EASLが千葉ジェッツ新ホームアリーナで昨シーズンのチャンピオン&MVPトロフィー贈呈式開催
9月14日、LaLa arena TOKYO-BAY(ららアリーナ東京ベイ)で千葉ジェッツが開催した『新シーズン決起会 Powered by L.A.DEPO Chiba』において、東アジアスーパーリーグ(以下EASL)2023-24シーズンの優勝トロフィーとMVPトロフィー贈呈式が行われた。
EASLは発足当時から「アジア最高峰の大会としてのHOME&AWAY方式」を目指したが、新型コロナウィルス感染拡大の影響により集中開催を余儀なくされた歴史を持つ。しかし、昨シーズン、初となる互いのホームを行き来するフォーマットを実施。日本バスケ界をはじめとするアジアのバスケ界としても、初めて国内リーグと並行して、もう1つ国際リーグを戦うという未知の世界を経験をした。
Bリーグからは2022-23シーズンのチャンピオンである琉球ゴールデンキングスとファイナルで戦った千葉ジェッツが出場。レギュラーシーズンは週末のBリーグ開催と同時に水曜日を中心に試合が行われ、しかも国や地域をまたいでの移動も伴うため、タフさが求められたのは言うまでもない。チームとしては支配下選手全員で戦えるようになる戦力アップ、運営側は負担軽減などを各所に調整するなどの施策が求められただけに、クラブ全体のステップアップが必要だったはず。
そのような厳しい環境を勝ち抜いて、千葉Jはフィリピン・セブ島で開催されたファイナル4に進出。セミファイナルで台湾P.LEAGUE+のニュータイペイキングス、ファイナルでは韓国KBLのソウルSKナイツに勝利して東アジアの頂点に立ち、賞金100万ドル(約1.4億円)を獲得した。しかも、グループラウンドから一度も負けることなく「undefeated(無敗)」での優勝は称賛に値すると言えるだろう。
この日はEASL最高責任者である、ヘンリー・ケリンズCEOが来日。千葉Jのファン・ブースターの前で、チャンピオントロフィーを贈呈し、新アリーナにおいて改めてクラブを祝福。
EASLファイナルではバスケを国技とするフィリピンのファンより「MVP!MVP!」とMVPチャントが送られた富樫勇樹選手。FIBAワールドカップやオリンピックでの活躍に加え、この大会でもアジアに「TOGASHI」ありを印象付ける活躍を見せた富樫選手にMVPトロフィーが贈られた。
今シーズンから千葉Jがホームアリーナとするららアリーナ東京ベイにはすでにEASLのチャンピオンフラッグが掲げられている。ぜひ新アリーナを訪れた際はぜひチェックしてほしい。
【EASL 2023-24シーズン ファイナル4 試合結果】
・3月8日(金)<準決勝>
千葉J 92-84 ニュータイペイキングス
ソウルSKナイツ 94-79 安養正官庄レッドブースターズ(KBL)
・3月10日(日)
<3位決定戦>
安養正官庄レッドブースターズ 78-76 ニュータイペイキングス
<決勝>
千葉J 72-69 ソウルSKナイツ
今シーズンのEASLは昨シーズンのBリーグ・チャンピオンの広島ドラゴンフライズと、準優勝の琉球ゴールデンキングスが出場し、10月2日から開幕する。日本勢の初戦は下記の予定となっており、日本が2年連続タイトルを持ち帰るか「アジア最高峰の大会」に注目が集まる。
【グループA】
10月16日(水)19:10 広島ドラゴンフライズ vs 香港イースタン(エフピコアリーナふくやま)
【グループB】
10月16日(水)19:40 琉球ゴールデンキングス vs メラルコ・ボルツ(沖縄アリーナ)
※いずれも日本時間
※試合配信については近日発表予定
文=井口基史