タフな日程でも東アジアスーパーリーグ初戦に勝利…千葉Jの指揮官は「少しずつステップアップが見られた」と評価
10月11日、東アジアスーパーリーグ(EASL)の2023-24シーズンが開幕。千葉ジェッツはホームの船橋アリーナにTNTトロパンギガ(フィリピン)を迎えた。
前半は追いかける時間帯もあり、なかなか流れをつかめなかった千葉Jだが、後半は金近廉やディー・ジェイ・ステフェンズ、大倉颯太が3ポイントシュートで加勢。リードを広げ、93-75とEASL初戦で勝利を挙げた。
試合後のインタビューに答えたジョン・パトリックヘッドコーチは「前半はリズムをつかめなかったですが、後半になって1対1のディフェンスが良くなり、相手がゾーンを仕掛けてきたときに颯太と廉が連続3ポイントシュートでリードを広げてくれました」と試合を総括。
8日、9日にアウェーで長崎ヴェルカと戦ったため、中1日での試合だったが、「自分たちはディフェンスからのチームなので、日曜日(8日)から月曜日(9日)、そして今日とディフェンスのところで少しずつステップアップが見られたのが良かったと思います」とコメントした。
オフェンス面についても、アウトサイドシュートが小気味よく決まったトロパンギガ戦では、「相手が下がっていたので、中に入りすぎないようにしました」と述懐。さらに、「3番でのミスマッチのところでジャスティン(マッツ)のポストアップ、そこからインサイドも使って攻めた」と言うように、アウトサイドからの得点以外でもゾーンディフェンスを攻略したことが勝利につながったのだろう。
また、長年にわたってヨーロッパで指揮を執り、国際試合の経験も豊富なパトリックHCは、「国際試合は練習より全然楽しいし、選手たちは試合で練習のテーマを持って、試合でステップアップした方が全然いい」と評価。国際試合の意義を「刺激」と位置づけ、日本国内だけでは得られない経験を選手に積ませることの大切さを話した。
「NBA経験のある選手や、ナショナルチームの経験もある選手も何人かTNTにはいました。日本のチームにないサイズや、大きな違いとして審判も国際審判がうまく試合をコントロールしていたので、その刺激もあります」
「ただ、週末に2試合を戦い、平日に試合があって今度はまた土日に試合があるので、しっかりと休ませて、リカバリーしたい」と疲労も気にかけた。