43歳のジェフ・ギブスが“選手復帰”…「コーチ」で開幕もSR渋谷と選手契約合意
B1中地区のサンロッカーズ渋谷は10月20日、同西地区・長崎ヴェルカのサポートコーチを務めていたジェフ・ギブスと、2023-24シーズンの選手契約に合意したと発表した。
アメリカ出身で現在43歳のギブスは、188センチ112キロの体格を誇るパワーフォワード兼センター。2010年にトヨタ自動車アルバルク(当時JBL所属/現アルバルク東京)に加入して日本でのキャリアをスタートさせると、宇都宮ブレックス、長崎ヴェルカへと渡り、屈強な肉体を生かしたプレーで活躍した。
長崎の2シーズン連続昇格に貢献した2022-23シーズンは、レギュラーシーズン48試合に出場し、1試合平均12.6得点7.3リバウンド3.8アシスト1.5スティールをマークしていたが、シーズン終了後の7月に長崎とサポートコーチ契約を締結したと発表。2023-24シーズンはコーチングスタッフの一員として開幕を迎えていた。
新天地となるSR渋谷は、開幕からインサイドの“大黒柱”ジェームズ・マイケル・マカドゥが「左肩関節後方関節唇損傷」でインジュアリーリストに登録され一時帰国。日本代表のジョシュ・ホーキンソンら新戦力を獲得したものの、マカドゥの抜けた穴は大きく、開幕4連敗の苦しいスタートとなっていた。
そうした苦境のなか、Bリーグ経験も豊富なギブスが新外国籍選手としてSR渋谷のロスターに加入。長崎の伊藤拓摩ゼネラルマネジャーは「シーズン中に他クラブから(選手)契約の話があればタイミングや移籍先は本人に任せた上でサポートコーチとして契約を締結しておりました」と、ギブスと結んでいた契約の背景を明かし、今回は双方合意の上でサポートコーチ契約を解除。ギブス本人の希望通り、現役選手としてコートに“復帰”することになった。
今回の発表に際して、シーズン開幕前から現役続行の意思があったというギブスは「サンロッカーズの一員となり、今シーズン選手としてプレーできる機会をいただき、うれしく思います。チームが掲げる、リーグ優勝という目標を達成すべく、自分のできる限りのサポートをするため、加入しました。皆さんにお会いできることを心待ちにしています」と、SR渋谷を通じてコメントした。