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B.MAGAZINE

『スタッツで見るBリーグ』Bリーグ 2024-25シーズン効率最強選手ランキング

2025.03.28

見どころ・レポート

りそなグループ Bリーグ2024-25シーズンも40試合を消化。「りそなグループ B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2024-25」が視野に入ったチームもある中、各チームで好調を維持する選手たちをランキング形式で紹介していこう。

 

得点力とは何か

一般的には「得点を稼ぐ能力」と考えられているが掘り下げていくと、得点を獲得している量、その決定率、エリアの多様性、チーム戦術といった多角的な側面から考える必要があるが、今回は公開されているBoxスタッツから算出可能な「得点期待値」と「eFG%」というスタッツをもとに選手の得点力をはかっていきたいと思う。



 

得点期待値とは

1回の攻撃で獲得できる平均得点を表すスタッツで、 シュートだけでなくフリースローやターンオーバーも考慮して算出されるため、 得点期待値が高い選手は「ボールを持った時に効率よく得点できる選手」と言えるだろう。

【計算式】

得点期待値 = 選手の総得点 / 選手の総攻撃回数
※選手の総攻撃回数= シュート本数 + ターンオーバー数 + (0.44 * フリースロー本数)



 

eFG%とは

2ポイントと3ポイントの価値の差を調整したシュート成功率を表すスタッツで純粋にシュートの実質決定率を示す。
このスタッツを加味することで、低確率でも得点の期待値が高い3ポイントシュートを多投し得点期待値は高くても、シュート成功率自体は低いという矛盾を解消することができる。

【計算式】

eFG% = フィールドゴール+(0.5×3Pシュート成功数)/フィールドゴール試投数




 

ランキング形式
今回は、異なる単位の指標を統一的に扱うためにパーセンタイル方式を採用する。
※20試合出場+平均10分以上出場を条件とし、選手を抜粋。
※シーズン途中で移籍した選手は公式サイト上別チームとしてリセットされていたため今回は選外。(スティーブ・ザック選手など)

