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平良宗龍選手インタビュー「ゆくゆくは“ミスターキングス”と言われるような存在になりたい」

2025.04.14

選手

2023年撮影【(C) B.LEAGUE】


“憧れ”のキングス加入を果たした若きホープの思い

1月22日、琉球ゴールデンキングスが発表したのが、平良宗龍選手と佐取龍之介選手のU22枠での加入だ。琉球 U15で頭角を表し、開志国際高校に入学。その1年生時にはウインターカップ優勝を経験した。その決勝で4本連続となる3Pシュートを決めるというパフォーマンスを見せたことは記憶に新しい。

その高校在学期間も特別指定選手としてB1デビューを果たし、昨夏にも練習に参加するなど常に接点を持ってきた平良は「キングスは自分が小学1年生の頃からずっと見ていて、憧れの存在でした」と明かす。

夢の実現に向けて新たな一歩を踏み出した地元出身の若き才能は、今後どのように成長していくのかは琉球ファンならずとも興味深いところ。今回は、平良選手に現在の心境や今後の目標について話を聞いた。

――1月22日、佐取龍之介選手と共に2025-26シーズンよりU22枠にて加入することが発表されました。改めておめでとうございます。

平良 まずは本当にうれしいことです。自分の力を試したいというのもあるんですけど、その中でやっぱり自分の足りない部分をもっと伸ばしていかなければいけないなと成長への意欲が本当に湧いてきてます。沖縄に戻ってきて本当に応援してくださる方々がたくさんいるというのを感じています。とてもうれしいことですし、皆さんの期待にしっかり応えられるような選手になっていきたいという強い気持ちが生まれました。

――元々はU15、U18とユースに所属。開志国際高在籍時も特別指定選手として出場を果たし、昨夏も練習にも参加していました。“いつかはキングスで”という気持ちは、ずっと持っていたのでしょうか?

平良 そうですね。キングスは自分が小学1年生の頃からずっと見ていて、憧れの存在でした。『ここでプレーしたいな』と思いながら、いつも見ていたので、やはり1つの目標でした
 

U15所属時【(C) B.LEAGUE】


――先ほど「自分の足りない部分」という言葉がありました。具体的にはどんなところでしょうか?

平良 まずはフィジカルの部分ですね。高校とは全然レベルが違うので。特に外国籍選手のフィジカルは桁違いなので、そこでケガをしないような体作りをしていかないといけないなと感じています。自分のフィジカルをしっかり上げて、とにかくケガしない体を作ること。あとキングスはディフェンスをメインにするチームなので、自分もディフェンス力を上げていかなければいけないなと感じています。

――逆に、試合数が多いなど高校との共通点もありそうですね。

平良 そうですね。高校の時は連続で試合が続くことが多いんですけど、トップの試合も一定期間ずっとやる感じになるので、そういう部分でしっかり自分のコンディションを整えていくというのは選手として一つの鍵になるなと思っています。

――平良選手はBユースのコーチングも知っていますし、高校での富樫英樹コーチのご指導も経験しています。いい悪いではなくコーチングやアプローチに違いもありますよね。

平良 そうですね。やっぱりBユースはトップの選手、コーチと繋がっているという特徴があるので、プロの考え方を取り入れた指導だなと感じます。開志国際では自分でやれる時はフィニッシュまで全部やるという感じだったので、やっぱりそういうところは少し違いますね。

――Bユースの長所はどこでしょうか。

平良 プロでやっていた方など、トップに近いコーチに教われるのは、大きいと思います。そういう方々から教わるのは、大きな経験です。例えば、現在も練習に参加しながら、トップ選手に質問をする機会があります。その答えがユース時代に教わっていたことだったということがあったりします。

――将来同じようにBリーグに入りたいという小中学生は多いと思います。特に若い年代で体得しておいた方がいいなと思うのは、どんな部分ですか?

平良 自分としては、ハンドリングはミニバスの頃からずっと練習していることでした。そこは自分の一つの武器かなとは思っています。シュートも当然必要にはなってきますが、ハンドリング力など基礎的なところをしっかりやり続けた方がいいのではないかなと思いますね。

僕の場合、ドリブルがなかったら、自分でゴールに持っていくこともできません。もしシュートは入ってもドリブルができない選手がいたら、高校バスケでも活躍しづらいと思うので、個人的にハンドリング力は重要だと考えます。
 

【(C) B.LEAGUE】

――話が変わりますが、今回、キングスに合流してみて、一番驚いたことはどんなことですか?

平良 驚いたことですか!? 平良彰吾選手の体のゴツさに驚きましたね(笑) テレビで見るよりもずっと大きかったので、すごいと感じました。筋肉の量なのか、当たり負けをしないんですよ。

――だからこそ、攻守で粘り強いプレーができるわけですね。ちなみに、平良彰吾選手とは同じ苗字ですが、宗龍選手は、何と呼ばれていますか?

平良 そうですね。名前の“シュウタツ”で呼ばれています(笑)  (fファン・ブースターの皆さんにも)宗龍と読んでほしいですね。

――ファン・ブースターの皆さんから名前で呼ばれる日もすぐですね(笑) さて、同じタイミングで契約が発表された佐取選手ですが、ユース時代からの付き合いでしょうか?

平良 自分が中3の頃に、彼がU18のトライアウトに来ていてそこで初めてですね。U22の枠を争うライバルになりますが、普段は友達という関係です。この距離感を維持しながら、お互い切磋琢磨しながらレベルアップできればなと思っています。

――佐取選手から学びたいなというところはありますか?

平良 特にリバウンドのところですね。そういうプレーの部分は少しでも学びたいと思っているので刺激になっています。身長は187cmですが、腕が長いので、そこはいいなと思っています(笑)
 

【(C) B.LEAGUE】


――ありがとうございます。デビューは来季になります。すでにプレーするイメージはありますか?

平良 まずは体作りとかそういう準備をして、試合に出られた時は本当に自分の3Pシュートだったり、今強化しているディフェンスを見せることができたらいいなと思っています。

――体作りについて、具体的な数値や目標はありますか?

平良 今は、走りながら体重を増やすことを目指しています。トレーニングも始まっていて、走りながら体重を増やしいき、今は183cmあるんですが、82kgくらいで本当に動ける体を作りたいと考えています。

――強化しているディフェンスについては、ロールモデルとなる選手はいますか?

平良 平良彰吾さんもそうですし、河村勇輝(グリズリーズ)さんもそうです。本当ディフェンスが上手な選手なので、そういう方々のプレーを見ながら勉強させてもらっています。

――最後に、今後の夢や目標を教えてください。

平良 近い目標で行くと、まずは試合に出ることです。プレータイムを確保できるような選手になって、ゆくゆくは本当に岸本(隆一)選手のような“ミスターキングス”と言われるような存在になりたいです。それともし機会があるなら、海外挑戦もしてみたいという思いもあります。

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