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2024.02.11

カイ・ソットがキャリアハイの26得点を挙げた横浜ビー・コルセアーズ、延長にもつれる死闘を制し千葉の連勝を12でストップ

  • バスケット・カウント

カイ・ソット

『ダブルユウキ対決』は河村に軍配「セカンドのメンバーが勝因」

千葉ジェッツvs横浜ビー・コルセアーズの第2戦。千葉Jは、指揮官のジョン・パトリックが体調不良のため帯同せず、小川伸也トップアシスタントコーチが指揮を執り、ディー・ジェイ・ステフェンズがコンディション不良の為欠場した。

試合の立ち上がり、千葉Jはボールと人が連動するチームオフェンスで内外バランス良く得点していく。一方の横浜BCはカイ・ソットと外国籍を併用するビッグラインナップでインサイドを中心に得点を重ねていったが、ソットが外に釣り出され、スピードのミスマッチを突かれて失点を重ねてしまう。こうして、ジョン・ムーニーが7得点、アイラ・ブラウンが6得点とインサイドの攻防で上回り、ターンオーバーからの得点で8-0と効率よく攻めた千葉Jが30-22と先行した。

しかし第2クォーターに入ると、このクォーターだけで6本のターンオーバーを献上したように、千葉Jは軽率なミスを連発し、フィニッシュも決まらずに失速していく。横浜BCはこのチャンスを見逃さずに連続で速攻を成功させると、チームオフェンスも機能し始め13-2のランで逆転。5点リードでオフィシャルタイムアウトを迎えた後も、スペースを広く使って確率良く3ポイントシュートを決めるなど、主導権を渡さずに49-40で前半を終えた。

後半は拮抗した展開が続いたが、ここまで3ポイントシュートが18本中2本成功とまったく決まっていなかった千葉Jにようやく当たりが来たことで盛り返す。金近廉と小川麻斗が連続で長距離砲を沈めると、ムーニーも3点プレーで続き、約2分半で11-3と走り同点に追いついて最終クォーターを迎えた。

その後、リードチェンジを繰り返す接戦が終盤まで続いた。千葉Jが2点ビハインドで迎えた残り28秒、ムーニーがドライブからペイントで得点し同点に追いつくと、勝ち越しを狙った河村のオフェンスをどうにか食い止めて延長に持ち込んだ。引き続き、オーバータイムも一進一退の攻防が続いたが、横浜BCは1点ビハインドで迎えた1分13秒にジェロード・ユトフが値千金のコーナースリーを沈めて一歩前に出る。そして残り36秒には、河村が指揮官に提案したというデザインプレーから、キング開が見事なバックドアを決めた。そして、3ポイントシュートを狙ってくる千葉Jのオフェンスをしのぎ、最終スコア90-85で勝利した。

横浜BCはソットがキャリアハイの26得点、11リバウンドのダブル・ダブルを記録し、ユトフが17得点、キングが13得点で続いた。徹底マークを受けた河村は10アシストを記録しつつ、5スティールとディフェンス面での貢献が目立った。それでも7得点に留まり「大事な場面で任されたショットを決め切れずにチームを苦しい方向に導いてしまったのは反省。セカンドのメンバーがチームに流れをもたらしてくれて、そこが勝利の大きな要因になったと思う」とチームメートのパフォーマンスを称賛した。

一方、敗れた千葉Jはムーニーがチームハイの25得点を挙げ、クックスが15得点、アイラ・ブラウンが14得点と続いた。しかし、富樫が9得点、原修太が4得点と代表コンビの調子が最後まで上がらずに接戦を落とし、連勝が12でストップした。