開幕間近の注目選手に島田チェアマンが切り込む…A東京・吉井「浸っていられない」
10月5日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第153回が配信された。今回は、9月25日に行われた「B.LEAGUE 2023-24 SEASON TIPOFFカンファレンス」の登壇選手が登場。興奮冷めやらぬ会場にて、島田チェアマンが迫り来る開幕への心境を深掘りした。
最初に登場したのは、シェーファーアヴィ幸樹(シーホース三河)。急遽時間が空いたということで藤井祐眞(川崎ブレイブサンダース)も参加し、和やかな雰囲気で会話を弾ませた。今年のティップオフカンファレンスには、過去最高人数のメディア陣が集まったそう。この事実に、シェーファーは「日本代表の12人が歴史を変えてくれたので、それが大きいかなと」と穏やかに語ったが、悔しさも滲ませた。「僕はケガで選考に入れなかったんですけど、パリオリンピックを決めてくれたので次の選考に入りたいという気持ちはあります」と前向きに闘志を燃やしていた。
続いてのゲストは、今シーズンからB1で戦う佐賀バルーナーズの角田太輝。若手ながら主軸としてチームを牽引してきた角田は、今シーズンの目標を尋ねられると、「勝利数ではなく目の前の試合に勝っていくことと、チームのスタンダードを引き上げてB1で通用するチームにするということを掲げています」と力強く語った。また、「昨シーズンよりも得点の部分やアシストの部分で、もっとチームに影響をもたらすバスケットをしていきたいですし、日本代表という夢にも絡んでくると思うので今シーズンの活躍に期待して欲しいと思います」と個人としての抱負も明かし、島田チェアマンも頼もしい若手に期待をよせた。
最後のゲストとして登場したのは、吉井裕鷹(アルバルク東京)。ワールドカップでも、多くのプレータイムを獲得し日本中をバスケ熱に包んだ立役者の1人だ。島田チェアマンも、開口一番「吉井選手のことはマークしています」と語るのはそのキャラクター。「あれだけ注目が集まるなかで、真顔で一言も喋らないという笑いを取りにいく姿勢はすごい」とその肝っ玉を評価した。
また、その強心臓とともに島田チェアマンが注目したのは、吉井の代名詞であるコート上での熱いプレー。NBAプレーヤー渡邊雄太(フェニックス・サンズ)をも驚かせるそのフィジカルについて本人は、「普通にバスケしていて渡邊雄太さんと対峙できることなんてない。それなら思いっきりやろうと思っていました」と話した。日本代表にも選ばれた吉井だが、A東京では再びプレータイムを勝ち取るためのチーム内競争に参戦することとなる。「余韻には浸っていられないと思っていました。試合に出ることが一番成長につながると思うので、まずは試合に出てチームに貢献したいと思います」と謙虚に、今シーズンを見つめているようだった。