中地区首位の三遠ネオフェニックス…佐々木隆成「大野HCへの信頼は全員が持っている」
12月17日、Bリーグの第12節が各地で行われ、三遠ネオフェニックスが佐賀バルーナーズとホームで対戦。クラブは公式ホームページをとおして、試合後のコメントを伝えている。
中地区首位の三遠は計5選手が2ケタ得点をマークし、108-77で快勝。4連勝を飾り、同2位で4連敗中の川崎ブレイブサンダースとのゲーム差を「4」に広げた。
3試合連続で100点ゲームによる勝利を収め、今後も早いゲーム展開で進めていく予定なのか質問を受けると、大野篤史ヘッドコーチは、「それが自分たちのスタイルなので、強調していきたいと思っています」と力強く語る。
また、試合後にはサーディ・ラベナの誕生日を祝うなど、チームの雰囲気の良さについても聞かれ、「とても仲がいいんじゃないかなと思います。選手同士でよく話していますし、コミュニケーションを取っている時間が長いです。信頼関係が構築されていますし、1番はエゴがないこと。それが彼らのチームワークの良さかなと」と語り、選手たちはチームケミストリーを順調に高めているようだ。
「ターンオーバーもあったのでベストなバースデーゲームだったかはわかりませんが、勝利できたことはもちろん良かった」と語ったのは27歳の誕生日を迎えたラベナ。この試合では19得点7アシストと活躍し、チームの勝利に貢献すると、「シーズン中盤に差し掛かっていくに連れて、他のチームも上がってくるので、自分たちもステップアップして戦い続けていこうと思います」と今後の戦いへ向けて気を引き締めた。
今シーズンは現時点で18勝3敗とリーグ全体でも1位タイの勝率を誇っている三遠だが、大野HCが就任1年目の昨シーズンは23勝37敗で中地区の6位に終わった。「昨季はアクシデントが多すぎて、プロセスを踏んでいるつもりだけど実感がない部分があった」と振り返った指揮官は、2年目の手応えについて語る。
「実質今季が1年目のシーズンのようになるのかなと思っていましたが、昨季から継続してくれた選手たちのマインドは明らかに変わりました。ボトム(最下位)を経験している選手もたくさんいて、そこから這い上がりたいというエネルギーも感じますし、新加入の選手も新しいカルチャーを作るんだと賛同して来てくれて、すごくいい状態だと思っています。チームとしての成熟度と言う意味でも順調にきていると思いますし、1年目の財産があるのではないかなと感じています」
昨季から三遠に加入し、この試合でも20得点4アシストと存在感を発揮した佐々木隆成は、「大野HCのことを本当に素晴らしいと思っているので、そこへの信頼関係は僕だけではなくチーム全員が持っていると思います。大野HCをはじめとするコーチ陣が求めるバスケットを遂行することができれば、負けることはないという自信があります」と語っており、指揮官へ絶対的な信頼を置いているようだ。
次戦は20日水曜にシーホース三河とアウェーで対戦。13勝8敗で中地区3位につけるライバルを相手に、三遠は持ち前のオフェンス力を武器に連勝継続を目指す。