ホーム2連戦で奮闘したアルバルク東京の平岩玄「CSで優勝するのが僕らの向かうところ」
4月28日、各地でB1第35節が開催され、アルバルク東京はホームの国立代々木競技場第1体育館で群馬クレインサンダーズと対戦した。
第1戦ではオーバータイムの末に86-90で敗れたA東京だったが、第2戦ではアルトゥーラス・グダイティスが24得点8リバウンド、テーブス海が22得点と躍動し、80-64でリベンジを果たした。
この2試合では、ベンチからチームを支える平岩玄も存在感を示した。第1戦では今シーズン最長となる21分57秒のプレータイムを得ると、4得点5リバウンド2スティール1ブロックをマーク。さらに、第2戦でも21分4秒間出場し、2得点7リバウンド4アシスト1ブロックを挙げて勝利に貢献した。
「昨日は勝てなかったですけど、自分の中ではいいパフォーマンスができました。うちのチームは良くないプレーをするとすぐ交代なので、毎試合出たときはプレータイムを1分でもどんどん伸ばしていくというアプローチで入っています」
第2戦後、記者にそう語った平岩は、「僕の仕事はいいスクリーンをかけたり、毎回リバウンドにアタックすること、来たボールをしっかりフィニッシュするところの3つがあって、その点では仕事を果たせたと思うし、それが数字に残ってるので良かったと思っています」と試合を振り返った。
「最近プレータイムが増えてるのもあって、落ち着いてゲームに入れている」と話す平岩は、5本のオフェンスリバウンドを奪うなど、欠場したライアン・ロシターの穴を埋めるべく奮闘。4アシストと味方の得点も演出したことについては、「今日生まれたプレーは全部、シーズンを通してやってきたプレーなので本当に練習の賜物だと思います」と力を込めた。
指揮官を務めるデイニアス・アドマイティスヘッドコーチは、「日々の練習からすべてを出し切る姿勢が見られますし、プレーに関しても非常にスマートな選手だと感じています。昨日今日と出番が来たらしっかりチャンスをものにして、数字でも結果に表していたのでHCとしてもうれしい活躍です」と平岩を評価した。
第2戦の代々木第1体育館には、Bリーグのクラブ主管試合最多入場者数を更新する1万513名が来場。その中でも平岩のブロックやリバウンド、ルーズボールに飛びつく姿には、ファンもより一層大きな声援を送った。
「(声援は)すごい感じています。もちろん群馬のファンも含めての1万人ですけど、本当にチームのために応援してくれるし、だから僕らもいいプレーで返そうと思うし、そのやり取りというか、言葉ではないですけどお互いそういう気持ちでできて、本当にいい空間で、いい時間だと思います」
いよいよ残り2試合でレギュラーシーズンが終わり、チャンピオンシップに挑むこととなるA東京。平岩は王座奪還を目指す、チームの雰囲気を明かした。
「僕も優勝したことがないから分からないんですけど、やることはやって前には進んでると思います。やっぱり最後にCSでいいパフォーマンスをして優勝するのが僕らの向かうところなので、それだと昨日のようなゲーム内容は受け入れられないし、あと2試合あるけど、そこにみんなの意識は向いてるかなと。分かりやすく『頑張ろうぜ』みたいな感じではないですけど、それぞれがそれぞれでCSに向けてやってると思います」