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B.MAGAZINE編集長・菜波の観戦記(GLION ARENA KOBE編)

2025.04.24

見どころ・レポート



 

皆さん、こんにちは。B.MAGAZINE編集長の菜波です。4月5日、神戸ストークスの新アリーナ「GLION ARENA KOBE(ジーライオンアリーナ神戸)」に行ってきました。

 

4月4日に開業したばかりです。GLION ARENA KOBEは、新港第二突堤全体エリア“TOTTEI”に位置し、日本初・270度海に囲まれた多目的アリーナ。1万人収容で神戸のホームゲームをはじめ、プロスポーツイベントや音楽コンサートなどの開催が予定されています。

まずはアリーナ外でのこけらイベントへ。音楽ライブで盛り上がり、海上で神戸市消防艇による祝賀展示放水が行われ、ストークスカラーの水が放たれました。アリーナには様々な飲食店が併設されていて、試合日以外でも食事を楽しめます。アリーナオリジナルのフードはもちろん、ランチやディナーもいただけます。私はアリーナ内にあるお店で「すとーくす」の文字が入ったチュロスを購入しました。抹茶味で、外はカリカリ、中はもっちり。とても美味しかったです。

 

アリーナに入ってグッズ売り場をチェック。ヘアピンやシュシュといった女性向けの商品、アリーナ開業を記念した商品、ゴーフルや瓦せんべいといった神戸銘菓、『神戸ザック・IMOCK』とのコラボ商品、お目当てのステッカー……。挙げたらキリがないほど充実していて、多くのファンで賑わっていました。

 

そして、アリーナ内へ。他会場では見たことがない壁面ビジョン、合計12面で構成されたセンターハングはとても大きかったです。5階のアッパースタンドまで座席で埋め尽くされていますが、コートまでの距離が近く、試合の迫力を感じられそうです。アッパースタンドは立つと足がすくむほどの高さでした。

 

Da-iCE 大野雄大さんによる国歌独唱を経て、山形ワイヴァンズとのこけら落とし試合が始まりました。試合最初の得点は兵庫県出身の#1中西良太選手。#16チョンディー・ブラウン ジュニア選手が続きましたが、0-17のランを許して追いかける展開に。39-48と9点ビハインドで試合を折り返しました。

 
 

ハーフタイムの時間を使ってファンの方へインタビュー。姉妹で来場し、会場で友だちと遭遇したという女性3人組は「(新アリーナは)思っていたよりすごくてビックリしました。ここから追い上げるのがストークスなので。後半に期待しています」と話しました。たくさんのグッズを身につけた女の子のファンは新本拠地について「いつもより大きくてビックリしました。すごかったです」と感想を述べ、「いろいろな選手が遠くからシュートを決めていてカッコ良かったです」と教えてくれました。

 

ファンの言葉どおり、神戸は後半に反撃。徐々に点差を詰め寄ると、第4クォーター開始1分5秒に#90野溝利一選手の3ポイントシュートで逆転に成功しました。その後も一進一退の展開となり、4点ビハインドで迎えた試合終了残り4秒に#13道原紀晃選手が2本のフリースローを獲得。2本目をリングに当てて跳ね返らせると、パスを受けた#90野溝選手が3ポイントシュートを沈めました。劇的なプレーに会場は大熱狂。勢いそのままに延長戦を制しました。

試合後、#90野溝選手、#13道原選手にインタビューさせていただきました。#90野溝選手は「このような素晴らしいアリーナで、8000人を超えるお客さんの前でプレーするのは人生で初めての経験でした。緊張することはなく、楽しくプレーできました。記念すべき初戦で絶対に負けられませんでした。この試合がずっと語り継がれていくことになるので、勝てて良かったです」と述べ、同点プレー、その後のリアクションについて明かしてくれました。

 

「ノリさん(#13道原選手)が2本目を外すことはわかっていたので、そこで自分が決めたいという思いはありました。シュートは自分の力というより、応援してくれた観客の方の力で入ったと思います。ゴールが見えず、シュートが入ったのかわからなくて。観客の皆さん、チームメートが盛り上がっていたので、入ったんだなと。だから(リアクションが)1テンポ遅れたと思います」

#13道原選手は「ここに至るまでいろいろな人がサポートしてくれて、苦労もありました。僕たちはこの試合に勝たなければいけないというプレッシャーがありました。コートに一度立ってしまえば、緊張がほぐれ、シュートを軽く打てました。そこは良かったと思っています」と振り返り、第4クォーター最終盤のプレーについても教えてくれました。

「(フリースローの)1本目を決めることにドキドキしていました。決めないと、同点にもならない点差でしたから。1本目は頑張って決めようと思って。2本目はいつもどおり打つ雰囲気で入って、バインと投げました。リバウンダーも不意を突かれたのかなと。ちょうど僕のところに返ってきました。2点のシュートを打ってはダメだったので、後ろを見たら#90野溝くんが待っていて。『頼む、決めて!』という感じでした。すごかったですね」

この日は伝説の試合を見させてもらいました。会場、観客の盛り上がりがあり、この素晴らしい試合が生まれたと思います。本当にすごかったです。皆さんもぜひアリーナに足を運んでみてください! 当日の取材の模様はB.LEAGUE公式YouTubeにアップされるので、こちらもお見逃しなく。

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