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2024.05.24

挑戦者としてファイナルに臨む広島ドラゴンフライズの中村拓人「優勝して広島に帰りたい」

  • バスケットボールキング

 5月24日、横浜アリーナで「日本生命 B.LEAGUE FINALS 2023-24」の前日会見が開催され、広島ドラゴンフライズからカイル・ミリングヘッドコーチ、中村拓人、ドウェイン・エバンスが登壇した。

 広島はワイルドカード上位でチャンピオンシップに進出。クォーターファイナルで中地区王者の三遠ネオフェニックスを破ると、名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのセミファイナルを第3戦の末に突破した。

 初の頂上決戦に臨む広島のミリングHCは「琉球ゴールデンキングスは毎年のようにファイナルに進んでいますが、私たちは失うものがないし、プレッシャーもないと思っています」と心境を明かし、「この地に来られたのは本当に素晴らしく、うれしいことです。目標に掲げていたことですから。タフなスケジュールで、タフなシーズンでしたけど、いい雰囲気で戦ってこれたと思います。自分たちの力を発揮し、2勝して広島に帰りたいです」と意気込んだ。

 中村は寺嶋良が負傷離脱してから先発でプレー。23歳と若手ながら司令塔としてチームをけん引してきた。

「この舞台にいられることをうれしく思います。シーズン中はいろいろなことがあって、厳しい状況になった時もありました。シーズンをとおして成長を実感できています。何も変えることはないので、自分たちが準備してきたことをコートで体現できればと思っています。最終的に優勝して、広島に帰りたいです」

 また、「チーム力」を強調し、「誰かが120パーセントの力でやるのではなく、一人ひとりがしっかりと自分の役割を理解して、遂行することは、シーズンをとおして力がついた部分。ディフェンスではどこのチームにも負けない自信があるので、僕たちもプライドを持って戦っていきたいです」と力を込めた。

 今シーズン限りで選手キャリアを終える朝山正悟をファイナルまで導いた。中村が「この最高の舞台で、アサさんと一緒に戦えるのはとてもうれしいことです。有終の美を飾れるように、朝山選手のために頑張りたいです」と話せば、エバンスも「アサさんの最後をここで迎えられるのは本当に素晴らしいこと。アサさんだけではなく、広島の人たちのためにチャンピオンリングを取り、チャンピオントロフィーを持って帰れればと思っています」と、“ミスタードラゴンフライズ”への思いを語った。

 なお、ファイナル第1戦は25日12時から行われる。