得点期待値ランキングTOP50

順位 チーム 選手 得点期待値

1位

佐賀

#30 狩野 祐介 SG

1.29

2位

長崎

#9 森川 正明 SF

1.28

3位

琉球

#53 アレックス・カーク C

1.28

4位

宇都宮

#42 アイザック・フォトゥ PF

1.26

5位

名古屋D

#43 スコット・エサトン C/PF

1.22

6位

越谷

#31 喜多川 修平 SF

1.20

7位

三河

#27 石井 講祐 SG

1.17

8位

千葉J

#33 ジョン・ムーニー C/PF

1.17

9位

三河

#10ジェイク・レイマン SF/PF

1.16

10位

三遠

#10吉井 裕鷹 SF

1.15

11位

京都

#32アンジェロ・カロイアロ SF/PF

1.14

12位

群馬

#25ケーレブ・ターズースキー C

1.14

13位

宇都宮

#6比江島 慎 SG

1.14

14位

広島

#8ケリー・ブラックシアー・ジュニア C/PF

1.13

15位

SR渋谷

#8ジョシュ・ホーキンソン C/PF

1.12

16位

A東京

#75小酒部 泰暉 SG

1.12

17位

琉球

#45ジャック・クーリー C

1.12

18位

三遠

#23デイビッド・ダジンスキー C/PF

1.12

19位

長崎

#4狩俣 昌也 PG

1.12

20位

三遠

#28津屋 一球 SG

1.12

21位

京都

#10チャールズ・ジャクソン C

1.11

22位

川崎

#25ロスコ・アレン SF/PF

1.11

23位

群馬

#9辻 直人 SG

1.11

24位

島根

#4ニック・ケイ C/PF

1.11

25位

三遠

#2デイビッド・ヌワバ SG/SF

1.09

26位

宇都宮

#34グラント・ジェレット PF

1.09

27位

三河

#11久保田 義章 PG

1.08

28位

三河

#18角野 亮伍 SG/SF

1.08

29位

島根

#1コティ・クラーク PF

1.08

30位

宇都宮

#25D.J・ニュービル PG/SG

1.08

31位

群馬

#3マイケル・パーカー PF

1.07

32位

茨城

#20ジェハイヴ・フロイド C

1.07

33位

大阪

#11ライアン・ルーサー C/PF

1.06

34位

仙台

#6クリスティアーノ・フェリシオ C/PF

1.06

35位

三遠

#5大浦 颯太 PG

1.05

36位

大阪

#52ヴォーディミル・ゲルン C/PF

1.05

37位

A東京

#11セバスチャン・サイズ C/PF

1.04

38位

千葉J

#34クリストファー・スミス SG/SF

1.04

39位

川崎

#33長谷川 技 SF

1.04

40位

群馬

#29細川 一輝 SG

1.03

41位

三河

#54ダバンテ・ガードナー C/PF

1.03

42位

名古屋D

#14佐藤 卓磨 SG/SF

1.03

43位

佐賀

#2レイナルド・ガルシア PG

1.03

44位

三遠

#1ヤンテ・メイテン PF

1.03

45位

北海道

#40トーマス・ウェルシュ C

1.03

46位

滋賀

#12ブロック・モータム PF

1.03

47位

佐賀

#34井上 諒汰 SF

1.03

48位

三河

#0ザック・オーガスト C/PF

1.03

49位

広島

#24ニック・メイヨ C/PF

1.03

50位

千葉J

#10ディー・ジェイ・ホグ SF/PF

1.03

 
 

