く続いたFE名古屋 U18だったが、残り2分13秒、合わせのプレーから#14佐藤弥咲がゴール下で決めてクォーター初得点。流れを断ち切ると、リードを保って65-61で大会初勝利を挙げた。
◯FE名古屋 U18 65 (17-15 / 22-17 / 20-12 / 6-16) 60 熊本 U18●
■トップパフォーマー
<FE名古屋 U18>
#11北潟星偉/12得点、9リバウンド
#15廣瀬誠人/12得点、7リバウンド
#1髙橋伶弥/11得点
<熊本 U18>
#7髙木 銀/17得点、8リバウンド
#10黒木慎之介/15得点、13リバウンド、3スティール
#11佐藤智陽/11得点、6リバウンド、3スティール
記事提供:月刊バスケットボール