お互い負けられない『名古屋ダービー』からスタートする新シーズン、FE名古屋の笹山貴哉と名古屋D佐藤卓磨が語る開幕戦の意気込み
笹山「『愛知、名古屋をバスケットで盛り上げていこう』という機運はどんどん高まってきている」
9月24日に行われた『Bリーグ2024-25シーズン ティップオフカンファレンス』に登壇したファイティングイーグルス名古屋の笹山貴哉と名古屋ダイヤモンドドルフィンズの佐藤卓磨が、開幕戦の意気込みを語った。
両チームは10月5日の第1節、FE名古屋がホームアリーナとする稲永スポーツセンターで対戦。開幕戦から実現した『名古屋ダービー』について、佐藤は「名古屋ダービーのときの会場のボルテージは他のチームと対戦するときと全然違う。緊張感のある雰囲気の中、お互いのベストを尽くせる開幕になればいいなと思います」と話した。
また、Bリーグ初年度の2017-18シーズンより、6シーズンにわたって名古屋でプロキャリアを過ごしてきた笹山は「先日開催された『愛知セントラルカップ』もそうでしたが、『愛知、名古屋をバスケットで盛り上げていこう』という機運はどんどん高まってきています」と当時からの変化についてコメント。「僕ら選手たちもすごく大きなやり甲斐を感じています」と続けた。
昨シーズン、あと一歩のところでチャンピオンシップ出場を逃し、中地区5位でフィニッシュしたFE名古屋は、ロスターの過半数を入れ替えて新シーズンに挑む。笹山は「アグレッシブな若手が増え、経験とアグレッシブさを備えた並里成選手が来た。おもしろい融合ができるチームになったと思います」とチームを紹介し、「名古屋Dさんの3ポイントをいかに止め、僕たちがいかに攻めるか。ホームゲームなので、とにかく1点でも多く勝つというところだけは譲りたくないです」と語った。
佐藤「自分たちのバスケットを貫けば結果はついてくる。プロセスを大事にしよう」
故障者に泣かされた過去を乗り越え、昨シーズンは見事セミファイナル進出を果たした名古屋Dは、斎藤拓実らコアメンバーを残しつつ、今村佳太、ルーク・メイといった好プレーヤーの獲得に成功。佐藤は「斎藤や中東泰斗さんが作ってきたスタイルに、強力な新加入選手たちがマッチしたら、すごくいいチームになると思う」と新シーズンに期待を寄せ、「昨シーズンよりさらにポジションレスなバスケになると思うので、みんなでしっかりコミュニケーションをとって、ボールとコートの5人が絶えず動くバスケットをしたいです」と話した。
2人は最後に、シーズンの目標とそれを達成するポイントについてコメントした。
「僕たちは去年チャンピオンシップを逃しているチームの1つなので、まずはしっかりチャンピオンシップに出場することが目標です。うちはディフェンスのチームだと思うので、ヘッドコーチの指示をしっかりと遂行し、激戦区の中地区で順位を確保したいです。今はまだメンバーが全員揃ってない状況ですが、ここからどれだけチームビルドを高くできるかが上位に行く1つのポイントになると思います」(笹山)
「チームの目標は取れるタイトルは全部取ることです。そしてチームスローガンの『BE US!』を大切にしたいです。先ほど壇上でもお話ししましたが、チームでは『自分たちのバスケットを貫けば結果はついてくるから、プロセスを大事にしよう』と話をしています。去年はセミファイナルの広島ドラゴンフライズ戦もそうでしたが、苦しい時のディフェンスのコミュニケーションや細かいところで負けてしまったので、細部にこだわり、とにかくコミュニケーションをとっていきます」(佐藤)