大型補強の群馬がプレシーズン初戦に黒星「チームケミストリーを積み重ねていきたい」
9月7日、群馬クレインサンダーズはオープンハウスアリーナ太田でサンロッカーズ渋谷とのプレシーズンマッチを行い、57-80で敗れた。クラブは試合後のコメントを公式サイトで伝えている。
16得点8リバウンドとチームをけん引したトレイ・ジョーンズは、「新しい選手や新しいスタッフが入ってきたので、チームケミストリーのところも日々の練習から積み重ねていきたい」と語りつつ、まだプレシーズン初戦ということもあり、「(チームケミストリーについては)今のところはあまり心配はしていないです」と話した。
オフシーズンでは細川一輝(前三遠ネオフェニックス)、藤井祐眞(前川崎ブレイブサンダース)、マシュー・アキノ(前信州ブレイブウォリアーズ)、ヨハネス・ティーマン(前アルバ・ベルリン/ドイツ)を獲得と、大型補強に成功した群馬。12得点をマークした細川は「初めてオプアリでプレーしてみて、ファンの声がすごいです。コートのプレー中でも聞こえるので後押しされているとすごい感じました」と初陣を振り返った。
「自分が特別指定選手で群馬にいたとき(2019-20シーズン)はコロナでホームゲームをやらずに終わったので、ホームでユニフォームを着てコートに立つことができたのはすごくうれしいですし、期待されている分、結果で恩返ししなきゃいけないと思いました」
また、チームの連携面について聞かれた細川は、「自分のやりたいプレーもできていますし、頼りになる選手も多いので、そこがうまくかみ合ってくれば、どんどん上がっていけるかなと思います。コミュニケーションをとりながらやっていかなきゃいけないですし、自分の意見も言いつつ、周りの意見も聞いて取り入れていきたい」と語っており、すでに一定の手応えを感じている様子だ。
群馬はロスターの補強だけでなく、昨シーズン広島ドラゴンフライズを初優勝に導いたカイル・ミリングヘッドコーチを指揮官に招へい。ミリングHCは「40分高い強度でディフェンスをして、リバウンドをがんばるフィジカルを強調したディフェンシブなチームにしていきたい」とチームの方向性について語った。
その一方で「選手のいいところを最大限発揮できるよう、コーチとしてはまだ選手を見て学んでいるところです。日々の練習で競争を多く持たせたいと思っていますし、そのためにも、選手だったりスタッフのことをもっとよく知っていって、より良いプロセスを積み重ねていくことを意識しています」とも語っており、現在はチーム作りの最初のプロセスに取り組んでいるという。シーズン開幕までに新指揮官がどのようなチームを作り上げるのか注目だ。