B.LEAGUEドラフト概要発表会見、第1回は2026年1月29日にTOKYO DOME CITY HALLにて開催
3月12日にB.LEAGUEドラフト概要の発表会見が行われました。2026年秋からスタートする『B.革新』では、11年目を迎えるB.LEAGUEが大きな改革を行いますが、その目玉の一つがB.LEAGUE PREMIER(以下B.PREMIER)で導入されるB.LEAGUEドラフトです。これまで自由競争だった新人選手の獲得は、2026年以降はドラフトへと変化します。
B.LEAGUEは2050年に向けたビジョンとして『感動立国』を掲げ、Bクラブの成長と夢のアリーナを通じて、少子高齢化などの社会課題解決の一助となる『地方創生リーグ』を目指しています。島田慎二チェアマンはB.LEAGUEがドラフトを導入する目的について、この『地方創生』を挙げました。
「地方のクラブが輝いているリーグになるため、どのチームにも優勝のチャンス、上を目指すチャンスのある状況を作りたい。そうすることで地域の熱量を絶やさず、魅力的なゲームを増やし、ファンを獲得して競技者を増やし、ひいては日本バスケ界の発展に繋がっていくと考えています。2026年から瞬く間に戦力均衡が実現することではなく、ドラフトやサラリーキャップという仕組みを一つひとつ入れることで、3年、4年、5年とかかるかもしれませんが、その方向に向かっていく大きなきっかけになります」
選手にとっては、自分がプレーするクラブを自由に選べなくなる制約が科せられますが、新人年俸の大幅増額や複数年契約の担保、契約金の設定で金銭面のメリットを増やし、クラブの育成環境を充実させるための規定を設けます。B.PREMIERのクラブであっても、練習環境(練習施設やスタッフの人数)、生活環境(食事や移動、宿泊)が整わなければドラフトに参加できません。
ドラフトの対象となるのは見做し日本人を含む日本人で(外国籍や帰化は対象外)、プロ1年目から3年目まででB.PREMIERに所属する場合は、必ずドラフトを経由する必要があります。BユースのU18チームに所属する選手には、当該クラブにドラフト前の優先交渉権が与えられます。また、ドラフト導入後も特別指定制度は残り、ドラフトで指名されたのとは異なるクラブでの特別指定選手としての活動は妨げられません。
ドラフトの指名順位は前シーズンの成績に応じたウェバー方式が採用されます。2026年、2027年はすべてのドラフト参加クラブを対象に指名順の抽選が行われますが、2028年以降は前シーズンのポストシーズン非出場チームが下から順に当選倍率を傾斜配分した指名順抽選が行われ、その後にポストシーズン出場チームの順位が下から順番に指名順位を割り当てられます。
また、2028年以降は「指名順位を上げるために故意に負ける」のを避けるために、下位3チームは抽選のオッズが同一となります。
ドラフトのスケジュールは、9月から12月中旬までが選手の志望届提出期間で、随時リーグから公示されます。12月1日までがユース優先交渉期間の期限となり、ここで契約が決まったユース選手はドラフトの対象外となります。11月中旬から下旬には対象選手を集めたドラフトコンバインを実施予定。そして年明け1月にB.LEAGUEドラフトが行われ、各クラブは指名した選手と3月31日を期限として契約交渉を行います。
記念すべき第1回のB.LEAGUEドラフトは2026年1月29日、TOKYO DOME CITY HALLにて開催されます。