eFG%ランキングTOP50

順位 チーム 選手 eFG%

1位

茨城

#20ジェハイヴ・フロイド C

68.09%

2位

長崎

#4狩俣 昌也 PG

68.06%

3位

京都

#10チャールズ・ジャクソン C

68.06%

4位

長崎

#9森川 正明 SF

67.11%

5位

宇都宮

#42アイザック・フォトゥ PF

66.90%

6位

佐賀

#30狩野 祐介 SG

65.63%

7位

名古屋D

#43スコット・エサトン C/PF

64.04%

8位

宇都宮

#6比江島 慎 SG

63.59%

9位

琉球

#53アレックス・カーク C

63.33%

10位

三河

#10ジェイク・レイマン SF/PF

62.12%

11位

群馬

#3マイケル・パーカー PF

61.25%

12位

群馬

#25ケーレブ・ターズースキー C

60.94%

13位

三河

#27石井 講祐 SG

60.94%

14位

大阪

#52ヴォーディミル・ゲルン C/PF

60.81%

15位

千葉J

#33ジョン・ムーニー C/PF

60.71%

16位

京都

#32アンジェロ・カロイアロ SF/PF

60.00%

17位

宇都宮

#33ギャビン・エドワーズ PF

60.00%

18位

仙台

#6クリスティアーノ・フェリシオ C/PF

59.85%

19位

A東京

#75小酒部 泰暉 SG

59.84%

20位

三遠

#28津屋 一球 SG

59.82%

21位

三遠

#10吉井 裕鷹 SF

59.76%

22位

宇都宮

#10竹内 公輔 C/PF

58.97%

23位

三河

#18角野 亮伍 SG/SF

58.70%

24位

越谷

#31喜多川 修平 SF

58.33%

25位

宇都宮

#25D.J・ニュービル PG/SG

58.08%

26位

宇都宮

#34グラント・ジェレット PF

58.05%

27位

三河

#0ザック・オーガスト C/PF

57.95%

28位

大阪

#11ライアン・ルーサー C/PF

57.50%

29位

茨城

#21エリック・ジェイコブセン C/PF/p>

57.43%

30位

越谷

#10ティム・ソアレス C

57.43%

31位

三遠

#2デイビッド・ヌワバ SG/SF

57.20%

32位

三遠

#1ヤンテ・メイテン PF

56.80%

33位

琉球

#45ジャック・クーリー C

56.79%

34位

川崎

#2小針 幸也 PG

56.76%

35位

北海道

#40トーマス・ウェルシュ C

56.58%

36位

広島

#24ニック・メイヨ C/PF

56.52%

37位

三遠

#23デイビッド・ダジンスキー C/PF

56.52%

38位

千葉J

#12金近 廉 SF

56.52%

39位

島根

#4ニック・ケイ C/PF

56.47%

40位

三遠

#24佐々木 隆成 PG/SG

56.38%

41位

島根

#1コティ・クラーク PF

56.19%

42位

広島

#30山崎 稜 SG

56.08%

43位

川崎

#3サッシャ・キリヤ・ジョーンズ C

55.66%

44位

滋賀

#12ブロック・モータム PF

55.63%

45位

三河

#11久保田 義章 PG

55.56%

46位

SR渋谷

#8ジョシュ・ホーキンソン C/PF

55.28%

47位

横浜BC

#14大庭 岳輝 SG

55.26%

48位

川崎

#25ロスコ・アレン SF/PF

55.17%

49位

FE名古屋

#54ショーン・オマラ C

55.10%

50位

秋田

#5田口 成浩 SG

55.08%

 
 

