川崎ブレイブサンダースが昨季の事業成績を報告…売上が過去最高21.9億円、入場料やグッズの収入が増加
川崎ブレイブサンダースは8月26日、2023ー24シーズンの事業成績を報告した。
2023年7月から2024年6月における事業成績で、親会社のDeNAの特別協賛金を除いたクラブとしての実力値は、売上が過去最高値を達成する21.9億円。入場料収入が6.1億円、グッズ収入が2.1億円、スポンサー収入が8.5億円と、いずれも昨対比で増加した。費用は為替の影響やチーム人件費の増加などにより、前年を上回る23.2億円。ただ、営業赤字は前年の約半分となる1.2億円まで減少した。
会見に出席した川崎渉代表取締役社長は「川崎ブレイブサンダースとしては親会社に依存せず、しっかりとした収益構造を確立することを前提に経営していますけど、一定の成長を維持した上での黒字化、いわゆる健全な収益構造の確立に近づけたと認識しています」とコメントした。
入場料収入では「リピートの方々が増加し、シーズン中に3試合以上(のチケットを)購入いただいた方が121パーセントでした」と明かし、特に女性ファンが定着してきたという。「成長率として150パーセント以上の増加」となったグッズ収入では、マスコット「ロウル」関連グッズ、日常的で使用するアパレルなどの非応援グッズが好調だったようだ。スポンサー数は200社を超え、川崎を本社とする企業が約50パーセント。平均単価も前年比で上昇したという。
また、バスケットボールのスクール生が2000名を突破したことを発表。スクールは川崎市外を含めた全20拠点で展開され、DeNAによる承継以前の30名から6シーズンで大幅にアップした。
クラブが掲げる『MAKE THE FUTURE OF BASKETBALL ~川崎からバスケの未来を~』というミッション実現のため、今後も地域に根付いた活動に取り組んでいくという。