【Bリーグ開幕特集 島根スサノオマジック】マーティン加入のサプライズ、着実な進化を遂げて王者への準備は整った
さらなる補強で昨シーズンの悔しさを晴らすシーズンとなるか?
昨シーズンはチームの完成度が増し、18連勝を達成するなど48勝12敗でレギュラーシーズンを終えたが、あと一歩及ばすにクォーターファイナルで涙を飲んだ。望んだ結果ではなかったものの、咋オフ同様に完成形と言えるロスターに大きな変更は施さずに新シー ズンを迎えた。大部分の選手が継続となったが、チーム最長の在籍年数だった後藤翔平は岩手ビッグブルズへ移籍し、ディフェンスで光るモノを見せていた阿部諒は仙台89ERSへ移籍と2人の日本人選手が退団。海外へバスケ留学をしていた大橋大空とワイリー光希スカイが新たに加入。トップリーグでの実力は未知数だが、これから成長が期待できる若手に注目だ。さらに富山グラウジーズから3ポイントシュートの名手である晴山ケビンを獲得。そして、2017-18シーズンに琉球ゴールデンキングスで平均15.3得点、8.3リバウンド、1.4ブロッ クを記録したハッサン・マーティンが電撃加入とサプライズもあった。指揮を執り3シー ズン目となるポール・ヘナレヘッドコーチのもと、念願のチャンピオンに向けたシーズンが幕を開ける。
昨シーズンはペースを早める「バズソースタイル」に偏らず、しっかりとハーフコートオ フェンスを展開し得点力アップに成功した。今シーズンも変わらず3ポイントシュートの試投割合は多いと予想され、相手に的を絞らせないオフェンスが期待される。今まで以上にビュフォード対策が取られることが容易に想像できるため、チーム力の高さが問われるシーズンとなるだろう。
所属選手一覧
『FP(ファンタジーポイント)最多日本人選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
安藤誓哉
昨シーズンは59試合すべてで先発出場し、平均16.1得点、2.4リバウンド、3.5アシストと大活躍。かつてチャンピオンを2度経験した安藤にとって、島根での2シーズンは届きそうで届かない歯がゆいモノだったかもしれない。今シーズンこそ頂に登るため、強力なリーダーシップに引き続き期待がかかる。
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【注目選手】
晴山ケビン
昨シーズン、富山で57試合中20試合で先発を務め、出場時間18分32秒と主力として活躍。特に3ポイントシュートは試投数3.2本で37.8%と高確率で成功させており、島根でも武器になるだろう。さらにフィジカルを生かしたアグレッシブなディフェンスでもチームに貢献してくれるに違いない。
ニック・ケイ
FIBAワールドカップ2023におけるオーストラリア代表での活躍も記憶に新しい。昨シーズンは44.4%でベスト3ポイント成功率賞を獲得したが、あらゆるプレーを高次元で遂行できるチームに欠かせない存在。安藤やビュフォードを止めても、ケイがいることは相手チームにとっては脅威でしかないだろう。
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