劣勢を覆せず天皇杯初優勝を逃した琉球…岸本隆一「たくさんの期待に応えられなかった」
3月16日、「第99回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会」の決勝戦がさいたまスーパーアリーナで開催。2年連続同一カードとなった大舞台で、琉球ゴールデンキングスは69-117で千葉ジェッツに完敗を喫し、またしても初優勝に届かなかった。
13得点と奮闘した岸本隆一は、「駆けつけてくれたファンの方に対して申し訳なく、選手個人が悔しいと言うのがおこがましいと思うくらい、たくさんの人の期待に応えられなかった試合でした」と敗戦後の心境を語った。
「今日の試合を迎えるまではチームとして上向いていましたし、千葉JはEASL(東アジアスーパーリーグ)もありました。僕らは準備する時間もあって、有意義な時間を過ごせたんですけど、コーチのゲームプランを遂行する部分と、自分たちがアジャストする部分を、もう一度意識していくしかないかなと思います」
56.8パーセントという高確率で計21本もの3ポイントを決められるなど、千葉Jの猛攻を止められず、48点差での大敗となった琉球。「下を向いてプレーすることだけは絶対にないようにと思っていた」と語った岸本は、「点数が離れたときこそチームとしていかにまとまれるか、現段階では強いときは強いけど、劣勢に立たされたら巻き返せないチームというのが今の僕たち」と現状のチームの弱点を明言した。
昨シーズンにはBリーグで初優勝を果たした強豪チームが、ファンの期待を大きく裏切る形で敗戦を喫することとなった。琉球一筋の岸本は、声援を送ってくれたファンへの思いを示しつつ、決意を新たに前を向く。
「埼玉まで駆けつけてくれたファンの方々の期待に応えられず本当に申し訳ない気持ちです。取り返せるとは思ってないですけど、ここから自分たちが毎試合気持ちのこもったプレーをするしかないので、その上で結果が伴って、またみんなに期待してもらえるように日頃から取り組んでいきたいと思います」
【動画】岸本のアシストからクーリーが得点!