渡邊雄太が日本代表“国内組”に感謝「今度は僕がBリーグでプレーする」
8月27日、渡邊雄太の千葉ジェッツ入団記者会見が行われ、あらためてバスケットボール男子日本代表としての活動にも意欲的な姿勢を示した。
渡邊は昨年夏に沖縄で開催されたFIBAワールドカップ2023の直前に、「今大会で日本をパリオリンピックに連れて行くことができなければ代表のユニフォームを脱ぐ」と代表引退を示唆。退路を断って臨んだ同大会で見事にパリ五輪出場権をつかみ、「死ぬまで代表」宣言をしていた姿は記憶に新しい。
しかし、日本代表はパリ五輪へとつながっていた昨夏のワールドカップに開催国枠として出場。日本代表が再び五輪の舞台に立つためには、ワールドカップ・アジアカップといった連動する主要国際大会で出場権を勝ち取っていかなければいけない。
直近で予定されている日本代表の公式戦は、2024年11月に行われる「FIBAアジアカップ2025予選 Window2」。当然、こちらも2028年のロサンゼルス五輪へとつながっており、決して負けられない戦いとなるが、シーズン中の開催となるため、国内組のみでの戦いとなることが予想される。
パリ五輪日本代表に名を連ねていたメンバーでは、八村塁(NBAロサンゼルス・レイカーズ)に加え、NCAAでプレーするジェイコブス晶(ハワイ大学)、今夏にNBAクラブとエグジビット10契約を結んだ河村勇輝と富永啓生も、シーズン中の代表活動に参加できない“海外組”となる可能性がある。
高校卒業後に渡米してキャリアを重ねてきた渡邊雄太は、記者会見で日本代表としての活動に関する質問を受け、「今までシーズン中にも関わらずBリーグの方々が日本代表として国内外で大変なスケジュールのなかプレーしてくれたからこそ、僕だったり、アメリカでプレーしている選手たちが夏の間だけ日本に帰ってきてワールドカップやオリンピックといった大きな大会に参加できていた」と、これまでBリーグ所属選手が日本代表を支えてきたことに言及。
続けて、「今度は僕がBリーグでプレーするので、自分が招集されたときは期待に応えられるように全力でプレーしていければと思っています。Bリーグでプレーしていた方たちがどれだけ大変な予選を通過してくれていたのか、これから感じられると思うので、そういった方々に感謝の気持ちを持ちながらプレーしていきたいと思います」とも語った。
渡邊雄太のBリーグ参戦は、国内バスケ界への好影響はもちろん、国際大会を控える日本代表にとっても“朗報”となる。