心温まる“ダブルホームゲーム”に感激…B島田チェアマン「相手がいないと試合はできない」
2月22日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第173回が配信され、B3リーグの金沢武士団と岐阜スゥープスによるダブルホームゲームを中心にトークを繰り広げた。
令和6年能登半島地震によって甚大な被害を受けた石川県を拠点に活動する金沢武士団は、1月に予定されていた全8試合の中止を余儀なくされていた。多方面からのサポートを受け、2月3日と4日にかけて行われた第17節・岐阜スゥープス戦でリーグ戦に復帰。金沢にとっては敵地での試合だったものの、ユニフォームや場内演出など、GAME1を金沢のホーム、GAME2を岐阜のホーム仕様で戦うことが実現した。
島田チェアマンは「同じ仲間として、厳しい状況のときになんとかできないか、盛り上げられないかと苦心してやっていたと思う。こういうことは簡単ではないですよね」と、今回の取り組みについてコメント。「岐阜の那須(史明)社長に判断いただいたと思いますけど、バスツアーで金沢のファンの方を岐阜にチャーターして連れて行っていただいたりとか、試合後には金沢のスタッフも呼んで懇親会をして苦労を労ったり、やっぱり良いですよね。相手がいないと試合はできないじゃないですか。常に、こういうことがあったときに助け合うことは美しいなと思います」と称賛した。
また、金沢が地元で取り組んでいる活動についても言及。「普段練習している七尾市の体育館が避難所になっているので、そこで夜1時間だけ『語ろう亭』という居酒屋を開いているんですよ。避難生活はストレスフルじゃないですか。楽しみにしている人がたくさんいて、ものすごい反響を呼んでいます。今回の金沢の取り組みは、メディアの皆さんもたくさん取り上げていますし、かなり波及しているので、Bリーグいいなって思ってくれたファンも多いんじゃないですかね」と話した。
島田チェアマンも、オンエア翌日の23日には金沢の練習場がある七尾市、同日15時から試合が開催される小松末広体育館を訪問するという。「Bリーグでも募金をし、石川県に寄付しました。今後は、金沢というクラブ自体が痛んでいる部分もあるので、そこに対するサポートもしていきたい」と、リーグ全体で金沢を支援していく姿勢を示した。
また、番組内では「アジアカップ2025予選Window1」に臨む男子日本代表についても言及。B1リーグ戦を中断して迎える国内での公式戦へ向けて、期待を寄せた。