琉球・今村佳太が“開幕”20得点の好発進「より圧倒的な選手に」パリ五輪日本代表も意識
琉球ゴールデンキングスの今村佳太は10月14日、B1第2節・サンロッカーズ渋谷戦(青山学院記念館)の第1戦で今シーズン初出場。ベンチスタートながらチーム最長27分55秒のプレータイムで20得点3リバウンド3アシストをマークし、チームの開幕3連勝(93-86)に貢献した。
「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」日本代表に選出されていた今村にとっては、短い調整期間で臨んだ“Bリーグ開幕戦”。桶谷大ヘッドコーチが「最初なかなかチームとしてハマりきってなくて、前半は一番プラマイが悪かった。ただプレーを重ねるうちにフィットしていった」と振り返った通り、後半に勝負強いプレーで存在感を示した。試合終盤まで一進一退の攻防の中、第3クォーター途中から立て続けに得点を重ねると、第4クォーターにはリードを広げる追撃の3ポイントを沈め、両拳を握りガッツポーズ。要所でエースの働きを見せた。
試合後、取材に応じた今村は「僕自身は今日からBリーグ開幕。1週間くらいしかチームとの連係がなかった中で、どれだけチームのバスケットのリズムが良くなるかということを考えながらプレーした結果、いい流れでプレーできたのかな」とコメント。指揮官も「まず彼はディフェンスが良いので。そこから乗ってシュートも入るようになって、今日はいい流れを作ってくれた」とスコア以外でもチームに貢献する姿勢に言及し、「ヴィック(・ロー)やアレックス(・カーク)とのコンビネーションもこれから出てくると思う」と、新戦力との連係強化にも期待を寄せた。
アジア競技大会で活躍した今村にとっては、今シーズン終了後に開催される「パリ2024オリンピック」の代表メンバー入りも視野に入る重要なシーズンとなる。今夏「FIBAワールドカップ2023」の代表メンバーから漏れたことへの悔しさも吐露しつつ、「自分が選ばせにいかなきゃいけないのかなと。そういう意気込みでプレーしていかないといけないし、競争も激しいので、より圧倒的なプレーヤーにならないといけない」と、あらためて日の丸への溢れる思いも口にした。
「点を取ることとクリエートの部分は自信も出てきたので、あとはその精度かなと。試合にどれだけ影響を与えられるかが僕自身のテーマでもある。数字もこだわりますけど、そういう空気みたいなものも含めて圧倒的な存在になりたい」
今シーズンにかける思いは、人一倍強い琉球のエース。B1連覇とパリ五輪代表入りへ、まずは上々のスタートをきった。