【Bリーグ開幕特集 アルバルク東京】若手中心のチーム作りとガード陣の補強で、爆発力とチーム力を発揮し優勝を目指す
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一時代を築いたエースが退団、試される若手の力
勝率70%、チャンピオンシップセミファイナル進出と、強豪らしい戦いぶりを見せたアルバルク東京は、今オフもまだ満足しないと言わんばかりにチームの改革に乗り出した。特にファンを驚かせたのは、Bリーグ開幕からクラブの顔として活躍した田中大貴と、田中とともに連覇に貢献したアレックス・カークの退団だろう。成長著しい小酒部泰暉、ワールドカップで大活躍した吉井裕鷹ら若手を中心としたチーム作りと、得意としていたミッドレンジシュートを多用するスタイルからの移行を示唆しているのかもしれない。
今オフには、若干層が薄いと思われたガードを補強。私が個人的に計測しているPER(出場1分あたりのプレー効率性指標)において日本人10位にランクインしているテーブス海、同じくPERランキング日本人選手20位の福澤晃平、得点とアシストでキャリアハイを更新した成長する35歳・橋本竜馬を獲得。センターにはギリシャリーグ、ユーロリーグで合計61試合出場したアルトゥーラス・グダイティス、フォワードにはブラジル代表としてワールドカップで活躍したレオナルド・メインデルが加入。彼と同じスモールフォワードの吉井は、ポジション争いという『ワールドカップ延長戦』に挑んでいる。
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ジャスティン・コブスのケガの影響で、リーグ戦後半とチャンピオンシップをポイントガード小酒部、シューティングガード安藤周人というスクランブル編成で戦い抜いたため、スターターの予想は難しい。ロスターが昨シーズン通りの活躍をしたと仮定すると、リーグで最も低かった3ポイントシュートの試投割合が大幅に上昇(29%から33%)することが見込まれ、その決定率も上昇。ポイントガードのピック&ロールを中心にオフェンスを組み立て、小酒部、メインデル、安藤らスコアラーがフィニッシュするスタイルを目指すと思われる。
所属選手一覧
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『FP(ファンタジーポイント)最多日本人選手』
※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。
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テーブス海
デビュー以来3シーズン在籍した宇都宮ブレックスを離れ、滋賀レイクスに移籍した昨シーズンは、48試合すべての試合にスタートとして出場、平均30分16秒、12.4得点、6.9アシスト。自らのパフォーマンスがチームの浮沈を握るという立場で、チームを勝利に導くことは残念ながらできなかったが、ベテラン揃いの宇都宮では得られなかった多くの経験を積んだ。新天地のA東京でどのように起用されるかは未知数だが、様々な悔しさをバネとした飛躍を期待したい。
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【注目選手】
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レオナルド・メインデル
昨シーズンルーマニアリーグで51試合に出場し、USG(その選手でオフェンスが終わった割合)25.5%と、攻撃の要として活躍した選手。8月から9月にかけて開催されたワールドカップではブラジル代表として5試合に出場。コーナーでスペーシングしながら放つ高確率な3ポイントシュート(決定率40%)と、スキあらばカッティングやプットバックでリングを攻める両極端な特性を持ち、非常に守りづらい選手。eFG%(実質シュート決定率)は圧巻の59.4%だ。
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アルトゥーラス・グダイティス
昨シーズンはギリシャリーグでプレーし、合計61試合出場(うち29試合はユーロリーグ)。平均17分出場で平均7.6得点、4.3リバウンドというスタッツを残している。3ポイントシュートは直近3シーズンまったく打っておらず、2ポイントシュートを63.5%という決定率で沈める、ある意味カークと似たプレータイプの選手。特に、左ローポストから右手で放つフックショットは精度が高い。ロール&カットでボールハンドラーからのパスを確実にスコアへつなげられる選手なので、リーグトップクラスのアシスト数を誇るテーブスとのピック&ロールは注目。
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