東京初開催のホームゲームで島根が快勝…安藤誓哉は「アグレッシブなDFを見せたい」
1月20日、東京都調布市にある武蔵野の森総合スポーツプラザで、島根スサノオマジックと茨城ロボッツの一戦が行われた。
普段は松江市総合体育館をホームとする島根が、この日は初めて東京でのホームゲームを開催した。これにあわせて、2019年から運営に参画しているバンダイナムコエンターテインメントが「BANDAI NAMCO Sports Fes.」を実施。さらに「アイドルマスター ミリオンライブ!」「アイドルマスター シンデレラガールズ」のアイドルたちが応援アンバサダーに就任して、トークショーやミニライブで試合を盛り上げた。
ともに武蔵野の森総合スポーツプラザでは初のゲームということで、試合の序盤はシュートタッチが合わずになかなか得点が伸びない展開の中、次第に島根がアジャスト。ビュフォード、安藤、ケイの“島根ビッグ3”だけでなく、第2クォーターに入ると津山尚大の3ポイントシュートを的確に決めてリードを広げて、ペースをつかんだ。
後半にはディフェンスの強度がさらに上がり、茨城の得点を31得点に抑えることに成功。ベンチ選手も全員出場を果たして86-56で勝利し、初の東京開催に花を添えた。ちなみにこの試合での入場者数は5215名、クラブ主管試合の最多入場者記録を更新した。
試合後の会見でポール・ヘナレヘッドコーチは、「序盤はシュートを決められなかったが、第1クォーターから堅実なディフェンスができた。後半にはシュートを決められるようになり、ディフェンスも続けられたので、明日も良いバスケがしたい」と、次選に向けて表情は明るかった。
この試合、相手を50点台に抑えたディフェンスに関して質問が及ぶと、「開幕からディフェンスにフォーカスしたチーム作りをしてきた。開幕して11月のブレイクの際にさらに修正を施し、それが今実りつつあるのだと思う」と明かした。ただし、「ディフェンスレーティングではまだ11位(1月20日現在)。さらにディフェンスを強化しなければいけない」と力を込めた。
その後、キャプテンの安藤誓哉が会見に登壇。初の東京開催にホームゲームについて、「島根のバスケの魅力を多くの方に伝えられたのはうれしく思います。個人的にも以前は(アルバルク)東京でプレーをしていたので、島根では遠くてプレーをあまり見られないというファンの皆さんにプレーを見ていただけたのも良かったと思います」と笑顔を見せた。
B1はこの日、各クラブが30試合目を消化。ちょうどシーズンを折り返したことになる。明日からは後半戦がスタートするが、チャンピオンシップ(CS)進出を目指して順位争いはさらに激しさを増していくだろう。特に西地区は佐賀バルーナーズ、長崎ヴェルカの昇格組を含めてCS進出争いは激化の一途だ。
安藤は、「CSを勝ち上がったり、リーグを制覇するチームでディフェンスが弱いところはなかったので、やはりディフェンスが重要です」と強調する。ペリン・ビュフォードとともに島根をけん引する司令塔は持ち前のオフェンス力に加えて、「アグレッシブなディフェンスを見せたいです」と前を見据えた。
文=入江美紀雄