岡田優介がB3香川ファイブアローズで現役続行「これはバスケ選手キャリアの延長戦」
7月22日、B3リーグの香川ファイブアローズは、B2リーグのアルティーリ千葉から自由交渉選手リストに公示されていた岡田優介と、2024-25シーズンの選手契約に合意したと発表した。
東京出身で現在39歳の岡田は、185センチ81キロのシューティングガード。2007年に青山学院大学からトヨタ自動車アルバルク(現アルバルク東京)へ入団し、広島ドラゴンフライズや千葉ジェッツ、京都ハンナリーズなどでプレー。また、2009アジア選手権、2010アジア競技大会、2014アジアカップに出場するなど、日本を代表するシューターとしても活躍してきた。A千葉在籍3年目だった昨シーズンはB2リーグ戦42試合に出場し、1試合平均7分32秒のプレータイムで3.1得点0.5リバウンド0.3アシストの成績だった。
シーズン終了後の5月24日付で、A千葉との契約が満了を迎えるため自由交渉選手リスト入り。その後は、自身のSNSを通じて現役続行への思いを綴っていた。今回の契約発表に際して、岡田と生岡直人社長兼ゼネラルマネージャーは、クラブを通じて次のようにコメントした。
「この度、香川ファイブアローズの選手としてプレーすることができることを大変光栄に思います。籔内(幸樹)ヘッドコーチとは元チームメートであり同期であり、公私共に付き合いのある良き友人です。当初、彼からは全く声をかけてもらえませんでしたが、現役を辞めようかなと考えていた時期に、ふと連絡をもらいました。『プレータイムの保証は全くできないけれど、うちでできる役割があると思う。ここで引退する選手ではない』と言ってもらい、生岡社長に繋いでもらったことがきっかけです。正直、家族のことを考えると難しいと感じていましたが、生岡社長とコミュニケーションを取らせていただく中で、その誠実さや香川の未来に対する強い想いに惹かれ、この方のもとであれば最後のキャリアをかけてプレーする意義を見出せるのではないかと感じ、自分自身のマインドも少しずつ変化してきました。最終的には応援してくださるファンの皆様の想いと熱量が後押しとなり、また、日頃陰で支えてくれている妻にも背中を押してもらい、非常に難しい決断となりましたがこの挑戦をすることに決めました。これは私のバスケットボール選手としてのキャリアの『延長戦』だと捉えています。必ずやチームをB3優勝、B2昇格に導き、クラブの発展とカルチャー作りに貢献できればと思います。香川の皆様、どうぞよろしくお願いいたします!」(岡田優介)
「岡田優介選手とは、プロバスケットボール選手として、経営者として、岡田優介という人間として、あらゆる側面で一ヶ月以上コミュニケーションを重ねてきました。そして今回、様々な選択肢の中からありがたいことに香川ファイブアローズへの入団を決断してくれました。香川ファイブアローズは今シーズン『優勝』するクラブになります。そして、近い将来あなぶきアリーナ香川を本拠地にし、バスケの熱狂と感動を香川の日常にしていきます。その目標、ビジョンを成し遂げ、香川のプロスポーツを変革するには岡田優介選手が必要です。岡田優介選手は、日本代表経験、選手会を創立した初代選手会長、プロ選手をしながら公認会計士合格、オーナーとしてTOKYODIMEの経営など輝かしいキャリア・実績を持ち、プロバスケットボール選手として類稀なる勝負強さを持っています。香川ファイブアローズがこれから日本に誇れるクラブに成長するにあたって、岡田優介選手の価値観、マインド、言葉、姿勢がクラブ全体そして香川県に素晴らしい好影響をもたらすと確信しています。岡田優介選手を開幕ロスターのラストピースとして迎え、優勝に向けて進んでいきます」(生岡直人社長兼GM)