総合ランキングTOP50

順位 チーム 選手 得点期待値 eFG% 総合

1位

長崎

#9森川 正明 SF

98%

94%

96%

2位

佐賀

#30狩野 祐介 SG

100%

90%

95%

3位

宇都宮

#42アイザック・フォトゥ PF

94%

92%

93%

4位

琉球

#53アレックス・カーク C

96%

84%

90%

5位

名古屋D

#43スコット・エサトン C/PF

92%

88%

90%

6位

三河

#27石井 講祐 SG

88%

80%

84%

7位

三河

#10ジェイク・レイマン SF/PF

84%

82%

83%

8位

長崎

#4狩俣 昌也 PG

64%

98%

81%

9位

宇都宮

#6比江島 慎 SG

76%

86%

81%

10位

千葉J

#33ジョン・ムーニー C/PF

86%

70%

78%

11位

群馬

#25ケーレブ・ターズースキー C

78%

78%

78%

12位

京都

#10チャールズ・ジャクソン C

60%

96%

78%

13位

京都

#32アンジェロ・カロイアロ SF/PF

80%

68%

74%

14位

越谷

#31喜多川 修平 SF

90%

52%

71%

15位

三遠

#10吉井 裕鷹 SF

82%

60%

71%

16位

茨城

#20ジェハイヴ・フロイド C

38%

100%

69%

17位

A東京

#75小酒部 泰暉 SG

70%

64%

67%

18位

群馬

#3マイケル・パーカー PF

40%

80%

60%

19位

三遠

#28津屋 一球 SG

62%

60%

61%

20位

大阪

#52ヴォーディミル・ゲルン C/PF

30%

76%

53%

21位

琉球

#45ジャック・クーリー C

68%

36%

52%

22位

三河

#18角野 亮伍 SG/SF

46%

56%

51%

23位

仙台

#6クリスティアーノ・フェリシオ C/PF

34%

66%

50%

24位

宇都宮

#34グラント・ジェレット PF

50%

48%

49%

25位

三遠

#23デイビッド・ダジンスキー C/PF

66%

28%

47%

26位

三遠

#2デイビッド・ヌワバ SG/SF

52%

40%

46%

27位

宇都宮

#25D.J・ニュービル PG/SG

42%

50%

46%

28位

SR渋谷

#8ジョシュ・ホーキンソン C/PF

72%

12%

42%

29位

大阪

#11ライアン・ルーサー C/PF

36%

46%

41%

30位

島根

#4ニック・ケイ C/PF

54%

24%

39%

31位

宇都宮

#33ギャビン・エドワーズ PF

0%

68%

34%

32位

川崎

#25ロスコ・アレン SF/PF

58%

6%

32%

33位

島根

#1コティ・クラーク PF

44%

20%

32%

34位

宇都宮

#10竹内 公輔 C/PF

0%

58%

29%

35位

群馬

#9辻 直人 SG

56%

0%

28%

36位

三河

#11久保田 義章 PG

48%

12%

30%

37位

三河

#0ザック・オーガスト C/PF

6%

44%

25%

38位

北海道

#40トーマス・ウェルシュ C

12%

34%

23%

39位

茨城

#21エリック・ジェイコブセン C/PF

0%

44%

22%

40位

越谷

#10ティム・ソアレス C

0%

42%

21%

41位

広島

#24ニック・メイヨ C/PF

4%

30%

17%

42位

三遠

#5大浦 颯太 PG

32%

0%

16%

43位

川崎

#2 小針 幸也 PG

0%

32%

16%

44位

A東京

#11セバスチャン・サイズ C/PF

28%

0%

14%

45位

千葉J

#34クリストファー・スミス SG/SF

26%

0%

13%

46位

千葉J

#12金近 廉 SF

0%

26%

13%

47位

川崎

#33長谷川 技 SF

24%

0%

12%

48位

滋賀

#12ブロック・モータム PF

10%

14%

12%

49位

群馬

#29細川 一輝 SG

22%

0%

11%

50位

三遠

#24佐々木 隆成 PG/SG

0%

22%

11%

 
 

TOP5紹介

 

スコット・エサトン(名古屋ダイヤモンドドルフィンズ)

斎藤拓実とのピック&ロールコンビネーションから繰り出される決定率の高い2ポイントシュートが持ち味。リング周りのシュート決定率は75.4%と驚異的な数字を誇る。比較的難しいエリアとされているアッパーペイント(ペイントエリアのフリースローライン側)の決定率も58%と高い水準を維持している。ひとたびペイントエリアでボールを受ければ66.9%(205/306)という高確率で2点を稼ぐことができる。さらに今季は平均1.5TOVとBリーグ移籍後最も少ないターンオーバー数となっており、これも得点期待値を押し上げている大きな要因だ。

アレックス・カーク(琉球ゴールデンキングス)

琉球ゴールデンキングスのインサイドと言えばジャック・クーリーのイメージが強い印象だが、得点期待値と効率ではアレックス・カークに軍配があがる。 こちらもリング周りが72.4%、アッパーペイントの決定率も57.8%と高確率。 難易度の高いミッドレンジショットが全エリア平均48.5%と得点期待値1に近い点も優秀である。特筆すべきは1試合0.5TOVと20分出場の選手としては驚異的な少なさを誇っており、こちらもBリーグ移籍後最も少なくなっている。

アイザック・フォトゥ(宇都宮ブレックス)

リーグNo1の3ポイントチーム(宇都宮は3ポイント試投割合リーグ1位)にあって3ポイントシュートを殆ど打つことはないインサイドの要。 リング周りの決定率はここまで紹介した3選手の中で最も高い81.6%。アッパーペイントの決定率も64.8%と、一度ペイントに入られると74%でシュートを決められてしまう脅威の選手。左右どちらからでも繰り出されるブロック不能なショートフックで得点を量産している。忘れがちではあるが、トップの位置から放たれる3ポイントシュートは42%の決定率を誇っている。

狩野祐介(佐賀バルーナーズ)

出場は11分30秒で基本的にはベンチスタートであるものの、全試合出場している。両ウィングからの3ポイントシュートを主戦場としており、その決定率は42.8%(21/49)と驚異的。今季は72本のシュートを放っているが、1本を除き全てが3ポイントシュートというまさに職人。コーナーから2枚のスクリーンを受け、向かった先のハンドオフから放たれる3ポイントシュートは確実に入るものと考えた方が良いだろう。

森川 正明(長崎ヴェルカ)

シーズン序盤こそ欠場していたものの、11月からは戦線復帰。プレータイムは15分ながら5.5得点を記録。3ポイントシュートとペイントエリアからの試投に徹しており、難易度が高いミッドレンジエリアからのシュートは一切打たない効率特化したプレイスタイルを継続中である。その結果得点期待値は1.28とリーグ2位。 得点スタイルも多彩で、キャッチアップスリーやプルアップスリーのみならずステップバックスリーも放つことができ、ペイントエリアでは斜め方向のステップインからフィンガーロール、ギャロップステップからフローターシュートを駆使し加点。アッパーペイントでは75%を記録し、2シーズン連続で決定率50%を超えている。

文=しんたろう 監修=バスケット・カウント

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