“タフさが全くなかった”と天皇杯決勝の敗因を語る今村佳太「信頼を失ってしまった」
3月16日、「第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」の決勝戦がさいたまスーパーアリーナで開催。2年連続同一カードとなった大舞台で、琉球ゴールデンキングスは69-117で千葉ジェッツに完敗を喫し、またしても初優勝に届かなかった。
「本当に恥ずかしい試合をしてしまったと思いますし、沖縄の皆さんもわざわざ足を運んでいただいたにも関わらず、こうやって負けてしまったのは本当に悔しいです。今の時点では皆さんに応援してもらえるチームではないと思うので、もう一度自分たちのことを見直して、切り替えてやっていきたい」
そう悔しさを滲ませた今村佳太は、「自分たちのスカウティングとは少し違うディフェンスだった」と千葉Jが仕掛けてきた“攻撃的なディフェンス”について言及。ピック&ロールのスクリーンプレーに対し、ボールハンドラーへダブルチームを仕掛けられ、琉球は本来のリズムを見失う要因となった。
ボールハンドラーとビッグマンの連携や状況判断が足りず、打開策を実行できなかったと話す今村は、「ハードなディフェンスに対して受け身になってしまい、オフェンスでクリエイトできなかった」と冷静に分析。さらに、ディフェンス面については「富樫勇樹選手やクリストファー・スミス選手などの3ポイントをどれだけ止められるかをカギにしていた中で、その部分を今日はけっきょく一回も抑えられていない」と語り、厳しい敗因を受け止めた。
「40分間どれだけ自分たちのプレーをやり続けられるか、そのタフさが今回の天皇杯では全くなかったですし、そこに自分たちがどれだけプライドを持ってやり切れるかだと思います」
多くの反省点を口にした今村だが、「こういう大舞台や、チャンピオンシップでは個人で打開する力も確実に必要になってくると、今日の試合ですごく感じたので、その部分は責任を持ってやっていくしかない」とリーグ2連覇へ向けてさらなる成長を誓った。
最後には、「先ほども言いましたが、現時点で自分たちは応援されるチームではないので、もう一度自分たちのバスケットで少しでも皆さんに元気を与えないといけないと思います。一回信頼を失ってしまっているので、シビアにレギュラーシーズンの1試合1試合を糧にして、CSで自分たちが優勝できるようにいいものを積み上げていきたい。そこを見ていただけたらなと思います」と、力強いメッセージをファンに送って気を引き締めた。
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