Bリーグがトラッキングデータ活用へ向けトライアル実施…“ジャンプボールの高さ”や“走行距離”など計測
10月25日、Bリーグは「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」公式戦にて、トップパートナーのソフトバンクとともにトラッキングデータの活用に向けたトライアルを実施したことを発表した。
対象となったのは、10月4日にハピネスアリーナで行われた長崎ヴェルカvsサンロッカーズ渋谷のB1開幕戦。この一戦では、コートを取り囲むように14台のカメラを設置し、「Hawk-Eye Innovations(ホークアイ)」のトラッキングシステムを使用して、選手のプレーデータなどの収集が行われた。
今回のリリースでは、“ジャンプボールでの高さ”でエージェー・エドゥ(長崎)が294.9センチに対し、ジョシュ・ホーキンソン(SR渋谷)が282.8センチ、“走行距離”はマーク・スミス(長崎)が最長1326メートルを記録したことなどを公表。試合当日には試合を中継する「バスケットLIVE」にて、これらのデータを用いたクイズ企画なども実施された。
Bリーグは、ファンの観戦体験向上はもちろん、これらのデータをチームに還元して選手の怪我防止などにも活用するため、今後もソフトバンクをはじめとしたパートナーと取り組みを継続していくという。
今回の発表に際して、Bリーグの島田慎二チェアマンと、ソフトバンク株式会社サービス企画本部の関戸淳文氏は、次のようにコメントしている。
◆■コメント
▼島田慎二チェアマン
「『世界一型破りなライブスポーツエンタメ』の実現に向け、アリーナが全国に整備されることを最優先にしてきましたが、この先には映像のリッチ化があります。Bリーグがそのステージで実現すべきは、視聴体験のバージョンアップにより会場に来るファンだけでなく視聴するファンを増やすこと。Bリーグが成長すればするほど、視聴体験を通じてバスケに触れる領域が広がっていきます。アリーナとは別物の観戦体験を提供し、ファンの方々の多様なニーズに応えられるクオリティを追求していきたいと考えています」
▼関戸淳文氏
「ソフトバンクはICTの力を使ってスポーツのDXを進めていきます。単純にエンタメで盛り上げるというより、我々のテクノロジーによって競技レベルが上がることがバスケ界の発展につながると考えています。試合の配信についてもこういった技術を活用して、またお客さまがどういった部分に喜びを見いだすのかを調査しながら、今までとは違った楽しみ方を近いうちに形にしたいです」