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2023.10.04

【B1クラブ展望/佐賀】B1初シーズンに挑む新興勢力…適所の補強で台風の目に

  • バスケットボールキング

 堅固なディフェンスを武器にB2を制し、佐賀バルーナーズは意気揚々とB1の舞台に乗り込む。B3を1年、B2を3年でクリアした佐賀は、同時に昇格した長崎ヴェルカとともに、Bリーグ以降に誕生した初のB1クラブとなる。新興勢力としてどのような戦いぶりを披露するか、期待はふくらむ。

 今シーズンのメンバーのうち、昨シーズンからの継続選手は7人。B2史上最高クラスのオールラウンダーとしてチームを引っ張ってきたレイナルド・ガルシアが、いよいよB1でスポットライトを浴びることとなる。

 今シーズンも当然ながら、ガルシアを中心とした戦略で戦うことになるだろう。同じ外国籍選手では、プロキャリア9シーズンで7度の優勝を誇るチェイス・フィーラーの存在も心強い。

 新加入選手ではやはり、NBA経験を持ち、B1ではリバウンド王の実績もあるジョシュ・ハレルソンに注目が集まる。帰化選手となったハレルソンの役割は、ガルシアのガードとしてのスキルを活かす上で相当に大きくなる。B1のシーズン3ポイントシュート成功率最高記録保持者である狩野祐介の獲得も、佐賀にとってはプラスだ。

 昨シーズンの佐賀は意外にもリバウンドでB2最下位だったが、新外国籍選手のヨーリ・チャイルズはペイントエリアを主戦場とするパワフルな選手。ハレルソンとともに、佐賀の弱点を補う救世主となるだろう。効果的な補強を施した佐賀は、激戦区となった西地区でも台風の目となる可能性を秘める。

◆■KEY PLAYER/SG #25 角田太輝

B2優勝がかかった試合で31得点を挙げた角田太輝 [写真]=B.LEAGUE

 今シーズン唯一の地元出身選手である角田太輝は、ルーキーだった昨シーズンの時点で早くも佐賀の中軸としての地位を確立した感がある。B2優勝がかかった試合、大観衆の中でキャリアハイの31得点を挙げた点にはスター性も感じられ、ガルシアとともにB1のファン・ブースターを驚かせることになるだろう。特別指定選手時代も含めると佐賀では3シーズン目。その地元愛の強さと、堂々とした立ち居振る舞いで佐賀を引っ張る姿に期待したい。

文=吉川哲彦

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