地元・奈良所属の藤髙宗一郎が5人制バスケの引退を発表…3x3日本代表としてW杯にも出場
4月15日、B2西地区に所属するバンビシャス奈良は、藤髙宗一郎が2023-24シーズンをもって、5人制のプロバスケットボール選手としてのキャリアを終えることを発表した。
奈良県出身で現在32歳の藤髙は、190センチ90キロのフォワード。2014年に関西大学から日立サンロッカーズ東京(現サンロッカーズ渋谷)に入団し、2017年には大阪エヴェッサに移籍した。その後、2020年からは地元・奈良に加入すると、今シーズンはここまで46試合の出場で1試合平均1.1得点を挙げている。
また、2018年からは3x3に本格参戦すると、2022シーズンからは3人制バスケットボールのプロチームTOKYO DIMEの一員としてプレーし、3x3男子日本代表として「FIBA 3×3 バスケットボールワールドカップ 2022」にも出場した。
今回の発表に際し、藤髙と同クラブ代表の加藤真治氏は以下のようにコメントしている。
藤髙宗一郎
「ご報告です。私、藤髙宗一郎は5人制のプロバスケットボール選手を引退する決断をいたしました。実は、4月1日から藤髙先生と呼ばれる日々を過ごしています。事後報告となり、申しわけありません。
日立サンロッカーズ東京(現サンロッカーズ渋谷)からキャリアをスタートし、大阪エヴェッサ、そしてバンビシャス奈良でプレーさせていただきました。思い返すと10年間、苦しいことのほうが多かったですが、たくさんのすばらしいご縁に恵まれて、支えられて、ここまでやってくることができました。
バンビシャス奈良では、なかなか思うような結果が出せず、ブースターの皆さまには歯がゆい思いをさせてしまったことも多かったと思います。それでも、いつも変わらずに応援してくださいました。ブースターの皆さまはもちろん、パートナー企業の皆さま、ボランティアスタッフの皆さま、フロントスタッフ、そしてチームメート、関わってくださったすべての皆さまに、感謝の気持ちをお伝えしたいです。本当にありがとうございました。そして、これからも藤髙宗一郎を、よろしくお願いいたします」
バンビシャス奈良代表 加藤真治氏
「10シーズンにわたり、プロ選手としてプレーしてきたことに敬意を表します。藤髙選手に、豪快なダンクをイメージする方が多いと思いますが、私はそれ以上に、ひたむきなディフェンスで献身的にチームに貢献する姿が印象に残っています。外国籍選手とのマッチアップでは、歯を食いしばって押し負けないように守り、スピードのあるポイントガードにもピッタリついていく。オールラウンドのディフェンス力で、チームを支えてくれました。
バンビシャス奈良には4シーズン在籍し、キャプテンも務めてくれました。奈良出身の選手として、地域活動にも積極的に参加してくれました。藤髙選手をきっかけに、ホームゲームに足を運んでいただいたブースターも多くおられました。クラブにとって、本当に大きな貢献をしてくれた選手です。
地元奈良で、4シーズンプレーしてくれたこと、本当にありがとうございました。そして、プロ選手としての10シーズン、お疲れさまでした。5人制のプロキャリアは引退されますが、今後もバスケットボール界で藤髙宗一郎の活躍する姿を見続けていきたいです」