Bリーグ初の野球場開催へ…斎藤佑樹氏と島田チェアマンが語るスポーツ界の新たな挑戦
11月28日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第213回が配信。元プロ野球選手の斎藤佑樹氏をゲストに迎え、12月末にエスコンフィールド北海道で開催されるBリーグの試合について語った。
斎藤氏は「株式会社斎藤佑樹」を設立し、株式会社ライブドアの取締役兼CIOを務める。野球界への恩返しの想いから“野球未来づくり”を掲げ、その一環として子どもたちのための野球場建設に取り組んでいる。アメリカのように子供向けに規格化された野球場を作ることで、ホームランの価値を高めたいという。「日本の子供たちって校庭のグラウンドでやるので、大体のホームランがランニングホームランなわけですよ」と現状を指摘し、「(柵越えホームランの)その体験をしてもらった子供が大人になった時に、じゃあ俺たちも子供にそういう体験させてあげようという人が増えてくれたらいいな」と、野球界の未来を見据えた展望を語った。
斎藤氏の古巣である北海道日本ハムファイターズの本拠地・エスコンフィールド北海道では、12月28日と29日にレバンガ北海道vsシーホース三河のB1公式戦2連戦が開催される。この試合は25年ぶりとなる野球場でのバスケットボール公式戦で、Bリーグとしては初の試み。会場の魅力について、斎藤氏は「世界最大級の大型ビジョンが2基、全長180メートルのラインビジョン(帯状のビジョン)があります」と説明。また70~80メートルのガラス壁面を通して自然光が入る設計で天然芝の育成を可能にし、40店舗以上の飲食店が常時営業していることも特徴として挙げた。
選手のためのロッカールームやトレーニング施設も充実しており、斎藤氏は「メジャーリーグの施設を超えるぐらい」と評価。島田チェアマンは施設の充実度について「選手のリクルートというか、獲得競争の中であの施設を見せた時には結構“強み”」と指摘。斎藤氏も「例えば年俸が1000万、2000万違うだけで、この対価を得られるんだったらこっちを選ぶだろうな」と、選手獲得における施設の価値を強調した。
野球場でのバスケット開催の意義について、斎藤氏は「野球ファンって、シーズン終わったら何もなくなっちゃうわけですよ。(バスケの試合が開催されることで)1年中スポーツを見る習慣が得られるってすごくいい」と述べ、島田チェアマンも「北海道日本ハムファイターズのファンの人たちにたくさん来てほしい。それによって同じ北海道のバスケットのチームのことも知ってもらったり、魅力を感じてもらったりということもある」と、スポーツを通じた地域活性化への期待を示した。
番組後半では、2025年1月に開催される『りそなグループB.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI』についても触れられた。久しぶりの首都圏開催となることから、島田チェアマンは「普段のメディアの皆さんとの向き合い方も違う感じ。自治体とも連携しながら準備を進めている」「選手たちも今回は張り切っている」と、すでに手応えを感じているようだ。
今回のエピソードでは、斎藤氏の第二の人生における挑戦や、12月1日締切の『バスケ界 たぎりワード大賞 2024』募集のほか、リスナーからの寄せられた手紙などについて語られた。