今季で現役引退の朝山正悟、広島ドラゴンフライズの新HCに就任「また最高の景色を目指していきたい」
広島ドラゴンフライズは6月18日、2024-25シーズンにおいて朝山正悟ヘッドコーチとの契約合意を発表した。
現在43歳の朝山新HCは世田谷学園高校、早稲田大学を経て、2004年に日立サンロッカーズ(現サンロッカーズ渋谷)で選手キャリアをスタート。オーエスジーフェニックス(現三遠ネオフェニックス)、レラカムイ北海道(現レバンガ北海道)、アイシンシーホース(現シーホース三河)、三菱電機ダイヤモンドドルフィンズ名古屋(現名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)を渡り歩き、2015年に広島ドラゴンフライズへ加入した。2023-24シーズン開幕前に同シーズンをもっての現役引退を発表。チームキャプテンとして広島にリーグ初優勝をもたらし、コートに別れを告げた。
朝山HC、岡崎修司ゼネラルマネージャーは公式HPで次のようにコメントした。
「この度、ヘッドコーチに就任させていただくこととなりました。まずは、カイル・ミリングHCを始めこのチームを離れる選手、スタッフに最大の敬意と感謝の意を表したいと思います。そして私自身、こうしてまた広島ドラゴンフライズの看板を背負って皆さんと共に戦えることを嬉しく思っています。これまで積み上げてきたものをしっかりと継承し、そしてそれらをさらに強固なものとし、そこから新しいものを作り上げていきたいと思っています。これまでチームが大切にしてきたカルチャーを大事にし、この先も応援してくださる皆さんがずっとこのチームを好きでいて、誇りに思ってもらえるようなチームにしていきたいです。私自身、もうこの広島ドラゴンフライズというチームと、この広島の地にたいしての『想い』は語らせていただく必要はないと思います。これまでのスタッフ、選手たちはもちろん、新たに加わる仲間たちとまた最高の景色を目指していきたいと思います。自分自身にとっても新たなスタート、どんな時も前を向きチャレンジし続け、このチームと共に成長していけるよう精進していきます!どうか、厳しく見守っていただけたらなと思います!そしてこれからも広島ドラゴンフライズの歴史と共に歩んでいきましょう!!皆さんとお会いできることを楽しみにしています」(朝山HC)
「今シーズン広島で選手引退をした朝山HCと契約合意の運びとなりました。クラブとして、朝山HCをコーチに打診した理由はいくつかありますが、最大の理由はクラブの理念に共感し、同じ方向を向いて成長することができると確信した点にあります。朝山HCは広島在籍も長く、すでに継続を発表させていただいている選手たちとの信頼関係は強固なものとなっているだけでなく、クラブの歴史や大切にしている文化への理解も深く持っています。ここ数年は選手としてプレーを続ける中で、コーチとしての視点を持ち、チームでの活動を一緒にしてきました。クラブとしても成長を加速することができると感じていますし、一緒に成長していきたいと考えております。また、朝山HCはリーダーとしての人間性を持ち合わせている点は、若手の多い広島にとって重要な要素となりました。具体的には朝山HCは良いものと悪いものを明確にし、結果を出すために、時には厳しい意見も選手やスタッフに伝えていくことのできるヘッドコーチです。チームを変え、成長していく中には成長痛を伴いますが、そのような中でも一人一人との信頼関係の構築にも努力を惜しまない姿勢も持ち合わせております。そして、展開するバスケットボールの中身についても我々が目指す変革と一致したため、クラブとしても最終的に決断をいたしました。具体的には、これまで作り上げてきた強固なチームディフェンスとリバウンドに加え、流れるような早い攻撃で組織的に得点を伸ばしていくというスタイルです。今シーズンまで、チームとして成長してきた部分に、それぞれの選手の特徴や思い切りの良さが加わり、見ていてよりワクワクするようなバスケットを展開できればと思っています。CS常連の強豪クラブとなるだけでなく、地域の皆様に応援し続けていただけるクラブになるためには、方針を掲げ、ヘッドコーチと一緒になって中長期的に積み上げていくことが重要であると考えています。今シーズンはBCL出場もあり、長いシーズンとなりましたが、朝山HCとは来シーズンに受けてのミーティングを繰り返し実施しており、クラブが大切にしていくことも含めて、同じ方向を向くことができています。今まで築き上げてきた文化や歴史を大切にしながら、新たな広島ドラゴンフライズを作り出し、結果を出していくことは簡単ではないですが、私たちは朝山HCと一緒に、より良いクラブ・チームを目指してまいります」(岡崎GM)
また、広島は田方慎哉氏、池谷智明氏、坂本ジェイ氏をアシスタントコーチとして招へい。山鹿誠弘AC兼通訳、大久保礼央奈アシスタントマネージャーとの契約合意も発表した。