【B2第19節 見どころ】岩手は前回対戦のリベンジへ…青森vs越谷は兄弟対決に注目
前節の神戸ストークス戦に連敗すれば東地区最下位に転落する可能性もあった岩手ビッグブルズは、第1戦のロースコアゲームを制してその危機を回避。リバウンドでは分が悪かったが、22ターンオーバーを誘ったディフェンスの勝利だった。第2戦は敗れたものの、新潟アルビレックスBBが連敗したことでゲーム差は1つ広がった。ただし、勝率で並んでいた愛媛オレンジバイキングスが連勝し、こちらは1ゲーム差をつけられた。ここから本格化するB2残留争いで、厳しい戦いは続く。
山形ワイヴァンズは前々節に連勝が「10」で止まると、前節の熊本ヴォルターズ戦は鈴木大などが欠場したこともあり、2戦とも100点ゲームを許して連敗。オフェンス面は決して悪くなく、相手が得点源の外国籍選手1人を欠いていたことも考えると、相手の日本人選手に得点を重ねられたディフェンスの出来が悔やまれる。順位は東地区3位のままだが、青森ワッツに勝率で並ばれ、今節は同4位に逆戻りする可能性がある。
第12節の対戦は山形が連勝しているが、第1戦が1点差、第2戦が6点差という接戦だった。得点力がリーグ6位の山形は2戦ともオフェンスを抑えられた印象もあり、岩手の強度の高いディフェンスをいかに崩すかが問われる。対する岩手も、リーグで3番目に失点が多い山形のディフェンスを打破したいところ。特別指定選手として加入後、出場した5試合すべてでスターター起用されている蒔苗勇人のシュート力には、大いに期待がかかる。
ベルテックス静岡との第1戦を4点差で落とし、第2戦を取り返した青森に対し、越谷アルファーズもライジングゼファー福岡に第1戦で勝利したが、第2戦は26点差の大敗と、前節は両者とも1勝1敗だった。第16節にも対戦したばかりだが、2戦とも完敗を喫し、今節に敗れると同カードの負け越しが決まる青森は、ジョーダン・ハミルトンの本領発揮が不可欠。兄である小寺ハミルトンゲイリーとの再戦も注目ポイントだ。
西地区首位を走る滋賀レイクスとの第1戦は第3クォーターに波に飲まれ、105失点で敗れた福島ファイヤーボンズだが、第2戦は延長の末に撃破。2戦合計58得点32リバウンドのラポラス・アイヴァナーカスには、今節もフル回転が望まれる。同じく第2戦で延長戦を戦いながら、愛媛との地区最下位同士の対決で連敗し、リーグ全体最下位からの脱出が遠のいた新潟は、ターンオーバーが減ったことが明るい材料。日本人選手の決定力向上がカギとなる。
第1戦は序盤のビハインドが響き、第2戦は最終盤に逆転を許して連敗となったものの、バンビシャス奈良はアルティーリ千葉に善戦。再び黒星が込んでいるなか、手応えも感じられる内容だった。一方、福岡も越谷との第2戦で大勝し、再浮上のきっかけにしたいところだ。今シーズンの対戦はここまで奈良の1勝3敗だが、そのうち2敗は1ケタ点差。ファウルを最小限に抑えてフリースローを与えないことが、奈良の勝機を広げるだろう。
文=吉川哲彦
■B2第19節試合日程
・青森ワッツvs越谷アルファーズ(@マエダアリーナ)
1月31日(水)19時~
・岩手ビッグブルズvs山形ワイヴァンズ(@盛岡タカヤアリーナ)
1月31日(水)19時~
・福島ファイヤーボンズvs新潟アルビレックスBB(@円谷幸吉メモリアルアリーナ)
1月31日(水)19時~
・アルティーリ千葉vsベルテックス静岡(@千葉ポートアリーナ)
1月31日(水)19時~
・滋賀レイクスvs熊本ヴォルターズ(@YMITアリーナ)
1月31日(水)19時~
・バンビシャス奈良vsライジングゼファー福岡(@ロートアリーナ奈良)
1月31日(水)19時~
・愛媛オレンジバイキングスvs神戸ストークス(@松山市総合コミュニティセンター)
1月31日(水)19時~