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2023.10.19

劇的逆転演出のロー「このような展開になる必要はなかった」琉球が1点差でEASL白星発進

  • バスケットボールキング

 10月18日、沖縄アリーナにて東アジアスーパーリーグ(EASL)の2023-24シーズン予選リーグが開催。琉球ゴールデンキングスは初戦で、ソウルSKナイツ(韓国)と対戦した。

 39-40と1点ビハインドで前半を終えた琉球。後半も常に1ケタ点差でSKナイツの背中を追い続け、第4クォーターはシーソーゲームに。試合残り1分8秒で牧隼利の3ポイントシュートで逆転に成功。その後再逆転を許すが、最後は試合時間残り24秒でヴィック・ローが試合をひっくり返す3点プレーを決めきり、80-79で競り勝った。

 試合後のインタビューに応じたローは、劇的勝利を掴んだものの「このようなエキサイティングな展開になる必要はなかったんじゃないか」と厳しいコメント。「チームとしてターンオーバーも多かったと思うので、そういった課題から目を背けずにこの試合から学ぶべきところは学んで次につなげたい」と接戦にもつれ込んだ要因についても語った。

 試合終了間際に得点し、自身で勝利を演出したことについては「自分は常にハングリーな選手なので、このようなプレッシャーのなかでプレーすることは楽しい」と強心臓ぶりを示した。また、この試合では決勝点を含む14得点13リバウンド6アシストと存在感を示したが、「今村(佳太/18得点)選手も活躍していましたし、松脇(圭志/11得点)選手もアウトサイドシュートでチームに貢献していました。牧選手(10得点)の3ポイントシュートも大きかったと思います」と、あらためてチームで勝ち取った白星であることを強調した。

試合終盤に得点、逆転に貢献した牧隼利[写真提供]=EASL

「EASLは準備期間が短い。スカウティング量も少ないなかで大会中にチームが成熟していくことが、今後勝ち進んでいけるかにつながる」と先を見据える。今シーズンから琉球に移籍し、自らの役割についても模索中だそうで「チームメートがもっとやりやすい方法でチームに貢献できたと思う」と話した。

 また、「最後自分がシュートを決められなくても結果的にチームが勝てたように、いろいろな貢献方法が考えられるチーム。得点だけでなく、ゲームメイキングやディフェンスなどできることを考えていきたい」と話すロー。EASLだけでなくBリーグのレギュラーシーズンでどのようにアジャストしていくのか、今後も注目だ。

 EASL初戦を制した琉球は今後、横浜ビー・コルセアーズとのアウェー2連戦を経て、25日からホーム・沖縄アリーナで川崎ブレイブサンダース、富山グラウジーズと対戦。EASLの予選リーグ第2戦は11月1日19時から、敵地でソウルSKナイツと再び対戦する。

【動画】最後の1秒まで大激戦!琉球vsソウルSKの試合ハイライト